【ナリ心理学ナリくん】無人島でもタワマンに住みますか?
●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん38
個人の性格は「一生モノ」です
性格というのは大人になると、もうほぼ変わらないものである。性格が変わったと思うのは、性格が変わったわけではなく、本来の性格を「隠していたもの」が剥げて、その下に隠れていた性格が出てきただけのことである。
本来明るい人はもう死ぬまでずっと明るい。ただ、長い人生で明るくない時期はあるだろうけど、それはその時期だけ、性格を覆い隠す「何か」があっただけだろう。性格自体は何も変わっていない。だから、そこに関しては諦めた方がいいと思う。
無口な人はもう死ぬまでずっと無口だろう。たまに饒舌になるときもあるだろうが、それは無口な自分を覆い隠す「何か」があったのだろう。性格自体は何も変わっていないはずだ。
仮に80年の人生で40年無口で、40年饒舌だとしたら、どちらかが本来の性格であり、どちらかは自分を覆い隠してるのだろう。ただ、こんなわかりやすいことはないだろうけども。
この本来の性格を覆い隠す「何か」とは何かというと、「他人の目」や「常識」や「当たり前」「普通」などのプレッシャーからくる「不安感」だろう。不安感が強い時に人は自分じゃなくなる。
「ありのままの自分」という言葉が市民権を得たと思うが、ありのままの自分とは何かといえば「不安感が強くない時の自分」のことだろう。不安感が強いと人は、その不安に「対応」しようとする。対応しようとしてる時点でそれは、自分本来の選択ではなく、その何かのために選択していることだから、そこに自由はない。
本人は、自由に選んでいると思っているとは思うが、それは決めているのではなく、決めさせられているのだ。決めていると、決めさせられているの差はものすごくでかい。ナリ心理学ではよく「それは無人島でもやりますか?」という質問をする。
それは無人島でもやりますか?
この質問の意図は「今していることは他人の目がある前提か、それとも他人の目がなくてもすることなのか?」ということをあぶり出すことにある。
例えば、無人島でもタワーマンションに住む人は本当に高いところが好きな人だろうと思う。確かに、無人島でタワーマンションに住んだらめっちゃ眺めが良さそうだ(おれも住みたい)。
けれども、無人島なら別に高いところに住む必要はないと思うのに、現実ではタワーマンションに住んでたら「え?それって何を基準に決めてるの?」となる。(投資目的などいろいろあるだろうけど、これは一つの例なのでご了承ください)
無人島では、お酒は飲まないのに現実ではお酒を飲んでいるんだとしたらそれって「お酒くらい飲まないと」という何かしらのプレッシャーがかかってるんではないだろうか?
などなど、今現実でやってることは「それって無人島でもやるの?」と自分に問いかけてみると面白い。無人島なら絶対にやらない!と即答できるのに、今やってることがあるんだとしたら、それって、なんでやっているんだろうか?なんのためにやっているんだろうか?
(おれは絶対に、無人島なら納税しないけど)
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