【夏休み明けに出社したくないあなたへ】私が会社をズル休みした話
●telling,編集部コラム
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役に立てないから、会社に行きたくない
私が「学校行きたくない病」にかかるのは、長期休暇の終わりよりも日常生活の合間だった。目立たないように過ごす学校生活。特に目標もない日々。本を読んだりラジオを聞いたりしながら夜更しをして、起きたくないのに朝起きて身支度をする。そういうことをふと放棄したくなって、学校を休んだことが何回かある。
そして、実は大人になってからもそういう風に休んだことがある。
会社に行っても何の役にも立てないと思い込んでいた時代。
給料もらっているのに、全然成果を出せない。でも、成果を出すためにどうしていいかもわからなかったし、空回りする自分も嫌いだった。
(※ちなみに、周りが鬼畜ばかりのブラック企業だったわけでなく、世の中的にはホワイトな企業で働いていた時の話です)
自分のことを責める気持ちがどうにも消えなくて、でも、それを打開する方法がわからなかった。
仕事中も仕事後も毎日自分を責めていたように思う。今の自分が客観的に見たら、自分で自分を殴り続けている日々だった。
そんな自分にどんな変化があったのかは、この記事で書いた。
でも、呪いから開放される前に仕事を休んだことがある。
実際に会社を休んだ日
20代前半のその日、朝起きて、身支度をしても、どうしても会社に行くことができなかった。来客や打ち合わせの予定も特になく、私がその日会社に行かなくても大丈夫だというスケジュールに後押しされたのもあり、罪悪感を抱えながらもメールで体調不良の連絡をした。
「体調不良です」と自分がメールに書いた言葉と、罪悪感がのしかかってきて、本当に腹痛がしてくるような気になる。そんな自分が情けない。
そんな時、ふと、心療内科に行ってみようという思いが頭をよぎった。
私が憂鬱なのは、私自身が仕事ができないことが原因だから、なにか病気ということはないだろうと自覚していた。でも、当時「新型うつ」という言葉も飛び交っていたので、病院に行けばこのずっと続く憂鬱な気持ちを晴らす術がわかるかもしれないと思ったのだ。
当日予約できた病院に行った。そこでアンケートのような設問に答え、医師と面談する。
そこで医師に告げられたのはこんな言葉だった。
「うーん、特段、健康に問題はありませんね。でも、会社に行くのがツラいんだったら診断書を書きますし、気持ちが軽くなるようなお薬を処方することはできますよ」
「そっか、私病気じゃないよね。よかった」という安堵と、「やっぱり私甘えてるだけなんだな」という自責の念が同時に起こった。我ながら自分の根性のなさに呆れつつも、健康であることに感謝してしまうのんきな自分がいた。
私は、診断書も薬ももらわずに病院を出た。
病院の近くの映画館で適当に映画を見て、家に帰ってゆっくりお風呂に入って寝た。次の日は申し訳程度にマスクをして、後ろめたさとともに出勤したことを思い出す。
最底辺から1ミリ浮上するためのズル休み
今回書いたこの出来事の中の私は、社会人として最底辺だと思う。
いじめに遭ってるわけでも、パワハラを受けているわけでもない。
自分の未熟さゆえのズル休み。
でも、たまには、そんな風にフラッと休んだっていいのかもしれない、と言いたい。
ただ、休んでも何も解決しないんだけどね。
でも、何も解決しないということに気づくことで、最底辺から1ミリくらい浮上できると思う。
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