うっかりミスで信用低下も。「クレカヒストリー」の重要性に気づいてる?
●ミレニアル女子のための新しいお金との付き合い方 101のルール〈41〉
海外渡航中、突然クレジットカードが利用停止
こんにちは。億万長者の生方(うぶかた)です。
先日、海外滞在中に僕のメインクレカが使えなくなりました。はじめは、お店のカード読み取り機が調子悪いのかな~と思ったものの、2軒立て続けに使えなかったので、すぐにカード会社のホームページで利用明細を確認しました。原因は、カード利用料金の引き落としができていなかったことです。
帰国後にカード会社に振込むことも考えましたが、僕はすぐにネットバンクからカード会社の口座に入金しました。「なぜ」って?
① クレジットカードが利用できない=手数料を払って日本円を現地通貨に両替する必要がある。
② クレカで支払えなければ、ポイントやマイルを受取ることができない。
③ 引き落としができないことでカード会社に延滞金を支払う必要がある。
の三つの理由からです。
延滞金の金利は驚きの年14.6%!
固定資産税の引落としがあったため、私がその月支払わなければならない金額は約50万円。仮に、海外に滞在している1カ月間放置しておいたら、翌月6000円以上の延滞損害金を払う必要に迫られます。今回は延滞6日目に気付き入金したからよかったものの、それでも延滞金は1200円もかかっちゃいました(汗)。
延滞金の金利は、預金の1460倍!
そもそも、証券口座に預けているお金を提携している銀行口座に移し忘れた単純なミスで1200円もの損出。銀行に預けてもらえる金利は、わずか年0.01%です。それに対して延滞損害金は14.6%。
お金の管理をおろそかにすると金利の1460倍の延滞金を支払うことに……(大汗)。
「1200円くらい対した金額じゃない」と思っていると、危険ですよ~。
一番の問題は、クレジットカードの利用履歴、クレジットヒストリーに傷がつくから。
「この人、引き落とし日に支払いができなくて延滞しましたよ!」という記録が残っちゃうわけです。
もちろん人間ですから、ミスの一つや二つくらいあるでしょう。でも、信用第一のクレジットカード会社からしたら、「借りたお金を予定通り返さない」というのは大問題。
遅延が多い人は、新たなクレジットカードの申し込み審査が通りづらくなるばかりか、現在使っているカード利用限度額の増額等もできなくなる可能性がありますよ。
他の金融機関にも見られているクレジットカードヒストリー
なぜ、他のクレジット会社があなたのクレジットカード履歴を知っているのかって?
クレジット会社からしたら、無担保でお金を貸しているわけなので、「信販会社同士で情報を共有しましょう」という仕組みができているからなんです。
これ、指定信用情報機関CICっていうんですけど、聞いたことはありませんか?
ここに問い合わせると、利用金額や残高、支払いの遅延、法的措置の有無などが5年間さかのぼって知ることができるんです。
あ、でも心配しないでください。遅延していなければ、まったく問題なし。
それどころかクレジットカードヒストリーがきれいだということで、逆に信用度が上がるんですよ。それによって、銀行で住宅ローンや投資用ローンを申請する場合に申請が通りやすくなるんですよ。
逆にいったら、5年間の記録の中でクレジットヒストリーが何もない人の信用度を計るのは難しいということにもなります。つまり、クレカ嫌いな人でも、適度な実績を作ってクレヒスをきれいにしておくことは、家を買う時に役に立つファイナンステクニックになるのです。
●今回のまとめ
・クレジットカードの支払いが遅れると年利14.6%の延滞損害金を支払うことになる
・一度でも支払いが遅延すると、カード会社はもちろん、信用情報機関の記録に残る
・きれいなクレジットヒストリーは住宅ローン等を借りるとき有利な条件になりえる
A子さん、あなたの信用情報は大丈夫ですか? たまに、携帯電話の利用料金が遅延扱いになっていたなんて話も聞きます。定期的に信用情報を開示請求して、確認しておいたほうがいいですよ。
(次回に続く)
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