奈緒さん、30歳までには 「弱さを受け入れ、自分のことを心から愛せる人になりたい」
自分を蔑ろにしてしまうことが割と・・・
――現在、27歳でいらっしゃいます。30歳を前に、結婚やキャリアなどについて焦ることを「29歳問題」と言われますが、何か思うことはありますか?
奈緒さん(以下、奈緒): 健康面や体力的なことを考えると、「女性は色々な人生の選択というものを早めに考えなければいけないな」って焦る瞬間はどうしても訪れるのかなと思います。
でも今は選択肢もたくさんありますし、5年後、10年後はもっと色々な可能性が広がると思うので、悪い意味で焦るのではなく「29歳」っていう年齢と数字は、今後の自分と向き合うきっかけのひとつになればいいのかなって思います。
私にとっての29歳問題は・・・
――映画「マイ・ブロークン・マリコ」で奈緒さんが演じたマリコは、「こんな私を好きになってくれるなら」と、暴力をふるう男性とも付き合ってしまう。自己肯定感が低い女性です。奈緒さんご自身はいかがですか?
奈緒: 私も、自分を愛するということを蔑ろにしてしまうことが割とあるんです。なので、私にとっての「29歳問題」は、30歳までに弱い部分を受け入れて、自分のことを心から愛せる人になりたい、ということですかね。人に、そして自分にも優しい言葉をかけてあげられるようになるのが今の目標です。
そのためには、「生きているだけで、自分は誰かの役に立っている。それだけで尊い」って心から思えるようになれたら。
確かに自分が頑張ることで、誰かが喜んでくれることはパワーになるんですけど、そのことで自己肯定感を得ようとし過ぎてしまうと・・・・・・。誰かに否定されたときに「私は存在しちゃいけないのかな?」という感覚に陥ってしまうと思うんです。なので「生きているだけで、誰かのためになっている」と思えたら、自分が自分のことを大好きでいられるようになるし、それが一番なのかなって思います。
心の栄養を得るために
――出演作が続き、忙しい毎日を送っていらっしゃるかと思いますが、日々の暮らしや生活で大切にされていることがあれば教えてください。
奈緒: 生活の中で、自分の気持ちをいかに盛り上げるか――ということを最近大事にしています。例えば、食事の際に自分がすごく気に入っている器でご飯を食べる。それだけで心の栄養が得られると思うんですよ。自分の好きなことや小さな幸せを日々の暮らしの中でたくさん集めることを、今はすごく大事にしていますね。
最近は、おにぎりを結ぶときにサラシ(布巾)を使っているんですよ。このやり方は以前、料理研究家の土井善晴先生に教えてもらったんですけど、おいしいおにぎりが簡単にできるんです。今使っているのも、とてもいいのですが、どのくらいの大きさのサラシだったらもっと握りやすくなるのかなぁと思うこともあります。自分の手にぴったりなものに出会えたらいいな。
――その結び方、ぜひやってみます!
奈緒: ぜひぜひ! ぬらしたサラシに、おにぎり一個分のご飯をいれて茶巾を絞るようにして、一度お皿の上などに置いておくんです。そして、手に水と塩を付けて2,3回キュッキュと結ぶんです。「土井善晴先生 塩むすび」とかでネット検索すれば、詳しい作り方が出てくると思いますよ。
あと今は、なぜか煮沸消毒するのがめちゃくちゃ楽しくて、何でもしたくなっちゃうんです。布とか瓶とかを熱湯に入れるだけで「今、菌がなくなっていってる!」と感じるので、お鍋の中を見ているのがすごく楽しくて (笑)。今はそういった小さなことにハマっていますね。
●奈緒(なお)さんのプロフィール
1995年生まれ。福岡県出身。2013年ドラマ『めんたいぴりり』(テレビ西日本)で俳優デビュー。20歳で単身上京し、18年にNHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』に出演。主な出演作品にドラマ『あなたの番です』(日テレ系)、映画『余命10年』など。10月スタートのドラマ『ファーストペンギン!』(日テレ系)では主演を務める。
監督:タナダユキ、脚本:向井康介、タナダユキ
原作:平庫ワカ『マイ・ブロークン・マリコ』(BRIDGE COMICS/KADOKAWA)
出演:永野芽郁、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊
エンディングテーマ:「生きのばし」Theピーズ Ⓟ2003King Record Co.