本代だけでなく部屋代までをもムダにする悪習慣「積ん読」を断ち切る方法
●ミレニアル女子のための新しいお金との付き合い方 101のルール〈39〉
「いつでも読める」安心感からつい後回しに
こんにちは。億万長者の生方(うぶかた)です。
A子さん、この間買った本『憂鬱な毎日は“いますぐ"やめなさい。』(きずな出版)は読みました? 不安定な時代を生き残るために、自分をどのように磨くことが大切なのか、お悩み解決の方向性が判るいい本だったでしょ?
え? まだ読んでない……?
その本を買ったのは、たしか2カ月以上前でしたよね(汗)。
「いつでも読めるから、ついそのままになっちゃう」、ですって?
買った本を読まずに机に積んだままにしておく「積ん読」ってやつですね。それじゃ、せっかくお金を出して本を買ったのに、無駄遣いになっちゃいますよ。
どうせなら、図書館で借りちゃった方が良かったんじゃないですか? 図書館だったら貸し出し期限が約2週間なので嫌でも期間内に読み終えるんじゃないですか。私の自宅近くの図書館なんて、ツタヤの親会社が運営していて館内にスタバが併設されていて年中無休、夜9時まで利用するこができるから、よく利用させてもらってますよ~。
ほかにも、六本木ヒルズにある会員制の図書館もおすすめです。49階の広いスペースから都内を見下ろしながら、ゆっくり本を読む。贅沢な時間ですよ~。
この図書館は利用するために月額9000円、年一括払いなら10万円かかりますが、いい環境で本を読むと読書の質ばかりか週末の余暇の質も上がるんじゃないですか?
積ん読解消にはこの読み方がおすすめ
ところで、A子さんは本を読むときは、1冊全部読み切りますか? もしかしたら、それが積ん読になる要因の1つになっているかもしれませんよ?「全部読み切らなくちゃいけない」と思っているから読書のハードルが高くなる。それで「いつか読もう」と思って、結局積ん読になってしまう、なんてことはないですか?
もしそうだとしたら、全体にさっと目を通して気になったところを中心に深く読み込む。これだけでも本の内容全体と要点をつかめると思います。それが終わったら、次の本も同じように読んでみる。小説などは、数ページをぱらぱら開いただけでそこから物語に引き込まれ、一気に読み終わってしまうなんてこともあるかもしれません。
まずは、本を開いて、まえがきと目次を読んでみる。これだけで積ん読になる確率をぐっと下げられると思います。
書棚を置くスペースにもお金がかかっていること、気づいていますか?
積ん読をしている部屋のスペースにも、家賃が発生しているって気づいていますか? たとえば家賃が10万円として、その5%のスペースが読まない本によって占有されていたら、本を置くためだけに月5千円を払っていることになりますよ。
せっかく広い部屋に住んでいても、不要な物ばかりに囲まれていたら、自分がいる場所が狭くなってくつろげません。「部屋にモノが多すぎて、広い部屋に引っ越す」なんてことになったら、積ん読本にかけたお金に加えて、引っ越し代までムダに払うことになりかねませんよ。
●今回のまとめ
・積ん読解消には返却期限のある図書館を有効利用するのも一つの手
・積ん読を防ぐためには、まずはまえがきと目次に目を通し、要点だけでも読む
・積ん読は本代だけでなく部屋のスペース=家賃もムダになるので要注意
A子さん、まずは自宅にある50冊の積ん読本に目を通してください。本には今すぐ役立つ情報がいっぱいありますからね~。買っても読まずにいたら、宝の持ち腐れですよ!
心配しなくても、読書する習慣さえ身についてしまえば、本代を上回る知識が身についてあなたの人生を好転させてくれますよ~!
(次回に続く)
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