「アロマ香る会議室、オフィスを緑化」オフィス提供会社の本気オフィスに行ってきた
働く場所を自由に選べる時代だからこそ選ばれるオフィスへ
「渋谷ソラスタ」にある東急不動産ホールディングス。新本社の名称は「Call」(コール)と言います。「働く場所を自由に選べる時代だからこそ、わざわざ行きたくなるようなオフィスを作りたい」という思いが込められていますが、オフィス内は「いますぐここで働きたい!」と思えるようなところでした! 注目ポイントを1つずつ紹介していきます。
「Green Works Style」でオフィスを緑化
オフィスに入ってまず目についたのが、室内に設置された緑の多さ。執務室や会議室、廊下、リラックスエリアなど、どこも緑がいっぱい。「Green Works Style」としてオフィスの緑化を実施し、さらに従業員の脳波を測定しストレス度、集中度などを可視化して、生産性向上に活かそうというのです。
スタイルに応じて働く場所が選べる
一般のオフィスとの違いは、個人の決まったテーブルはなく、ワークスペースが広々としていること。「執務スペース」は、在籍人数の約80%に抑えて、オープンスペースを多数配置。さらにパーテーションなどの区切りもないから、広々として解放感いっぱい! 個人の荷物はロッカーがあるので、パソコンや資料などはそちらに収納可能。
席が固定化されると、「同じフロアにいてもまったく会話をしたことがない人」もいますが、席を自由化したら今まで話したことがなかった人とも話すようになり、意外と仲良くなれるかも。
目的別会議室の設置×機能性アロマを活用
オフィス内に複数ある会議室も見せてもらいました。おもしろいのが、緑、赤、ベージュなど、部屋ごとにテーマカラーが決まり、テーブルの形も円卓、長方形、またはサウナ式の座席などがあること。
実は、会議の目的に合わせて部屋の作りを変えているのです。たとえば、上司と向かい合って座っていたらなかなか思いつかなかったようなアイデアも、サウナ形式の座席で座ることでリラックスして、今までとは違った発想で新しいアイデアが出ることも!
さらに、一部の会議室には、会議の目的に応じて機能性アロマを活用してます。たとえば、自由な考えを言う会議では、リラックスモードで自由な発想を助長し、清涼感のある「ハーバル」の香りを使うのです。
会議といえば、「テーブルとイスがあればできる」と思っていましたが、座り方や香りを変えてみると、リラックスできたり、新しいアイデアが出やすくなるのかもしれません。この「香り」による効果は、自社の会議でも使ってみたくなりました。
フィットネス×オフィスで健康促進
この働き方改革の中でも注目したいことの1つが、「健康経営に向けた取り組み」。オフィスの一角にフィットネスコーナーがあったり、東急スポーツオアシスによるエクササイズレッスンなどのイベントも実施予定。フィットネスアプリ『WEBGYM』を導入し、個人に合わせたフィットネスメニューまで提案してくれるのです。もうここまでされたら「運動するしかない!」という気持ちにすらなってきます(笑)。
東急ハンズ監修の「ハンズカフェ」では、働く人々の健康などに配慮した「WELL認証対応」のお弁当販売などもあり、「運動だけじゃなく、食べ物も気をつけてね」という親心ならぬ「会社心?」を感じます(涙)。
こちらは仮眠室。予約すれば、1回につき30分利用可能。「眠くて仕事に集中できない」という場合は、仮眠室で休憩すれば眠気がスッキリしてパフォーマンスも向上するはず。
「働き方改革」をマネしたい会社が増えるかも?
オフィスを貸す側である東急不動産ホールディングスが自社で「働き方改革」に本気で取り組み、さらに結果が出たら、「うちも取り入れてみたい」と思うオフィスが増えそうです。働いている人たちの満足度があがれば生産性も上がるし、離職率も減り、会社としてもメリットがいっぱい!
「コミュニケーション活性化」と「生産性向上」を目的とした最先端に近い各種制度・システムを備える新本社「Call」。参考にしたいところがたくさんありました。
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