【ナリ心理学ナリくんお悩み相談】人の言葉に惑わされたくないんです
●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん【お悩み相談編】
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Q:今回のお悩み ↓
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ナリさん。私は人から言われる言葉にすぐ惑わされてしまいます。なぜ惑わされてしまうんでしょうか?惑わされないためにはどうしたらいいのでしょう?
A:ナリくんのお答え
なぜ惑わされるのか考えよう
こんにちはナリです。惑わされる理由はすごく簡単で、自分の意見や行動に自信がないからでしょう。「私これで合ってるのかな?」「これは正しいのかな?」「この場合の正解ってなんだろ?」って常に思っているから、外からの指摘にぐらつくんだと思います。心当たりがありますよね?ですよね。ですよね。はい。それです(笑)。
自分の意見や行動に自信がないのは、間違ってたときや失敗したときに、「ものすごく凹むから」だと思います。ものすごく凹んで立ち直るのに時間がものすごくかかるし、凹んだ時にすごく自分を責めてしまってそれが苦しいのでしょう。だから、「凹めない人間」になってしまったわけです。凹めない人間に。
「あれ?でも私よく凹みますよ」と思うじゃないですか(笑)? これも面白いもんで、よく凹む人って、実は全然凹んでないんですよ。ただそれ毎回、凹んだふりしてるんですよ。
イメージ的には毎回30%くらい凹むんですよ。その「30%の凹み」を日頃繰り返してると、自分への信頼度がものすごく低くなるので、自分に期待しなくてすむ。
自分に期待してなかったら、自分が失敗したときや、間違えたときに大きなダメージを喰らわなくて済むわけです。毎日チョットだけ凹んでいたら、大きく凹まなくて済む。まさに保険ですね。月々小さな支払いで、大きな事故にあったときの自分を守れる。それが、あなたの言う「私は人から言われる言葉にすぐ惑わされてしまいます」なのです。
自分に期待していたら、その期待が裏切られたときに大ダメージを受けますが、自分に期待していなかったら、大ダメージを受けなくて済みますからね。
これに似たので「絶望癖」というのもあります。僕は、「二度絶望したことがある人は一度も絶望したことがない人だ」という誰かの言葉が好きです。的を射過ぎていると思います。
転覆してみよう
二度絶望したってことは、当然二度目の絶望も嘘で。たぶん一度目の絶望も嘘であるってこと。なぜ、嘘の絶望をするのか?それは、「絶望したふりしてると得だから」である。
これは、「自分に自信がありません」と言っていると自分に期待せず、保険をかけられるからダメージが少なくて済むという構造にすごく似てる。絶望に慣れておけば、本当の絶望に出会ったときにダメージ少なそうに感じるもんね。絶望保険。すぐ諦める人も「諦め保険」かもしれないね。
保険をかけて、ほんとに起きる前に自分にブレーキをかけてしまってるわけだ。人の意見に惑わされておけば、自分100%の意見で間違えたときにダメージ少なくてすむし、言い訳にもなる。だから、人の意見にブレブレになる。
よし、自分の意見を押し通して、一回大ダメージ受けよう。それがいい。それがいい。人の意見という船に乗ってないで、自分の意見というイカダに乗って転覆しよう。不意の転覆じゃなくて、転覆するつもりで転覆してこよう!その先にきっと、「あ、転覆慣れた」がやってくるはず。世の中には、あなたの100倍転覆してるのに、余裕の顔して生きてる転覆マンがたくさんいるよ。大丈夫。転覆してこ。
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