産後20キロ減量した本島彩帆里さん「自分と仲良くすれば、着実にダイエットできる」

産後に20キロ減量したダイエット美容家の本島彩帆里(もとじま・さおり)さんが5日、『生きてるだけでやせる図鑑』(西東社)を出版。本には姿勢や座り方、隙間時間でできるトレーニングなど、日常の中でできる痩せ技が詰め込まれています。昔は自分が大嫌いだったという本島さんに、痩せる前のことやダイエットをしてからの変化などを聞きました。

極端なダイエットを繰り返し、どんどん自分が嫌いに

――もともとはどのような体質だったのでしょうか?

本島彩帆里さん :小さい時から太りやすくて、大人になってからも今の体重よりプラス10~20キロくらいが普通の状態でした。お通じは週に一度しかこないことが多かった。体温が35度台前半と常に低く、いつも体調が悪かったです。夏はすぐにバテるし、冬は手足がキンキンに冷えてつらい。生理痛もひどかったし、顔や背中にはいつも大量のニキビができていました。

――色々なダイエットを試してきたそうですね。

本島 :同じものばかり食べるダイエットのほかに、「脂抜き」やサプリを摂ったり、エクササイズ系のDVDを見たり、エステ通いをしたり…色々手を出しましたね。どれも続けられず、数日でやめてしまいました。特に夏前は毎年、食事制限をしてましたが、お酒が入ると家に帰る途中でコンビニに寄って大量に買い食いしちゃって。「こんなことも我慢できない私って最悪。人として終わってる」と後悔し、どんどん自分が嫌いになっていました。
そもそも、ベースの食生活がめちゃくちゃだったんですよね。お菓子や小麦製品が大好きで偏っていたし、朝ご飯は歩きながらコンビニのパンを食べる時も(笑)。エステサロンのセラピストとして働いていた時は、砂糖がたっぷり入ったカフェオレを一日2~3杯飲んでました。カロリーは気にしていましたが、食べる物の質は全く考えていませんでした。

――学生時代はどうだったんですか。

本島 :太っていた高校生の頃、友達から「白ブタ」と呼ばれることがありました。自分でもそうだと思っていたので、どんなにけなされても笑って受け入れていました。自虐的な性格や見た目もすべて変わりたいと思っていましたが、「彩帆里っぽくない」「変わりたいなんてウケる」という言葉が怖くて、自分の気持ちを表現するのが苦手でしたね。
頑張りたいけど頑張れない、どこかで無理だと思っている自分もいて。かと思えば、急に極端に頑張って、続かなくてリバウンドする。そんなことを繰り返していました。

左は2009年、右は2019年。エベリスト提供。
左は2009年、右は2017年頃。エベリスト提供。

食生活の見直しが痩せやすい体づくりに

――どのようにして痩せたのでしょうか。

本島 :7年前、息子を妊娠したのが転機でした。妊娠中はサプリやエステに頼るような“取り入れるダイエット”ができなくなって。育児書を読んで、私が食べている物が子どもの体をつくっていくということを知り、「自分の習慣を変えないといけない」と当たり前のことに初めて気づいたんです(笑)。栄養バランスに目を向けるようになり、少しずつ食事の質を変えていきました。すると腸内環境が変わったのか、毎日お通じがくるようになり、ニキビや冷え、乾燥などの悩みも軽減されたんです。体調も少しずつ整い、痩せやすい体づくりにつながっていきました。

食事を改善し、体重は減ってきましたが、「脚のラインが変わらない」という新たな悩みが出てきました。情報収集をして学びながら実践していく中で、立ち方や座り方といった姿勢が大事だと知ったんです。例えば、前側が張った太ももは、外側重心の内股や反り腰が原因だ、とか――。そこからは体の使い方を意識して生活したり、ストレッチやマッサージをこまめに行うようにしたりしました。
こうした些細な日常の変化を積み重ねていき、1年3カ月で20キロのダイエットに成功しました。

