telling, Diary ―私たちの心の中。

置かれたところで咲けなくても、咲ける場所に移動すればいい

なまめかしく妖艶な表現力で性別問わず見る者の目を釘づけにするポールダンスのダンサーであり、注目のブロガー、ライターでもある“まなつ”さん。彼女が問いかけるのは、「フツー」って、「アタリマエ」って、なに? ってこと。 telling,世代のライター、クリエイター、アーティストが綴る「telling, Diary」としてお届けします。

サンダルは神が作った至高の履物

まだ梅雨にもなっていないのに暑い日、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は最高です。体が夏になりつつあります。

暖かい季節は最高、なぜなら靴を履かなくていいから。
サンダルは神が作った至高の履物。
身軽なのが好きなのです。
薄着で出かけたいし、サンダルで歩きたい。何なら素足がいい。
素足でビーチを歩くのが最高に気持ちいい。砂が足裏に触れては落ち、足跡がついていくのも好き。

重い服や靴は体だけでなく気持ちも重くします。
靴はなんで密封されているのか?
蒸れるし、においもこもるし、私からしたら良い点は防寒できるというところのみ。
靴下も履きたくない、一生裸足で生きられたら。

タイ語で「大丈夫」はマンペンライ

できることならずっと夏を追いかけて、タイみたいな常夏の国で暮らしたい。
以前、チェンマイでタイマッサージの学校に1カ月通った時は、心も体もほぐれっぱなしでした。
暖かく緩いところでは悩みもなくなります。気候がちょうどいいと気持ちよくて、悩み事とかどうでもよくなるんですよね。
タイ語で「大丈夫」はマイペンライっていうんですけど、本当にぜーんぶマイペンラーイ。って感じでした。

こわばってるよりは緩んだほうがいいものができるのか、タイではブログの更新もはかどりました。
いつもより行動的になり、むしろエネルギーがあり余って仕方ない。
私にとってはあったかくて適当なところが体質的に合っているんだなあとしみじみ感じました。

そういうそれぞれに合ってるシチュエーション、ってのが自分で把握できていると、人生ちょっとやりやすくなります。
暑いのが好きなら暑いところへ、涼しいのが良いなら涼しいところへ…。
そうして人類はグレートジャーニーを繰り返し繁栄していったのですから、現代人も、もっと気軽に拠点を変えてもいいんじゃないかなと思います。
合わないところで生きていくのは、辛すぎるから。

太陽が当たらなかったら自分から太陽に当たりにいくスタイル。
コンクリートをつき破ってでも、しぶとく強く生きていきましょうね。

『おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話』

著:まなつ

発行:株式会社ZINE

ポールダンサー・文筆家。水商売をするレズビアンで機能不全家庭に生まれ育つ、 という数え役満みたいな人生を送りながらもどうにか生き延びて毎日飯を食っているアラサー。 この世はノールール・バーリトゥードで他人を気にせず楽しく生きるがモットー。
まなつ

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