英会話教室講師「今は一人なので、やりたいことを突き詰めたい」

子供向け英会話教室講師 26歳 お盆休みで、地元長野から東京に住む姉のところに遊びに来ていた彼女。「今、自分の中で一番話したいこととかありますか?」と質問したら、「実は転職活動をしていて……」と、笑顔で話してくれました。

レストランの司令塔「メートル」の仕事が好きだった

昔から英語が好きで、大学でも英語を学んでいました。大学卒業後は、語学力が活かせるホテルのレストランで接客の仕事を始めました。そこで私がやっていたのは、「メートル」と呼ばれる給仕の司令塔のような仕事です。コース料理の出るタイミングをコントロールしたり、お料理の出る合間にお客さまと会話をして待ち時間を楽しく過ごしてもらったり、という業務です。

職場のレストランは軽井沢にあるので、日本各地・世界各国からお客さまがいらっしゃいます。外国から来たお客さまには英語で接客ができたので、好きな英語を活かせる仕事はやりがいもあり、楽しかったです。

国内外問わず、いろんな場所からいらしたお客さまとお話すると、その場所に旅行したかのような気分になれるんです。
仲良くなったお客さまの中には、連絡先を交換して個人的に交流が続いている方もいるんですよ。遠方に住んでいるお客さまの家に招いてもらったこともあります。

人との交流を通して自分では経験できない世界を知れることが、私にとっての接客業の魅力のひとつだと思っています。

失敗を通じて気づいたこと

とはいえ、最初からこの仕事がうまくいっていたわけではありません。

あるディナー時、帰り際のお客様に「接客やサービスが雑で残念だったわ…」と言われることがありました。私は楽しくお話したつもりで、喜んで貰えたはずと思っていたので、とてもショックを受けました。

そんな時、お世話になっていたシェフに「メートルの仕事は、ただのお喋り係ではない。お客様の表情を読み取り、適切な接客や情報を提供することが大事。そのためには努力が必要だ」と言われました。

メートルの仕事の難しさを改めて認識した私は、お客様の欲している情報(軽井沢のこと)に答えられるよう知識をつけ、お客様の表情やしぐさから求めているものを読み取るように努めました。

数々の失敗から沢山の学びがあり、その結果、最終的には、苦手と感じていたメートルに楽しさを感じれるようになったんです。

仕事をするなら、好きなことをしたい

でも、メートルの仕事は、とても拘束時間が長くて。体を壊してしまったことをきっかけに退職し、英会話講師の仕事に転職しました。今の仕事も大好きなんですが、もっと自分の英語力を上げたいという気持ちと、いろんな人と関わりたいという思いから、ワーキングホリデーを視野に入れた転職を考えています。

長時間労働で体調を壊してしまったという経験、そして、家族との時間を大切にしたいという気持ちから、拘束時間が決まっている仕事の方がいいのかもしれないと思ったこともあります。でも、決められた時間に帰れる事務仕事に就いたとしても、仕事を楽しめないだろうなという思いもあります。どうせ仕事をするなら、好きなことをしたい。だから多くの人と接点を持てる接客業に照準を絞って、転職活動を進めています。

今の時点では一人なので、やりたいことを突き詰めたい

いつか結婚したいなという気持ちはあります。自分の家族が理想なので、いつかそういう家庭を築きたいですね。うちの母は働いていますが、結婚して子どもができた時に、もしパートナーが望むのであれば専業主婦になるのも、それはそれで楽しそうかなとも思っています。ただ、子どもがいなかったら、専業主婦はちょっと退屈しちゃいそうかも……。

どちらにしても、今は一人なので、接客業を仕事したい気持ちやワーキングホリデーに行くという目標など、自分のやりたいことを突き詰めたいですね。

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フォトグラファー。岡山県出身。東京工芸大学工学部写真工学科卒業後スタジオエビス入社、稲越功一氏に師事。2003年フリーランスに。 ライフワークとして毎日写真を撮り続ける。
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