「宝くじ」で一攫千金を狙う人は、実は損をしている?
●ミレニアル女子のための新しいお金との付き合い方 101のルール〈36〉
宝くじ、本当に儲かるのは誰?
こんにちは。億万長者の生方(うぶかた)です。
宝くじ、もう買いましたか?「買わなきゃ当たらないんだから、買うに決まってる」? そりゃそうですよね。1枚300円の宝くじで最高7億円……とまではいかなくても、買えば数百万、数千万円当たるかもしれませんからね~。
ところでサマージャンボ、年末ジャンボなど、宝くじの発売シーズンになると、テレビで何回も繰り返しCMを見ることがあると思います。なぜ宝くじは、毎回安くもない広告料を払ってテレビCMを打っているのでしょうか?
そりゃ、多くの人に宝くじを買って欲しいからです! なぜ、多くの人に買ってもらいたいのでしょうか? 売れれば売れるほど儲かるからです!
では、儲かるのは誰ですか?いろいろありますが、一番儲かるのは地方自治体ですかねぇ~! 1等20本、前後賞40本、2等40本……何億円もの当選金を受け取る人がいるのに儲けが出るのは不思議ですか? でも、出るんです。それも年間3000億円ほど (大笑)。
元締めの取り分は驚愕の40%!
ところで、宝くじの収益金って何に使われているか知っていますか? 収益金の約40%が道路工事などをはじめとする公共事業に使われます。ほかにも、くじの印刷代、売り場の賃料や人件費、社会貢献広報費として15%ほど。残り45%は当選者へ。
つまり、300円のくじを買うと45円が経費に消え、120円を地方に収め、残りの135円の合計を当選者で分け合う。こんな感じの割合になっています。個人的に高額当選する人もいるでしょうが、資産運用の発想で考えると、全体としてはマイナス運用になるんですよね~。だから、買えば買うほど損をするってこと、気づいていました?
もちろん、「宝くじを買うことで、社会貢献にもなるんだから買いたい!」という場合は止めませんよ! ただし、宝くじ1万円分を買ったところで自治体に入る額は4000円程度。だったらガッツリ稼いで住民税でも納めたほうが貢献できると思いますけどね~。
宝くじよりも還元率の高いモノは?
「宝くじを買っても還元率45%かぁ」と思うと、買う気がなくなるという人もいるかもしれませんね。もっと高い還元率のものを選ぶなら、公営ギャンブルの競輪や競馬、競艇なんかは75%程度と言われているので、宝くじよりも高い確率で当たるかもしれませんよ。
まぁ、僕だったらその分投資に回して利益が出るように運用します。こう言うと「1枚300枚のくじを10枚買って3000円投資したものが当選したら7億円。それをコツコツ投資で稼ごうとしたら何年かかるの? 夢がなさすぎる」という人もいるでしょうね。でも、実際は3000円すら当たらない人のほうが多いかもしれません。
夢を見て宝くじに投資するのもいいけど、どうせならリターン率が高いものにしたほうが、確実にお金は貯まっていきますよ~。
●今回のまとめ
・宝くじは買った時点で支払った金額の半分近くを損している計算になる。
・宝くじの購入価格の約40%は地方自治体の収益金になる。
・リターン率45%の宝くじよりも、購入予定金額を貯金したほうが確実にお金は貯まる。
ちなみに、せっかくの当たりくじも、当選結果を確認しないでしまっておいたら、ただの紙切れになってしまいます。夢見る期間を引き延ばすのもいいですが、支払開始日から1年以内に交換してくださいね~!