結婚すれば幸せ、なんて甘すぎる!? 入籍前に考えておきたいお金のリスク

●スタバが好き、お金も好き。投資家×お金ワカラナイ女子のQ&A  24

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今の年収がこの先も続くとは限らない

生徒：この間、友達の結婚式に行ったんですけど、旦那さんが外資系銀行マンで年収が高いらしくて、式もすごくこだわってたんですよ。新婚旅行はファーストクラスで高級リゾート地に行くみたいだし。専業主婦。リッチな生活、いいな～。

先生：あなたもお金持ちをつかまえて、結婚したらいいじゃないですか。ただ、いくら結婚する相手の年収が高いからって、必ずしも幸せな生活が送れるとは限りませんよ。

生徒：どういうことですか？

先生：今は高収入かもしれないけど、先のことはわかりませんよ。事業で失敗するかもしれないし、転職や休職などで収入が激減なんてことも……。それでも彼のことを好きでいられますか？

生徒：彼のことは好きだけど、結婚生活でお金がないのは困るかも。

先生：たしかに幸せな結婚生活を送るには、ある程度のお金は必要ですからね。旦那さんが安定した収入があるときは頼ってもいいけど、もし倒れた場合は私が力になる。そう思える人と一緒になったほうが、安定した収入があるときは楽しく過ごせますし、いざというときのために貯蓄も心がけるから浪費も減ると思いますよ。

結婚後、お金でもめないために気をつけるべきことは？

生徒：結婚してお金でもめないためにはどんなことに気をつけたらいいんですか？

先生：まずはお互いのお金に対する価値観が合うかどうかでしょうね。将来に備えてお金を貯めるために節約を意識した生活を送るのか、一定額を貯金して、それ以外は旅行や趣味に支出するかどうか、などです。

あと、生活費は夫婦それぞれでお金を出し合うのか、奥さんか旦那さんが財布を一括管理するのかも、決めておいた方がいいでしょうね。

自分も旦那さんも倹約家であればそれほど問題はないでしょうが、お互いに浪費家タイプだと気の向くままに支出して、気づけば貯金を切り崩す生活をしていたなんてことにもなりかねませんよ。

生徒：う……。それは大いにありうる。

先生：金銭的に相手に依存しないことも大事ですよ。よく「将来、独りだと不安だから結婚したい」という人がいますが、さっきも言ったように相手が病気などで働けなくなったら、相手の分まで自分が稼がなければいけないわけですからね。

結婚とお金のトラブルは切っても切り離せない

生徒：ところで先生は結婚しないんですか？

先生：結婚したいと思える人がいたら、するかもしれませんね。ただ結婚にはリスクがともないますからね。

生徒：どういうことですか？

先生：たとえば離婚することになった場合、結婚生活の中で得た収入は財産分与の対象となるわけですよ。私の場合、不動産からの収入が年数千万円あるわけだから、下手したら半分くらい相手にもっていかれるかもしれないでしょ。

それに、子どもがいたら親権は母親になる可能性が高く、一緒に住まないのに養育費だけを請求される。子どもと引き離されたうえにお金までとられたら、踏んだり蹴ったりですよ。

生徒：女性側のリスクは？

先生：共働きならともかく専業主婦だった場合、離婚したくてもお金がないからできない、なんてことになりそうですね。女性側からしたらリスクなんじゃないですか。

生徒：たしかにそういわれると、結婚はリスクを伴いますね。

先生：あなたに今必要なことは、高収入の旦那さんを見つけるよりも自分自身のマネーリテラシーを高めておくことです。そしたら結婚してもしなくても、それなりに安定した生活を送れるでしょうから。

（ジョージ先生のつぶやき）
「好きな人と一生一緒にいたい」。その気持ちで結婚することはいいと思います。ただ、結婚したあとは、お金の問題は避けて通れません。結婚式をするかしないか、いくらかけるのか、生活費は誰が出すのか、毎月いくら積立するのか、別々だった貯金はどうするのか。結婚する前に一度話し合っておいた方がいいですよ。

 ●今回のまとめ
・結婚前にお金の問題について、具体的な事柄をあげて彼とよく話し合っておく
・病気やけが、離婚などに備え、相手の財布に完全に依存しないようにしておく
・マネーリテラシーを高めておくことが結果として自分の身を助ける

監修：生方 正

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