ミレニアル女子のための新しいお金との付き合い方 101のルール〈34〉

「老後2000万円」を貯めるのは不可能? 確実に貯めるために今すぐやるべきこと!

「老後の金融資産として約2000万円が必要になる」という金融庁金融審議会の報告書、大きな波紋を呼んでいますね~。 え? A子さん、あなたも気にしているんですか?「老後の資産として2000万円を用意しておきたいけれど、どうせなら早く仕事を辞めたいので、アーリーリタイアできる方法を教えてほしい」ですって……?。それは構いませんが、僕の知っている方法は2~3年でチョイっとできる方法ではありませんが大丈夫ですか? 「ミレニアル女子」連載34回目となる今回は、老後資金を2000万円以上貯めてアーリーリタイアする方法についてお伝えします。

●ミレニアル女子のための新しいお金との付き合い方 101のルール〈34〉

こんにちは。億万長者の生方(うぶかた)です。

仕事が面白いと感じている人はとっても幸せです。自分の好きなことと収入を得る方法が一致しているわけですから。そういう人は一生仕事をしていたいと思うでしょうが、多くの人は、「できるだけ早く仕事を辞めて自由な時間を持ちたい」と思っているのではないでしょうか。

私も、今でこそアーリーリタイアして自由の身になりましたが、公務員だったときは5カ月間海外に派遣されたり、1年の大半を海の上で過ごしたりと、収入を得るためにそれなりの犠牲を払ってきました。

まぁ、そうは言っても海外に行くことは自分にとってもいい経験なので、プラスにとらえて頑張ってきました。しかし、管理職になってからは仕事が忙しすぎて続ける意味が見いだせなくなり、悩んだ末に退職しました。困難が退職を決断させ、自由人になれたのですから人生は面白いですね~(笑)

老後資金で2000万円貯めるのは本当に不可能?

アーリーリタイアするためには、十分な資産が必要です。今、ニュースで「老後の資産は2000万円必要」なんて話がありますが、アーリーリタイアする場合は、正直言って2000万円じゃ足りないと思いますよ。だって、50歳でアーリーリタイアして人生100年と考えたら……足りないですよね~。「そもそも老後の資金に2000万円も貯められない!」という人も多いと思いますけど。

でも、これはあくまでも「今のまま生活していたら貯められない」ということです。もし、ここでお金の流れを変えたら老後資金の2000万円、やり方によってはもっと多くの資産を築けるかもしれませんよ。

「減らす、貯める、増やす」のサイクルを作れるか

まずやるべきことは、支出を減らすことです。仮に、今あなたの手取り年収が300万円で毎月25万円を支出していたら、年間に貯蓄できる金額は0円。月25万円の支出を思い切って15万円に減らすことができたら、年間120万円貯金できます。

同時に、収入を増やすことを考えます。もっと高い給料がもらえる会社に転職する、給料が出来高制なら「契約をとる営業方法を身につける」ことも有効です。会社がOKなら副業するのもいいですよね。

毎月の収入を1カ月に5万円増やすことができたら、年間に貯蓄できる金額は60万円。

増えた収入年60万円+削った支出年120万円=年180万円。これを10年続けることで1800万円の資産が増えることになります。とはいえ、さきほども言った通りこれじゃあまだアーリーリタイアの道は見えてこない!

貯めた資産を年10%で運用したら1800万円が3072万円に!

「生活コストを下げて、収入を増すことができた!」となったら、次に始めたいのが投資です。

投資で利益を得られるようになると、リタイア後、本業からの収入がなくなったとしても、安心して暮らすことができます。月5万円収入を増やし、月10万円の支出を削ることを10年続けて得られる金額は、先ほど計算したとおり1800万円。

このお金を不動産や外貨定期預金などで年10%で運用したら、10年で貯まる金額は3072万円。5%であっても2329万円になっているのです。

投資は効率よくお金を増やすこともできますが、反面、失うリスクもあります。
いきなり投資を始めるのではなく、勉強をして知識をつけてから少額ずつ市場に入っていくことが大切です。

●今回のまとめ
・生活費を下げ1カ月10万円貯金する。同時に月5万円収入を増やす。
・増えた収入年60万円+削った支出年120万円=年180万円。10年続けて1800万円。
・金利5~10%の運用をすれば10年間で2329万円~3072万円貯めることも可能。

老後資金を貯めるというと、たいていの人は増やすことばかり考えますが、まずは生活コストを下げることから始めてください。だって、10年間で1800万円の貯金を築いても、リタイア後に1カ月50万円支出していたら3年で使い切ることになりますよ。逆に、1カ月10万円でやりくりできる人なら15年まで伸ばすことができるんですから。今回の「老後2000万円」問題、リタイア後のお金について考えるいい機会になったんじゃないですか?

明治大学サービス創新研究所客員研究員。就職当時から節約生活を送り投資で財を築く。早期退職した現在は海外の別荘と日本を行き来する日々。著書に「高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法」
明治大学サービス創新研究所客員研究員。ミリオネアとの偶然の出会いをキッカケに、お金と時間、行動について真剣に考え直すことに。オンライン学習講座Schooにて『文章アレルギーのあなたに贈るライティングテクニック』講座を開講中。
新しいお金との付き合い方 101のルール