【松村未央の毎日が末広がり】「一緒だと、居心地がよくて楽」 反対もされた陣内智則さんとの交際・結婚!

報道番組などに出演するフジテレビアナウンサーの松村未央さんは、2017年にタレントの陣内智則さんと結婚。翌年に第1子となる女児を出産しました。夫の陣内さんとの夫婦の関係や、キャリアと家事・育児の両立――。松村さんが日々、感じたり、考えたりしていることを率直に語るコラムを、毎月第4土曜日にお届けします。

telling,読者のみなさん初めまして。フジテレビアナウンサーの松村未央です。
私は2009年にフジテレビに入社し現在、14年目。これまでは情報やスポーツ、バラエティーなど幅広く担当してきましたが、今は土曜の「FNN Live News days」(昼11時50分)や「めざましどようび」(朝6時)内のニュースなど、報道番組やナレーションを中心に担当しています。

今回は改めて夫との出会いから結婚までについてお話ししようと思います。当時の私と夫はともに月曜から金曜の朝の情報番組「ノンストップ!」に出演していましたが、別の曜日の担当だったので、仕事で日常的に会うことはありませんでした。

友達に会いに飲食店に行ったら、偶然…

迎えた2012年のある日。仕事終わりに友達が働いている恵比寿の飲食店に行ったところ、そこにお客さんとして来ていたのが夫でした。
私は「陣内さんだ」と思って、「フジテレビアナウンサーの松村未央です」と挨拶したんです。そこから会話が始まり、彼の友人もいたので、ご一緒することに――。そして、その場の流れで連絡先を交換しました。

そもそも、その日は少し疲れていたので、友達に会いに行くかどうか迷っていて。でも、無理を押して出かけたら、夫と一緒になった。出会いは本当に偶然でした。その後、やりとりをしている中で「休みの日にゴルフ行かない?」と誘われて。その日も私がたまたま予定が無かったので、彼の友人も含めた3人でラウンドしました。偶然が重なったんですよね。

恵比寿で会う前まで、当時の夫には少しマイナスのイメージもありました。ただ実際に話してみると「いい人だな」と。連絡先を交換してからはすごくマメで、すぐに返事が返ってくるし……。出かけたゴルフでは一日中一緒に過ごしたので、性格や、人となりもわかりました。打ち方を教えてくれたり、私を待ってくれたりして優しかったです。
マイナスからスタートしたから、いいギャップを感じられた。それがよかったのかもしれません。その後、自然な流れで付き合うことになりました。

交際が報道され、友人・知人から“連絡の嵐”

当時を思い返せば、最初に会った日から初対面ではないような感じがしていました。懐に入ってくるのがうまいんでしょうね。私は直感や、自分のフィーリングを大事にする方。まさか結婚するとは思っていなかったのですが、連絡を取ったり、一緒に時間を過ごしたりする中で居心地の良さも感じていました。私が敬語を使ったのも最初に恵比寿の飲食店で会ったときくらい(笑)。

干支は同じ「寅」で年齢は一回り違います。最初はこの点に少し抵抗がありましたが、本人のキャラクターに加え、見た目の若々しさもあいまって、付き合うにあたって年の差は気になりませんでしたね。ただ、知られないようには付き合っていました。それが、2014年1月に週刊誌で交際が報じられてしまいました。そうしたら、友人や知人から心配されて連絡の嵐(笑)。「付き合うのはやめたら?」だったり、「彼女と自称する人と会ったことがある」といった噂話を突きつけられたり……。世間の当時の夫に対するイメージはまだ良くないんだなぁと感じました。
それでも毎日、連絡を取って、近くで接しているのは私。「この人はそんな人ではない」と思い、夫に会ったこともない友人や知人が言う“悪いこと”は信じないようにしていました。それでも噂話は一応、本人に確認しましたよ。「でたらめだよ」と言われてやっぱりと思ったり、ホッとしたりもして。友人や知人には「いい人なんだよ」って伝えていました。

