辻希美さん「結婚3年目で離婚危機。14年間、結婚生活を続けることを頑張ってきました」

20歳の時に俳優の杉浦太陽さんと結婚をした、タレントの辻希美さん。現在1女3男の母として、仕事と子育てを両立しています。結婚3年目で離婚の危機が訪れた時、どう乗り越えたのか。結婚14年目となった今、当時を振り返ります。

運動しなくても「腹筋」がある意外な理由

――辻さんのYouTubeチャンネル「辻ちゃんネル」で、夏は自宅内で水着を着て過ごすと言われていました。体形維持や美容について気をつけていることはありますか?

辻: 体型維持について聞かれることがよくあるのですが、特に運動はしていないんです。自転車も電動だし、日々の家事と育児で自然とカロリーを消費しているのかもしれません。

それに腹筋をしていないのに、腹筋があるんです(笑)。元々筋肉質の体型に加えて、10代の頃は歌やダンスのレッスンで体を鍛えていました。それが残っているのかな。
あと、「よく笑うこと」も関係しているかもしれません。心から笑うとすごく腹筋を使うんですよ。

――辻さんはSNS上でもよく笑っている印象があります。

辻: 全力で育児と家事をする中で、悩んだり怒ったりしているけど、それ以上に笑っていますね。「シワを作りたくないから、笑わないようにしている」という考えの方もいると思います。

私も正直、シワが気になり始めている年頃ですが、それも気にせずに全力で笑っています。その方が私っぽいかなって。笑っていることで、家庭が明るくなり、さらに腹筋がつくというメリットもあって、みんながハッピーになれますよね。

“加護ちゃん”夫婦と4人のLINEグループも 

――モーニング娘。の元メンバーで、結婚されたり、子育てをされたりする方もいますが、今でも連絡を取り合うことはあるのでしょうか。

辻: OGたちとはLINEでやり取りしています。全員、思っている以上に普通です。逆に、誰も芸能人っぽい人がないですね。

――同期の“加護ちゃん”(加護亜依さん)とも連絡を取っているのですか?

辻: 取っています。(辻さんと加護さんの)夫婦4人のグループLINEもあります。(加護さんの子どもたちと)下の子たちと年齢が近いというのもありますし、子どものことを話すこともありますね。

――ご夫婦ともに芸能人だと、実生活の中で「芸能人」という目で見られてしまうことはないのでしょうか。

辻: 私も旦那さんも、割と普通です。もしかしたら、「普通より普通」かも。市販のシャンプーを使っているし、ボディソープは薄めちゃう(笑)。私の母がそうしていたから、その感覚が染み付いているんだと思います。

私は「芸能人」と思われるのがすごく苦手です。芸能界で仕事をしていますが、地元に戻ったら、ごく普通の親です。日常生活の中で「芸能人だからこうだよね」という捉え方をされるのは、あまりうれしくないですね。

子どもたちは地元の公立学校に通っています。息子たちは駄菓子屋が好きなので、200円を渡して「その中で好きなものを買ってきなさい」と伝えています。子どもたちの金銭感覚も一般的だと思います。

ただ、親が2人とも芸能人なのは事実です。中2の長女が、「芸能人の子」という目で見られてしまうことは実際にあるので、娘がそのことで不快な思いをしていないか、心のケアをしています。

夫に甘えられなくなってしまった

――誕生日の617日に出版された『大好きな人と結婚した、その後。』(講談社)には、結婚3年目で離婚危機があったと書かれていました。

辻: その当時は夫婦げんかが絶えませんでした。「ああ言えばこう言う」で、お互いぶつかり合ってばかりで。けんかしたいわけでも、離れたいわけでもなかったのですが、お互いがいっぱいいっぱいになっていたと感じます。

特に、私は母親として「強くいないといけない」、「母親として人に甘えちゃいけない」という自分自身へのプレッシャーから、旦那さんに対して甘えるのを恥ずかしいと思っていました。

日常生活ではてきぱき動いている姿を見せているのに、どのタイミングで助けを求め、甘えていいのかわからなくなって。そのストレスがどんどん溜まっていって、旦那さんに当たってしまうのを繰り返していました。

我慢も限界に近づいてしまった時、自分の思いを旦那さんにメッセージで伝えました。旦那さんはその思いを受け止めて、「ちゃんと話そう」と言ってくれたことで、2人できちんと向き合って話すことができました。

――その話し合いを通して、変わったことはありますか?

辻: 旦那さんに「甘えてほしいと思っていたよ」と言われた時、「つらかったら頼っていいんだ」と思えるようになりました。もうひとつ、無意識のうちに「女性が育児や家事をする」という考えが自分の中にあったことにも気づきました。それで、変に遠慮をしてしまい、旦那さんに甘えられなかったんだなと。

性別を問わず、みんな1人ひとりが頑張って生活をしているし、生きています。お互い、「やって当然」と思ってしまうことにも、感謝の気持ちを持って、「ありがとう」を伝えていきたいと思った出来事でした。

――結婚14年目になって、今だからこと思うことはありますか?

辻: 応援してくれている人がいるからこそ、今の自分がいるとすごく感じています。これまで批判され続けてもあきらめず、我が道を進むことを突き通してきて、今では良かったと思っています。

結婚して数年で離婚をしていたら「ほらね」って言われていたと思います。私たちは、私たちなりに、結婚生活を続けることを頑張ってきました。何事も、「頑張ること」は悪いことではない、少なくともマイナスではないと思っています。

あとは、夫婦で話す時間は大切だと感じています。子どもが寝た後や、子ども同士で遊んでいる時間に、2人で話す時間をこれからも作っていきたいと思います。

後編はこちら:辻希美さん「杉浦太陽さんへの告白は10日間で3回。デートは段ボールで……」

ブラウス5,940円、スカート11,000円/ともにWILLSELECTIONWILLSELECTIONルミネエスト店/03-5269-4497)、その他スタイリスト私物
*すべて税込

『大好きな人と結婚した、その後。』

著者:辻希美
発行:講談社
価格:1,430円(税込)

同志社大学文学部英文学科卒業。自動車メーカで生産管理、アパレルメーカーで店舗マネジメントを経験後、2015年にライターに転身。現在、週刊誌やウェブメディアなどで取材・執筆中。
写真家。1982年東京生まれ。東京造形大学卒業後、新聞社などでのアシスタントを経て2009年よりフリーランス。 コマーシャルフォトグラファーとしての仕事のかたわら、都市を主題とした写真作品の制作を続けている。

Pick Up

ピックアップ
【パントビスコ】私35歳、8歳年下との結婚ってどう思いますか?
テリやきテリ世の甘辛LINE相談室
【パントビスコ】私35歳、8歳年下との結婚ってどう思いますか?
ヒント 恋愛
不妊治療を始める前に知っておきたい「特別養子縁組制度」 産むとは、育てるとは
産婦人科医・高尾美穂さん×アクロスジャパン・小川多鶴さん
不妊治療を始める前に知っておきたい「特別養子縁組制度」 産むとは、育てる
家族のかたち 妊活 子育て