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わたしと未来のつなぎ方

地元の魅力再発見から始まるサステナブル。「2416MARKET」の挑戦

ニュウマン横浜6階に広がる「2416MARKET」は、地元・神奈川県で愛されているモノ・コトが集まるマーケットプレイス。旬の野菜やフルーツ、加工品や調味料をはじめ、衣類やテーブルウェア、コスメなど、幅広いアイテムがぎっしりと並んでいます。地産地消に励み、地元をもっと好きになってもらうことを目指す「2416MARKET」の取り組みには、よりよい未来をつくるためのヒントがたくさん隠れていました。

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もっと地元が好きになるマーケット

神奈川県産のみずみずしい野菜やフルーツ、パンにスイーツ、ローカルブランドのユニークな調味料やドレッシング、それからカレーなどの加工品。奥には、葉山の人気ライフスタイルショップのTシャツなどのアパレルや、湘南在住の作家による器をはじめとするキッチン&インテリア雑貨、そして、神奈川のクラフトビールやワインなどを扱うリカーショップもある。

ここ「2416MARKET」は「もっと地元が好きになる」をコンセプトに、神奈川の魅力を編集、発信しているマーケットプレイス。知る人ぞ知る、気になるアイテムがずらりと並んでいて、「こんなのあるんだ!」「これ美味しそう~」「可愛い!」とつい手に取って眺めてしまい、時間が経つのを忘れるほど。これは自宅用に、これはあの人へのギフトに……と想像するのも楽しい。

オープン当初は約50社、3,000アイテムを扱っていたが、今では約120社、6,000アイテムと商品のラインアップが倍増。今後は神奈川県内に拠点を増やすことも検討しているという

神奈川県に根差す一員として

実は「2416MARKET」は、ルミネが自ら総合プロデュースした初のマーケット。立ち上げからブランディング、運営までを一貫して手がけるルミネの子会社「STABLES」の武田和香子さんは、「2416MARKET」が誕生した背景をこう振り返る。

「横浜をはじめ、神奈川県で生まれ育った方には『地元が好き』という方が多いんですよね。ニュウマン横浜を開業するにあたり、私たちも神奈川県に根差す一員として、地元の魅力をしっかりと発信する必要があるのでは、と思ったのがきっかけです」

神奈川県とひと口に言っても広く、みなとみらい、湘南、小田原、箱根など、それぞれのエリアに独自の文化がある。それらがひとつにまとまって紹介されているような店舗は見当たらず、それなら自分たちで編集してみようと、プロジェクトがスタートした。

「最初は完全に手探りでした。魅力的なブランドを探し、見つけては現地に出向いて声をかけ……と、足を使って一軒一軒回るような状態で。大変でしたが、それでも少しずつつながりができてくると、コンセプトに共感してくださったローカルブランドの方がまた別の生産者やブランドを紹介してくださることも。だんだんと参加企業の輪が広がっていきました」

「2416MARKET」のブランディングを担当している、株式会社STABLES バイヤーの武田和香子さん。全商品の仕入れとコーディネートも行っている

ニュウマン横浜だからこそ貢献できること

生産者の顔が見える地元の食材や加工品を購入し、食すことは、安心安全で健康に良いだけでなく、輸送コストの削減や、輸送時におけるCO2排出などの環境負荷の軽減につながる。また、土地への愛着心や地域の人々との絆が強まり、地元を大切に守っていきたい、未来にバトンを渡したいという意識も生まれる。

「地産地消は自分にも環境にも優しいということを、若い世代にいかにアピールしていくかが今の社会課題だと思っています。私たちのような、20代や30代のお客さまも多数集まるファッションビルが行動を起こすことで、課題解決の一助になるのではないか。『2416MARKET』を立ち上げた大きな理由はそこにあります」

地元でコツコツと商売をしてきたローカルブランドにとって、ニュウマン横浜という横浜駅直結、しかも多くの若い世代がアクセスする場所で、自社の商品が取り扱われることは、新たなビジネスチャンスにもなる。

「商品を、ニュウマン横浜を訪れる感度の高い人たちの心にしっかり届けるには、単に質が高いだけでなく、見せ方も工夫する必要があります。特にパッケージデザインについては私たちも生産者さんとよく話し合い、ときにはブラッシュアップをお願いすることもありますね」

「2416MARKET」の商品がどれもキャッチーで、つい欲しくなってしまう秘密は、そんな工夫にもあるのだろう。加えて、店頭のスタッフが生産者やブランドのストーリーに詳しく、接客時にあれこれ説明してくれるのも、ショッピングが楽しくなる要素のひとつだ。

「スタッフには実際に現地に出向いて生産の現場を見学してもらい、自分の目で見て感じたことを接客時に伝えてもらうようにしています。お客さまにとって、モノとの出会いがそれを作っている人や土地への興味関心につながれば、と思っています」

「めぐみ焼菓子店」のクッキーは見た目も可愛らしく、プチギフトとしても好評。プレートは辻堂在住の作家、宮崎和佳子さんによるもの。おうち時間の増加もあって、人気がどんどん高まっているそう

無理なく生産し、丁寧に販売する

店頭に並ぶ食材や加工品の一部は、マーケット内のオールデイダイニング「2416MARKET PASTA&」で実際に味わうことができるのも、「2416MARKET」の特徴のひとつ。神奈川県三浦市にある「丸清製麺」製のオリジナルの生パスタをメインに、地元の旬の食材を使用した料理やレモネード、デザートなどを楽しめる。

「マーケットで販売している缶詰や調味料などの調理例として、メニューを提案しています。また、安心して美味しく食べられるのに賞味期限の関係で店舗販売が難しくなってしまった商品も、レストランの食材の一部として活用し、フードロスの削減にも取り組んでいます」

実は武田さん、かつて大規模な小売店の仕入れを担当していたことがあり、当時は「商品を一時たりとも切らさないこと」が何よりも重要だったそう。その結果として、商品が売れ残ったり、フードロスが出たりすることも少なくなかったのだとか。

「『2416MARKET』はそれとは真逆の考え方。小さな規模で無理なくモノづくりをしている人たちが生み出した商品を丁寧に販売するのって、すごくサステナブルでいいなと感じます。時には欠品でお客さまをお待たせしてしまうこともありますが、事情を説明すればみなさま納得してくださいますし、ご希望の方には次回の入荷の際にこちらからご連絡をさしあげて、お取り置きする、というサービスも行っています」

地元でそのときに手に入る、安心で鮮度の高いものを食す。それも、必要なものを、必要な分だけ。クリックひとつで何でもすぐに手に入るほど便利になった世の中で、私たち消費者が忘れかけている大切なことに、「2416MARKET」は気づかせてくれる。

「2416MARKET PASTA&」の「いいち味噌を使ったチキンと焼き茄子のパスタ」「湘南潮彩スパークリングレモネード」。加藤兵太郎商店のいいちみそ、その他一部の調味料などはマーケットで購入可能

Text: Kaori Shimura, Photograph: Ittetsu Matsuoka, Edit: Sayuri Kobayashi

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