――少しずつの行動の変化が結果となってあらわれたんですね。

本島 :そもそも私は運動が苦手だし、続けることも得意じゃない。そんな自分でもできることを考えました。
例えば朝起きてのコップ一杯の水分。もともと飲んでいた甘い飲み物を、お水にすることから始め、水を白湯にする。さらにはスパイスを入れるようにして…といったように、できることの質を少しずつ変えたんです。それを積み重ねていくうちに、生き方そのものが変化していっていることに気づきました。
日々の行動の40%くらいは習慣によるもの。意識だけで変えるのはとても難しいので、アプローチの仕方を具体的に考えました。

結果だけでなく、過程にも目を向ける

――ダイエットは結果を求めてストイックになりがち。緩く続けるのは難しいように感じます。

本島 :私にとってダイエットは、自分を好きになるためにやるものでした。でも、痩せる過程で自分に無理や我慢ばかりさせ、「上手くいかない」と感じるたびに自分を責めていました。それってダイエットの目的と矛盾しているなぁと感じていたんです。
昔はすごく極端で、“ゼロか百か”で判断することが多く、結果ばかり見ていました。そんな私が上手くいくようになったのは、「ダイエットを続けていく上で大切なのは、結果ではなく過程にある」ということに気がついたから。“どこまでできているか”に目を向けることが大切なんです。
例えば「食べたい」も「痩せたい」も自分の気持ちだから、どちらも尊重してあげる。「カフェオレが飲みたいけど痩せたいから、シロップは半分にしよう」とか。ウォーキングで1万歩を目指していて、結果4千歩だったとしても、「4千歩は歩けた」という部分に目を向けてみたり。
小さくても“できていること”を確認する。それを積み重ねていけば「私はできる」という感覚が育まれ、些細な行動の変化を増やしていくための種になっていきます。

――その発想はありませんでした。

本島 :何事も続けるためには、結果だけでなく過程を大切にしてあげる必要があると思います。
ホルモンバランス・季節・環境などで、心や体は日々変化しています。それ気づき、そんな自分と上手に付き合うためにやっているのが、体の不調などを書き込む「私のお天気カレンダー」というもの。生理周期や気分の波を記録し、自分の状態や傾向を把握する。天気予報が雨だったら、傘を持って出かけられますよね。それと同じで、自分が不調になるタイミングを知ることができれば、休みを取ったり予定を調整したりして、準備できることが増える。思うようにいかなくても、「今日の私の天気によるもの」と捉えることができ、必要以上に自分を責めることが減りました。
そうやって自分の変化を知り、受け入れ、時に自分と相談しながら寄り添うようにダイエットをしていけるということは、私自身取り組みながら学んだことです。

――『生きてるだけでやせる図鑑』に込めた思いを改めて聞かせてください。

本島 :痩せたい人におすすめできる内容だと思います。特に、自身をコントロールしようとして逆に自分に振り回されている人や、ダイエットをすることで自分の「できないこと」ばかりが浮き彫りになっている人に、読んでほしいです。
自身と闘いながらダイエットをするのは、しんどいし、思っているより無理をしているということも多い。自分と仲良くしながらした方が心地よく、着実に積み重ねていけるはずです。
この本には、私が効果を実感した日常の中で取り入れられる技や工夫がたくさん詰まっています。様々なアプローチが載っていますが、まずは1割くらい取り入れるところから始めてみてほしいですね。
無理なく習慣を見直し、結果として“自分のままで変化していく”ための一歩にしてもらえたら嬉しいです。

●本島彩帆里(もとじま・さおり)さんのプロフィール
Instagramフォロワー26万人のダイエット美容家。産後20キロのダイエットに成功した経験や、エステサロン元セラピストの知識を生かし、美容やダイエットに関する情報を発信している。著書に『あなたらしくヤセる 太るクセをやめてみた』(主婦の友社)や『もんでヤセない身体はない』(KADOKAWA)などがある。

『生きてるだけでやせる図鑑』

著者:本島彩帆里
発行:西東社
価格:1,300円(税抜き)

1989年、東京生まれ。不登校・高校中退から高卒認定を取得し大学へ。新聞の記者・編集者を経て、2020年3月からtelling,編集部。好きなものは花、猫、美容、散歩、ランニング、料理。