お金を稼げる人と稼げない人、違いはどこにある?
●スタバが好き、お金も好き。投資家×お金ワカラナイ女子のQ&A 29
10年後の私って、ちゃんと稼げてるの?
生徒:この間、本屋に行って『1万2000人を見てわかった!お金に困らない人、困る人』(松尾昭仁著・集英社)という本を見かけて、買って読んでみたんです。私はどっちだろうと思って。10年後、ちゃんと稼げているのかなぁ。会社員でも自営業でも、稼げる人って何をやっても稼げるじゃないですか。
先生:私もその本を読みましたよ。
生徒:先生は、会社員時代も、アーリーリタイアした今も稼げていますよね? この本に書いてあることは、当たっていますか?
先生:本に書いてあった「10年後、食えない人は会計をしっかり割り勘にする。食える人は、お金を途中で置いて帰る」は、その通りだと思いますよ。
生徒:どうしてですか?
先生:お金が稼げない人というのは、飲み会に行ったら一次会どころか二次会まで参加することが多いんですよ。しかも「損したくないから」と、1円単位で割り勘にする。それに対してお金を稼げる人というのは、お金とともに時間も大切にしているから、付き合いでちょっとだけ顔を出して、「みんなでおいしいものでも食べて」と心づけを置いて、さっと立ち去ります。
生徒:短い時間で相手に好印象を残す、というわけですね。
先生:自分がお金を払ってでも会いたいと思う人だけ、付き合えばいいんですよ。そういう人と時間を共有することで、自分にとってプラスになることがいっぱいあるわけだし。ケチケチしていたら相手に不快感を与え、せっかくのチャンスを逃しますよ。
トータルすると意外と高い! 保険には入っておくべき?
生徒:本の中に「10年後食えない人は、保険に入って安心する。食える人は健康のために時間とお金を使う」というのがありますよね。保険って入ってないと心配だけど、けっこう高いなって思っちゃうんですよ。
先生:十分な貯金を持っている人は高い保険に入る必要はないと思いますよ。みんな不安だから高いお金を出して保険に入るけど、月1万円の保険を60年かけたら720万円。本では「加入者に払われる保険金は掛け金全体の30~40%程度」と指摘されています。それを考えると、720万円払っても確率論的に自分に戻ってくると期待できるのは200万円ほどということになります。
私だったらそこにお金を投資するより、食事や運動、生活習慣に気をつけて病気にならないようにしますけどね。そもそも健康じゃなかったら稼ぎ続けられないし、旅行にも行けない。いつも不安を抱えて生きることになるでしょ。稼ぎ続けるなら、健康第一。同じお金を使うにしてもジムに行って運動したほうが効果的ですよ!
稼ぎ続けられる人は将来に目を向け、稼げない人は今に目を向ける
生徒:お金が稼ぎ続けられる人と稼げない人、一番違うところはどこですか?
先生:決定的な違いは、お金を稼ぎ続けられる人は「将来」に目を向け、稼げない人は「今」にばかり目を向けることです。
さきほどの「食事代」でいえば、お金を稼げない人は自分の財布から出ていくお金ばかりを気にするから、ケチケチして割り勘にするわけです。稼ぎ続けられる人は、いいご縁が続くなら、食事代くらい喜んでご馳走した方が得だということが判っているのです。
稼げる人は良い人脈を築いて仕事に必要な情報を収集する。そうすれば、より良い会社を見つけて転職し、収入が何倍もアップすることだってあります。もちろん人脈だけじゃなく、日々スキルアップするために専門知識を身につけたり、語学力を磨いたりもしていますよ。
生徒:お金をどう使うのが一番効果的なのかを考えろ、ということですね。
先生:あなたも1500円出してお金の本を買ったのなら、それはある意味「将来への投資」ですよ。そこに書いてあることを一つずつ実践してみたらいいんじゃないですか? そしたら心配しなくてもしっかり稼げるようになっていますよ。
(ジョージ先生のつぶやき)
今十分に稼げているからといって10年後も同じように稼ぎ続けられる保証はどこにもありません。今のうちに稼げる人の考え方や働き方を学んでおくことで、将来にわたり稼ぎ続けられるようになるのです。
●今回のまとめ
・稼ぎ続けられる人は短時間の人付き合いで最大限の効果をあげる
・高い保険をかけて安心するより健康維持のためにお金を使う
・「今」だけではなく「将来」を見据えたお金の使い方を考える