気づいたら資産億越えも?!「金の卵」を産む複利の力を使うために必要なこと
●ミレニアル女子のための新しいお金との付き合い方 101のルール〈25〉
超低金利時代、銀行預金の利子はごくわずか
こんにちは。億万長者の生方(うぶかた)です。A子さん、利子の大事さに気づくとはすばらしい! といっても、A子さんのいうとおり、普通預金に100万円預けても1年間につく利子はわずか10円程度。正確に言うと、そこから税金を20.315%も引かれるので、手元に残るお金はわずか数円……。ATM手数料を1回でも支払ったら、利子なんて一気にふっとんでマイナスに(汗)。
ただし、それは現在のように普通預金の利息が年0.001%程度という超低金利下での話です。僕が社会人になったときは定期預金金利は年7%もありましたから、100万円を預けたら1年間に7万円もついたんですよね~。なんにもしないで1カ月バイトしたくらいの金利を得ることができたんですよ。といっても、わずか1年でバブル崩壊。金利も下がっちゃいましたが(汗)。
え? 7%なんてあり得ないって? 本当ですか? ちゃんと探せば、外貨預金や株、不動産など、利回りの高い金融商品はありますよ~?
金の卵を産むガチョウ。複利の力って?
ところで、「複利の力」という言葉を聞いたことはありますか? より早くお金を貯めるためには、複利の力を利用するのが一番の近道ですよ。
複利とは、付いた利子に対してさらに利子がつくことをいうんですよ。たとえば元金100万円あったとします。この 100万円を金利7%で1年間運用すると、1年後には107万円。2年目はこの107万円に対して7%の利子がつくので114万円強、3年目は122万円強、10年後には196万円強……!
もっとわかりやすくいえば、ガチョウを1羽飼っていたとします。そのガチョウが産んだ卵を食べてしまったら、次にガチョウが卵を産むまで増えません。これを単利といいます。
ガチョウが産んだ卵を食べずにひよこを孵化させた場合はどうでしょうか。生まれたひよこが大きく育って、2羽目の鶏が卵を産んだら卵は2個。2個の卵を孵化させてひよこが生まれ、4羽のガチョウが卵を産んだら卵は4個。このように、資産はどんどん増えていくのです。これを複利といいます。
つまり、ガチョウの産んでいる卵は単なる卵ではなく、お金がどんどん増えていく「金の卵」になっていくのですよ。
稼いだ分を使って終わるか、さらに増やす努力をするか
僕は、この複利の力に気づいていたから、無駄遣いをしないで投資して増やすことを続けていたんですよ。もっと言えば、ポイントカードなどを徹底して活用したのも、「金の卵」となる現金を少しでも減らさないためです。1円でも多く投資に回したほうが資産は増えますからね!
この複利の力を知らない人は、ほしいものがあったらその場で買ってしまう。そういう人は、そこそこお金が貯まっても、結局はお金の心配をすることになるのですよね~。だって、使ってしまったら、また働いて稼がなきゃいけないわけだから(汗)。
僕の場合は、普通の人より使う額も少なかったし、複利の力で資産が増えていくから、なにもしなくても資産は雪だるま式に増えました。と言っても、ガチョウを育てるのに20年ほどかかりましたが、ある程度資産がある人でしたら、もっと早く育てることも可能ですよ。
A子さんも本気でお金を貯めたいと思ったら、複利の力に着目してみてくださいね。
●今回のまとめ
- バブル時代の定期預金金利に匹敵する投資先はたくさん存在している。
- 現金をガチョウ、卵を金利と考えると、現金を増やすほど資産が増えるスピードは速くなる。
- お金が貯まらない人はお金を使い切り、貯まる人はお金を複利の力でさらに増やす。
- ガチョウを育てるのか、産みたてのおいそうな卵をTMG(卵かけご飯)にしちゃうのかは、あなた次第ですよ~。
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