ゆうこすさん「失敗もからだのコンプレックスも、“逆に” チャンスだと考えて」
●コンプレックスは愛・特別編
「胸が大きい」と悩んでいた
自らを「モテクリエイター」と称して、モテるための様々な情報発信や、多ジャンルに渡るビジネスを展開する”ゆうこす”こと菅本裕子さん。10代の頃はアイドルグループ「HKT48」に所属し、現在もファッションブランドのイメージモデルなどを務める彼女ですが、中高生の頃は様々なからだのコンプレックスがあり、深刻に悩んでいたと語ります。
「元々バストのサイズが大きくて、小学校6年生でC〜Dカップくらい。私だけ周りから浮いていた。お母さんに『ブラジャー買って』と言うのも恥ずかしいし、どんどん猫背になって、腕を組んで歩くのが癖になっていました」
食べて太るのが怖い時期もあった
女性なら誰でも一度は体型について悩むものですが、ゆうこすさんの場合は、食事が喉を通らなくなってしまうほどだったそう。
「家系的に体型も大きめ。高校生の頃は食べて太るのが怖くて、食事は麦茶ばかり、梅干しで塩分を取るくらいでした。身長160cmで体重は41kg。あの頃は、肌の色もおかしかったです」
そんな彼女の「からだコンプレックス」を変えたのは自身のSNS。フォロワーに悩みを打ち明け、受け入れられることで、自分自身を肯定できるようになったと話します。
「例えばTwitterで『ゲジゲジの眉毛が悩みだ』とつぶやいたら、フォロワーさんから『そこがゆうこすの良いところだよ』と言ってもらえたんです。体型も、雑誌に出ているモデルさんと比べるとスタイリッシュじゃないけれども、『その方が参考にしやすい』とか『似合ってる』と。自分が恥ずかしいと思っていることでも、思い切って悩みをオープンにしてみたら、周りの人は気にしてなかったり、むしろ魅力的にうつっていたりすることがわかったんです」
とは言っても、やはり自分のコンプレックスを人に話すのは勇気がいるもの。イベント後半では、参加者からバストや容姿をはじめさまざまな悩みが寄せられ、ゆうこすさんらが答えていきました。
「バストについての悩みは、下着で解決できることも。自分のサイズに合ったブラジャーを身につければカップがパカパカしたりもなく、ずれにくくもなります。大きな胸を小さく見せるブラも進化していて、ストラップが外せるものも登場しています。からだのラインをととのえることでおしゃれの幅も広がるでしょう」とワコールの山本圭奈子さん。
ゆうこすさんは、「大きいからと隠すばかりではなく、かわいい下着に出会ってネガティブな気持ちがなくなっていきました。ファッションなどに応じて小さく見せたいときもあるので、もっと知りたい!」と興味津々。悩みを寄せてくれた参加者も、大きくうなずいていました。
コンプレックスを悩むより、自分のからだの好きな部分を強調する、という手も
歯の矯正など、変えられる部分は変えてしまうという手も。さらに、SNSの世界では、自分のからだの好きな部分を撮影し強調して見せるのもアリだとゆうこすさんは言います。「私は自分の足首と手首と、おっぱいからへその間の部分が好き。私のInstagramをよく見ると、その部分ばかりが写っています(笑)」
恋人の前で裸になるのが恥ずかしいという悩みには、「相手が自分を好きだという気持ちを信頼して」とゆうこすさん。「そんな場面でこそ、ぶりっ子するのが一番。好きな人が気にしているポイントって、逆に愛おしいみたいなところってあると思うんですよ。明るくかわいく『ここが恥ずかしいんだよね』って、自分から言っちゃおう!」
コンプレックスって、愛すべきもの?
最後に、「telling,」創刊編集長・中釜由起子の「コンプレックスは愛すべきもの?」という問いかけに、ゆうこすさんは「当たり前に愛するべきものです!」と力強くうなずきました。
「コンプレックスを克服しようと頑張る姿に人は心を打たれて、手を差し伸べたくなります。もちろん今でも失敗するときもあるし悩むこともあるけれど、 “逆に” チャンスだと考えるんです。漫画の『ONE PIECE』だって、1ページ目から目的が達成されたらつまらないじゃないですか。次号、ゆうこすどうなる!? みたいなかたちで、失敗を乗り越えるストーリーを作ってみんなを巻き込んで盛り上げて、楽しく向き合うようにしています」
“逆に”という発想の転換で、コンプレックスを自分の魅力に変える。そんなゆうこすさんのポジティブな言葉と笑顔に勇気づけられた1時間半でした。
- 本イベントは、今春telling,とワコールがコラボレーションしたWeb特集「#コンプレックスは愛」のスピンオフイベントとして実施しました。
●菅本裕子(ゆうこす)さんプロフィール
1994年、福岡県生まれ。2012年にアイドルグループ「HKT48」を脱退後、タレント活動に挫折しニート生活を送るも、2016年に自己プロデュースを開始、「モテクリエイター」という新しい肩書きを作り自ら起業。現在はタレント、モデル、SNSアドバイザー、インフルエンサー、YouTuberとして活躍中。10~20代女性を中心に自身のInstagramやYouTubeチャンネルで紹介するコスメ等が完売するなどその影響力は絶大であり、またライブ配信中に商品を販売する"ライブコマース"におけるパイオニア的存在。Instagram、Twitter、LINE@、YouTubeなどのSNSのフォロワー150万人以上。近著に『共感SNS ~丸く尖る発信で仕事を創る~』。
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