意識、どんどん下げてこう。by ナリくん

【ナリ心理学ナリくんお悩み相談】「死にたい」と思うことはありますか?

月間400万PVのAmebaオフィシャルブロガー、公式line@のフォロワーは約28,000人。心理学や哲学について、笑いを交えながら教えてくれる「ナリ心理学」ナリくんのエッセイ&お悩み相談です。無理して「意識高い系」でいようとするより、今までとはちょっと違った見方、していきませんか。毎週木曜更新です。

●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん【お悩み相談編】

Q:今回のお悩み ↓ 

  • 私は「死にたい」と思うことがよくあります。死ねたら楽だと思うからそう思うのだと思います。ナリさんは死にたいと思うことはありますか?もしくはありましたか?

A:ナリくんのお答え

裏返しの本心は「生きたい」

今回は、エブリシング不謹慎な内容になるかも知れませんが、そこはあなたの心の大きさを信頼して書かせていただいます。

死にたいと思うことは、そりゃ、めっちゃありました。思い返すと、21歳のころは毎日のように思っていました。

死にたい。死ねたら楽だなー。早く死にたいなーと、毎日毎日、死ぬことを考えていました。ああ、たしか21歳の10月ごろでした。思い出しました。秋でした。あの頃が人生の暗黒期でした。

今思えば、若いな!人生まだまだこれからだろ!と言えるんですが、本人的には「今が一番大人」なわけで、「一番大人」の自分が絶望してたら、今後の人生も絶望し続けるのかもしれないと思い込むわけですよ。ほんとに年齢って関係ない。その人にとって、今が一番大人なんだもん。

そして当時は、自分は本当に死にたくてたまらないのだと本気で思ってました。死ぬという終わりを迎えられる人が羨ましくもありました。「いいなー、死ねて」と思ったことを思い出します。ほんと不謹慎な、21歳の若者をお許しください。

そして、これはあとあと気づくのですが、頭では死にたいと思いつつも、心の本音は「ちゃんと生きたい」と思ってたんですよね。

ちゃんと生きたいけど、その方法がわからない。わからないからいっそのこと「死にたい」「死んじゃった方がラク」だったわけです。「死にたい」の裏返しの本心は「生きたい」だったんですよね。死にたいと言ってるほとんどの人がこれじゃないかと思います。

「ちゃんと生きる」とは何か

「死にたい」と思ってるときは正直、ネガティブにしか感じなかったですが、実は自分が「ちゃんと生きたい」と思ってるんだと気付いたとき、「へー!生きたいのか!結構ポジティブじゃん、自分」と思ったのを覚えてます。

ちゃんと生きたいと思えてる自分に出会えってしまった。じゃぁ、その「ちゃんと」ってどういう意味なんだろう?そこから、人生のいろんなことが変わっていった気がします。

生きることが呼吸することなら、「ちゃんと生きる」とは、どういうことなのだろう。
僕はそれを知るために、喫茶店に通いつめてノートにひたすら「ちゃんと生きるとは?」について書き始めました。
(実際は、野方のガストだけど。まだあるかな~。ファミリーマートの上のガスト)

それから10年ほど経ちました現在。「ちゃんと生きる」の答えはまだわかっていません。でも、生きてます。がっつり生きてます。

結局、「ちゃんと生きるとは何か?」と問い始めたこと、それをノートに書き出してやろうと思ったこと自体が、新しい人生を作り始めるきっかけだったな!と思います。

答えは未だにわかりません。でも、生きてます。「死にたい」と思うこと、たぶん誰にでもあるんじゃないでしょうか。「死にたい」の裏側は「ちゃんと生きたい」なのかなって思います。じゃあ、「ちゃんと」ってなんですか? あなたにとっての「ちゃんと」って?
どーせ、毎日暇ですよね? (いきなり失礼) ノートを開いて、自分にとって「ちゃんと生きる」ってどういうことなのか、考えてみませんか?

答えじゃなくて、その問いから生まれる自己対話の旅が面白いのです。きっと有意義な時間になるはずです。暇ですもんね?(失礼オチかよ)

    

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月間400万PVのブログを運営する株式会社ナリ心理学を主宰。Amebaオフィシャルブロガー。
フォトグラファー。北海道中標津出身。自身の作品を制作しながら映画スチール、雑誌、書籍、ブランドルックブック、オウンドメディア、広告など幅広く活動中。