telling, Diary ―私たちの心の中。

冬が苦手、2月が特に辛い人に贈る「まなつ流・2月を乗り切る方法」

なまめかしく妖艶な表現力で性別問わず見る者の目を釘づけにするポールダンスのダンサーであり、注目のブロガー、ライターでもある“まなつ”さん。彼女が問いかけるのは、「フツー」って、「アタリマエ」って、なに? ってこと。 telling,世代のライター、クリエイター、アーティストが綴る「telling, Diary」としてお届けします。

寒いのは苦手。カラダを夏にしていたい。

寒いのが大嫌いです。
寒いのが好きな人なんているのか?と思っていたんですけど、世の中には暑いよりも寒いほうがいいという人もいるんですよね。すごい。素直にすごい。私は暑いのが大好きです。袖のない服をきて生きていきたい。世の中が許すのなら水着で暮らしたい。

布をたくさん身につけていると窮屈だし、肩が凝ります。動きづらいし、洗濯も増える。夏は良いです。暑いと外に出ようという気分になるし、海にも行きたいし、サンダルはこの世で最高の履物。NO MORE 靴下。一時期、冬は南国へ行き、夏を追いかけて生きようと決意して靴下を全て捨てたことがありました。靴なんて履きたくない。生足魅惑のマーメイド。カラダを夏にしていたいんです。

しかし凍えそうな季節は容赦なくやってくるわけですね。自然に慈悲はない。
タイやフィリピンに行かない限り、この日本で生きているうちは冬がやってくる…。
九州や沖縄ですら20度を下回る。辛い。

ただ薄着でのんべんだらりと暮らしていきたいだけなのに。
特に2月は私にとって鬼門のような月。寒い、ニッパチといって2月と8月は飲み屋や飲食店が暇=ポールダンスの店も暇になりがち、寒い、雪が降って予定が狂う、寒い、確定申告がめんどくさい…。

鬱々とした気分になり、普段よりも睡眠時間が増え、炭水化物の摂取量も増えがち。「冬場に睡眠時間が増える」「炭水化物の摂取量が増える」というのは冬季うつの症状のひとつらしいのです。これはまずい。

これらの症状がで始めた頃から、私は少しでもQOL(Quality Of Life)を上げるべく、自分流・2月を乗り切る作戦を決行するようになりました。

Quality Of Lifeを上げる3つの方法とは

まずその1、予定を極端に減らす。
2月というのは寒く、体調が悪くなったり気持ちが落ち込みがちで、雪などでスケジュールが狂うこともままあります。私は自分の立てた予定が思った通りに進まないとものすごくストレスを感じるタイプなので、2月はそもそも重大な予定を入れることをやめました。飲み会やレッスンなど、わざわざ2月にしなくてもいい予定も、できるだけ入れません。
変更可能であったり、3月にずれ込んでも構わないもの、自分の心身に負担のかからないスケジューリングにすることで、「なんかあっても休めるし大丈夫だ~」と思えるようになります。

その2、睡眠を我慢しない。
眠い。とにかく眠い。春眠暁を覚えず…って言うけどこの場合の春って立春のことですよね?ってくらい眠い。日光に当たる時間が少ない冬ならではの、いつまでもいつまでも追いかけてくる眠気。もう我慢しません。寝ます。好きなだけ寝れる、惰眠を貪れるような日程を作ります。眠いまま行動すると機嫌が悪くなり、イライラは周囲に伝わり、自分も嫌になってしまう…なので、2月はそういう時なんだ、と腹をくくってめちゃめちゃ寝ます。

ちなみに東洋医学でも冬場は少し睡眠を増やして、陰の気を増やしたほうがいいと言われているそうです。

その3、自然と触れ合う。できれば南国の海。
どうにか日程を作って、タイやフィリピンなどの南国へ行きます。3日でもいい。常夏の国で思う存分日光を浴び、ビタミンDを生成しまくります。青い海を見て、白い砂浜を素足で歩く。ヤシの木の木陰でうっすいビールを飲む。もちろん、靴下なんて履きません。ペラッペラの素材の服とサンダル。サングラス。夜はぬるい空気を掻き分けながら屋台で現地飯。人懐こい野良猫と遊び、あてもなく観光客向けの屋台街をウロウロ。腹巻なんてしなくていい。レッグウォーマーなんていらない。ノースリーブのオールインワンを着て夜の街をただ歩き、疲れたら安いマッサージ屋へ…。

たったひとときでも、冬のことを忘れる。これが精神衛生上、ものすごく良いのです。

2月は無理をしないこと

なんだかわからないけど、寒いと調子が悪い。気分が落ち込む。
理由もわからず辛い時期が何年も続き、その後ようやく「2月は特に無理をしないぞ!」という結論に至りました。
大いなる自然の力に逆らうことなく、それでいて楽に過ごせるように今年も工夫を重ねています。

毎年来ちゃうんだから、まあしゃあないよね。うまいことやり過ごしましょう。
私と同じく冬が苦手、2月が特に辛い人にこの記事が届きますように。

ポールダンサー・文筆家。水商売をするレズビアンで機能不全家庭に生まれ育つ、 という数え役満みたいな人生を送りながらもどうにか生き延びて毎日飯を食っているアラサー。 この世はノールール・バーリトゥードで他人を気にせず楽しく生きるがモットー。
まなつ

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