貯金だけで大丈夫? 投資に回すおカネの割合を知る「エイジスライド方式」
●ミレニアル女子のための新しいお金との付き合い方 101のルール〈40〉
気づいたら現金の価値が下がってる!
こんにちは。億万長者の生方(うぶかた)です。
「貯金好き」と言われている日本人、一説によると保有資産の約50%以上も現金や銀行預金で持っているそうですね~。
一見すると、正しいお金の管理のように思えますが、僕からしたら、結構なリスクをとっているようにしか見えません(汗)。
なぜかって?銀行にお金を入れておくだけだと、将来お金を使おうと思った時に価値が減っている可能性があるからですよ!実は、物価は50年前から比較すると平均して4倍近く値上がりしているんです。つまり、「モノの値段が高くなっている=現金の価値が目減りしている」のです!
例えば物価が毎年2%物価上昇しているとすると、努力して稼いだ100万円をタンス預金して10年後に使おうと思ったら、預金時には100万円で買えたモノの値段が122万円まで上昇してしまっている。買えるモノの量が10年前から約22%も減ってしまっていることになります。
投資する資産割合を教えてくれるエイジスライド方式とは?
将来必要なお金を貯めるのなら、現金を銀行に預けるだけじゃなく、投資したほうがいいですよ。よくいう「資産運用」ってやつですかね~。
現金で持っていてもお金は増えないどころか減るばかり。だから積極的に投資に回してお金を増やす必要があるのです。
とはいえ、いったいどれくらいのお金を投資したらいいのかわからない。そんなときに役立つのが、「エイジスライド方式」という考え方です。年齢や家族構成、保有資産によって投資の割合は違ってきますが、参考になる指標なので紹介しておきますね。
120-年齢=投資する資産割合
たとえば、30歳の人は「120-30=90%」となります。独身で、稼いだお金は全部自分のために使えるという場合は、ほとんどの資産を投資に回して積極的にリターンを狙う。
逆に、80歳の人は、「120-80=40%」となります。投資する割合を40%におさえて、現預金の比率を60%にすることで、投資リスクの割合を低めにしておきましょう。
物価上昇に負けない資産を持つ重要性
現金を銀行に預けても、金利として増えるのは雀の涙ほど。それに比べて、貯金と比べて投資の場合は、うまく運用できれば年10%も資産を増やすことができます。
若いときなら多少失敗しても挽回はできます。そのため投資にまわす割合を多めにして、積極的に資産を増やすことが大切です。
ただし、この数値はあくまでも参考値ですからね!だって、この数字の通りにやったら20歳の人はすべての資産を投資に回すことになっちゃいますから(汗)。
●今回のまとめ
・長いスパンで経済を見ると物価は上昇している
・「エイジスライド方式」を参考に投資する資産の割合を決める
・物価上昇率よりも高い利回りを稼がないと資産は目減りする
A子さん、貯金をしようという心がけは立派ですが、銀行だけに預けるのではなく、そろそろ投資にも目を向けてみては? 投資していきなり上手くいく人は稀です。投資を成功させるにはそれなりの知識と経験+人脈が必要になります。お金の勉強をしながら、情報交換できる仲間を作ってくださいね~。
(次回に続く)
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