うっかり財布を紛失!クレジットカード類の不正利用を防ぐためにやるべきこと
●スタバが好き、お金も好き。投資家×お金ワカラナイ女子のQ&A 34
大事な財布を紛失。すぐにやるべきことは?
生徒:あ、もしもし先生? 実は今、財布を落としちゃったんですよ。
先生:え? 落としたの? カード会社には連絡しましたか?
生徒:さっき立ち寄った店に戻って財布が届いてなかったので、カード会社に連絡して利用停止の手続きをしたところです。これから警察に紛失届を出しにいくところなんですが、バスを待っている間に先生に聞いておこうと思って。
先生:なるほど。そこまではできたわけですね。警察に行って紛失届を出したら、紛失(盗難)届証明書を受け取ってください。万が一不正利用された場合、この証明書をカード会社へ提出する必要がありますから。
ほかにも、銀行のキャッシュカード、PASMOやSuica、nanacoなどの電子マネー系も全部連絡して止めてください! 休日でも各社、紛失対応はしてくれますから。
生徒:電子マネーも止めるんですか!? 面倒だなぁ。
先生:別にいいですよ。不正利用されて困るのはあなたであって、私のじゃありませんから。
生徒:電子マネーの残高はどうなるんですか?
先生:電子マネーは、記名式なら再発行手数料を払えばポイントごと引き継げると思います。ただ、無記名のものは引きつげないこともあります。カードの会員登録をするとともにカード番号を控えておいた方がいいですよ。じゃないとせっかくためたポイントがムダになりますから。
クレジットカードの不正利用は原則補償対象に。例外は?
生徒:もしも不正利用されたらどうなるんですか?
先生:クレジットカードは紛失・盗難補償が付帯されているはずですよ。紛失の連絡をすれば原則として60日前までさかのぼって不正利用の補償はしてくると思います。
生徒:補償されるなら安心ですね。
先生:そうとも限りませんよ。クレジットカードの裏面に名前を書いていない、家族や彼氏に貸していたなど、顧客側の不備があった場合は補償されない場合もあります。
生徒:クレジットカードの裏側、名前を書いてたかなぁ。
先生:気をつけたいのが銀行のキャッシュカード。よく暗証番号を自分の生年月日や電話番号の下4桁にしている人がいるでしょ。免許証や他の書類を見て暗証番号を推察されてしまうケースもありますよ。あなたは大丈夫ですか?
生徒:はい。そこは大丈夫です。でも、免許証がないと身分証明書になるものがないし、そうなると財布が見つかってもすぐに受け取れなくなるかもしれないし、カード類の再発行も面倒なことになりますよね。
先生:写真付きの住民基本台帳カードやパスポート、保険証や住民票があればなんとかなるとは思いますが……色々面倒なのは間違いありません。
生徒:うわぁ、大変だぁ。
先生:ご自分で蒔かれた種ですから!
カード再発行には時間とお金がかかる。財布の中身は必要最低限に
先生:ところで、財布の中には何のカードをいれていたんですか?
生徒:免許書とクレジットカード、家電量販店の会員カードに、PASMO、銀行のキャッシュカード2枚、スタバカード1枚……だと思います。
先生:覚えてないんですか? 再発行に手数料がかかるカードもありますよ。今回みたいにカードを何枚も入れていると、再発行の手数料だけで数千円かかります。ポイントカードに貯まったポイントが戻ってこなければ、さらに損害が大きくなることになりますね~。
財布を落としたとき、被害を最小限に抑えるためにも毎日、お財布のメンテナンスをしたほうがいいですよ。とりえず、警察に行って紛失届を出してきてください。紛失(盗難)届証明書を忘れないように受け取ってくださいね!
(ジョージ先生のつぶやき)
財布の中に、使う予定のない高額紙幣やカードを入れることを避けましょう。必要ないカードまで入れておくと、紛失したときの手続きやカード再発行のために余分な時間やお金がかかることになります。
カード類はカード番号と緊急時の連作先を手帳やスマホなどに控えておくと、非常事態でもスムーズに対処することができます。
●今回のまとめ
・財布を紛失したらすぐにカード会社に利用停止の手続きを申請し、警察に紛失届を出す
・警察に紛失届を出した際には、必ず(盗難)届証明書を受け取ること
・財布の中には不必要な高額紙幣やカードを入れておかないように習慣づける
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