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「女性の『美しさ』を追求するなら、その働き方までも考えたい」株式会社アイスタイル 取締役/山田メユミ

コスメ・美容の総合サイト「@cosme(アットコスメ)」は一人の女性の使命感から誕生しました。その女性こそが、「起業するなんて思いもよらなかった」と言う山田メユミさんです。母になる前はすべてを会社に捧げて、自ら子育てを経験したことで、会社に対するまなざしも大きく変わったといいます。そんな山田さんが考える、企業の姿とは?

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起業家だけが起業するわけじゃない。強い思いに動かされることもある

もともとものづくりが好きだったので、製品開発の仕事に携わりたいという思いをもっていたんです。ただ、計画的に何かをするタイプではなかったので、自分自身が起業したり、経営者になったりするなんて1ミリも思っていませんでした。

今年で20周年を迎えた「@cosme」を起業したきっかけは、多くの女性の声をリアルに反映した、フラットなコミュニティをつくりたいという思いからです。お金も人も十分でない状況でスタートしたので毎日が文化祭前夜のよう。若さと情熱と使命感だけで動いていました(笑)。起業前に趣味で化粧品情報のメルマガを配信していたのですが、そこに寄せられたエネルギーに満ちた女性たちの生の声を「共有財産」にしたい。そんな勝手な使命感に突き動かされていました。

起業して経営者になりたいという思いより先にやりたいことに出会い、その手段として起業を選んだため、当時掲げていた「生活者中心の会社をつくる」というビジョンは、ずっとブレることなく今日に至ります。自己満足に聞こえるかもしれませんが、私たちが思い描いた価値の提供ができなくなった瞬間に、会社はその存在意義を失うのだと思います。

いまは経営者という役割を与えてもらっていることに感謝しています。安定した運営をするにはどうしたらいいのか、メンバーの力を最大限発揮するにはどうしたらいいのかといったことは、日々考えています。役割を終えた際はきちんと後任にバトンを渡すべきだとも思っています。

仕事に没頭する時期があってもいい。自分を振り返る時期もきっと訪れるから

2012年に会社が上場して一段落したタイミングで、子どもに恵まれました。それまでは、出産のことを考える余裕もなく走り続けていたんです。常にいまやらなきゃという焦燥感があり、それを楽しんですらいました。全力疾走してきて、自分のライフスタイルをもっと充実しようという意識は全くありませんでした。サービスそのものが自分の分身であるかのような感覚でいましたし、いつでも使命感というキーワードが自分の中にあったんです。この役割を自分より優秀な人たちがたくさんいる中でやらせていただいているという感覚が強く、脇目を振る余裕もありませんでした。

会社の目標の一つだった上場も見えてきて、それに連動して多くの仲間が会社に参加してくれるなかで、私の役割も変わってきました。それまではプレイングマネージャーとして、メディアの企画やランニングのヘッドを務めてきましたが、会社の環境を整えたり、経営者として仲間をバックアップする側に回るようになりました。そのタイミングで、年齢的にも出産は今がラストチャンスかもしれないと考えたこと、ちょうど父が闘病していたため孫の顔を見せたいなという気持ちも重なり、妊活をして、子どもに恵まれたのです。

いま、世間では「働き方改革」というキーワードが飛び交っていますが、私自身が出産し、仕事と子育ての両立の難しさを経験したことで、本当の意味での当事者意識が芽生え、ライフスタイルの変化に対応し、誰もが働きやすい体制作りの必要性を感じました。そこで立ち上げたのが株式会社ISパートナーズです。千葉県の流山市にサテライトオフィスを開き、「職住近接」「自分の時間の都合にあわせてフレキシブルに働ける環境」を実現し、長期的にワークライフバランスを整えながら活躍できるチームをつくっています。

こうした取り組みは将来、会社の価値をより高めるために必要なステップであり、ダイバーシティを考える上でも、一人ひとりが活躍できる環境を会社として提供していく意味でサステナブルな経営に不可欠です。

「ひとりじゃ何もできない」は決して甘えじゃない。チームで走ると楽しくて心強い

創業以来、肌で感じてきたことは、「ひとりでは何もできない」ということ。信頼できる仲間と出会い、チームで経営していくことを志さないと、会社経営は困難を極めます。私自身も創業メンバーである3人がそれぞれ得意な役割を担うことで、サービスのローンチに漕ぎつけることができました。

一人で属人的な経営をしてしまうと、自分が止まった瞬間に事業も止まってしまうリスクがつきまとう。ライフスタイルの変化に応じて走り続けるためには、「チームワークが大切」という一言に尽きると思います。会社経営だけではなく、仕事も家庭もプライベートも含めたすべての場面で、走り続けるために必要なことかもしれません。

もうひとつ、ベンチャースピリッツを忘れないこと。会社の中にいかにチャレンジできる環境をつくれるかが大切だと思います。創業メンバーはこの精神を体感値として持っているので、現状にあぐらをかくということはありませんが、その後に社員として入社してくれた仲間に創業の想いを伝えていくことはとても難しい。1500人規模に会社が成長したいま、会社のビジョンの共有にも試行錯誤しています。そこに多くの時間をかけるのは、働く一人ひとりに会社としての在りたい姿に共感してもらいたいから。企業のカルチャーを失わないために、メッセージを発信し続けていきたいと思っています。

●山田メユミさんプロフィール
1995年東京理科大学基礎工学部生物工学科卒。化粧品メーカー在職中、個人の趣味で始めたメルマガへの反響をもとに、コスメ情報サイト『@cosme』を企画立案。サイト立ち上げに参画し、1999年(株)アイスタイルを共同創業。現在も同社取締役を務めるほか、2016年には未就業女性のスキルアップおよび就業支援を目的とした(株)ISパートナーズを立ち上げ、代表取締役を兼任。また、経済産業省・産業構造審議会消費経済部会基本問題小委員会委員、総務省・情報通信審議会委員、内閣官房・知的財産戦略本部有識者本部員等も歴任。「Forbes JAPAN」が主催する『Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2017』において、個人部門で「グランプリ」を受賞。

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