交際に反対する同僚もいました。一緒にランチに行ったときなどに先輩から、「未央ちゃん、騙されてない?」と心配されたりして。それでも、最終的にはみなさんから祝福してもらえました。次第に付き合っている年数も長くなり、同僚も番組で夫と共演する中で、“松村の恋人”という目で見るようになり、徐々に人柄を理解して、印象が変わったようです。

付き合って3年、自然と意識した「結婚」

両親は最初ただただ心配していました。怒ったり、反対したりということはなかったのですが、質問攻め。「大丈夫なの?」とか「どうなっているの?」と、しきりに聞かれました。「未央が言うんだったら」と渋々、交際を認めてくれたという感じです。両親には、まずは彼自身の真の姿を知ってもらおうと、みんなで食事をすることにしました。不安でしたが、食事中すぐに、夫と父は打ち解けていました。両親の寛大さと夫の人当たりの良い性格のおかげですね。

私と付き合うようになって、夫の変化も感じていました。なんとなく真面目になったというか……。SNSも普及し、世間の目が厳しくなるという社会状況の変化も関係あるのかな。性格もまる〜くなった気がします。

結婚を意識し始めたのは、お付き合いを始めてから3年目くらい。彼との結婚生活が何となく想像できたんです。一緒にいると、居心地がよくて楽。気を遣わなくていいし、着飾ることなく、素の自分でいられる。その姿を含めて、どんなところを見られてもいいと思えました。
プロポーズはありましたが、気づいたら自然の流れで結婚することになったという感じ。年齢的には30代になったという区切りを私が意識したのかもしれません。結局は31歳の誕生日の翌日6月30日に結婚することになりました。

そして子どもを授かり、18年9月から産休・育休へ。キャリアについてはすごく考えました。一度、休みに入ると持っていたレギュラー番組を降板し、そのポジションに後輩たちが入る。「私はここには戻ってこないんだろうな」と不安になってしまったことも……。ただ、娘が生まれることや子育てをする楽しみの方が強かったこともあり、過度に仕事のことを考えずに、産休に入りました。

仕事を辞める選択はありませんでした。産休や育休を取って復帰される先輩方がフジテレビにはたくさんいますし、実際に先輩の佐々木恭子アナウンサーからは、一緒に番組を担当しているときに、子育ての話を聞くことも多かったです。先輩の背中を見ていたことや、会社の制度もしっかり整えられていたことが大きかったですね。
それに辞めてしまったら、“陣内智則の奥さん”として見られる機会が多くなる。自分はアナウンサーの松村未央のままでいたいという思いもあり、18年の10月に娘を産んで、20年の7月に職場復帰しました。

今後は我が家のことや、キャリアと家事・育児の両立も

今年はプライベートでも仕事でも飛躍の年にしたいですね。復帰してから2年半が経ち、仕事や、育児との両立のペースも、ようやくつかめてきました。
だから、育児でも仕事でも、100%のパフォーマンスを目指して、コンディションを整えていきたい。仕事では現在はニュースやナレーションが中心なので、新しい番組を担当したい思いもあります。

まもなく2月。寒い日が続きますので、皆さんもご自愛ください。今回は夫との出会いから結婚についてお話ししました。今後は我が家のことや、夫との関係、キャリアと家事・育児の両立もお伝えできればいいなと考えています。改めてよろしくお願いします。

横浜市出身。慶応大学法学部卒業後の2009年、フジテレビに入社。現在は「めざましどようび」内のニュース、「FNN Live News days」(土曜)、「めざまし8(ナレーション)」などに出演している。趣味はテニスやゴルフ、カフェ巡りなど
ハイボールと阪神タイガースを愛するアラフォーおひとりさま。神戸で生まれ育ち、学生時代は高知、千葉、名古屋と国内を転々……。雑誌で週刊朝日とAERA、新聞では文化部と社会部などを経験し、現在telling,編集部。20年以上の1人暮らしを経て、そろそろ限界を感じています。
1989年東京生まれ、神奈川育ち。写真学校卒業後、出版社カメラマンとして勤務。現在フリーランス。