モテクリエイター/菅本裕子(ゆうこす)24歳

ゆうこす「モテの肩書きを名乗ってから、以前よりモテるようになりました」

モテクリエイター/菅本裕子(ゆうこす)(24歳) 専門知識がなくても簡単に動画を編集できるソフト「Filmora9」の新製品発表会に登場した、モテクリエーターの「ゆうこす」こと菅本裕子さん。発表会では、ともに登壇したタレントのりゅうちぇるさんに、息子さんのハーフバースディの動画作成を手ほどきしました。ゆうこすさんより年上で自撮りをSNSに上げることにさえ抵抗を感じてしまうミレニアル世代としては、「自分より上の世代がモテを意識したり自分を発信しているのって、イタくないですか」というのが気になるところ。思い切ってたずねてみると、「どうしてですか!?まったくそんなこと思いませんよ!」。そのココロを語ってくれました。

「モテ」は相手の顔色をうかがうんじゃない。決定権は「自分」

私は今24歳なのですが、私のファンの方々ってSNSのデータ上だと実は10代は5%しかいないんです。基本的には同世代の方なんですけど、その次に多いのは年上の方々。そういった世代の女性ファンの方に「モテたいという気持ちはあるけど、それを堂々と発信して、媚びを売っているように見られるのは辛い」と相談を受けることがあり、みんなが「モテ」という言葉に対してネガティブになっていると感じることがあります。

「モテるため」とか「女子力を上げる」というのを、相手の顔色を伺って相手に無理やり合わせることだ、と考えている人も多い気がします。
でも、「相手に合わせる」って、取り方によっては自発的な意志のある行動に思います。例えば好きな人が「女性らしい雰囲気の服装が好き」と言っていたら、次からそういう服装で会いに行く。それって、相手に合わせているようで、そうしようと決めたのは自分ですよね。相手への好意を前面に出して変わろうとするって、とっても勇気がいるし、自分をちゃんと持っていないとできないと思うんです。

恥ずかしさの殻を破るには、人生を「自分が主人公のマンガ」にする

youtubeでの活動を始める前は、動画で「モテ」を発信することで周りからどう見られるんだろうとか、恥ずかしさもありました。
でも、「モテを仕事にしよう」と決めた時に、自分が漫画の主人公になったつもりで生きることにしたんです。何かあっても、これは「主人公:ゆうこす」の物語の中の一つの出来事だ、というように俯瞰して見るんです。
漫画の主人公は、ある日突然ヒーローになるわけではないですよね。
その前に色んな背景やきっかけがある。きっと失敗も自分が抱えている恥ずかしさも、時には「伏線」になっていたり、叩かれて落ち込んでも「これは漫画でいうピンチなんだとしたら、次には絶対成功が待ってる」って思えるようになりました。
でもそこで待っているだけじゃなくて、「じゃあ、その成功にどうやって持って行こう?」とポジティブに、自分の人生を描くように考えられるようになっていったんです。

みんな自分にハッシュタグがついてる。それが好きな人が集まってくる

「モテクリエーター」を名乗るようになってから、さらにモテるようになったとは思います。
みんな自分の頭の上には見えないハッシュタグがある。私の場合は「#ぶりっこ」かな(笑)。それをしっかりと打ち出すことで、必然的に私の周りに集まってくるのは、ぶりっこが好きな人になっていく。発信したい自分を明確にしたら、それが好きな人が集まってきてくれるようになりました。
「ぶりっこだからたくさんの人にモテる」んじゃなくて、「私はこういう人。そういうのが好きな人はいますか?」と表現するのが大事なのかも。
だから、例えばそのハッシュタグが「#ボーイッシュ」だからといって=(イコール)モテない、ということではなくて、その個性をはっきりさせることで、そういうタイプを好きな人が集まってくれて、モテるにつながるんだと思います。

この先、肩書きは変わっていくかもしれないけど、ずっとモテたいと思っているような気がします。「モテ」って、言葉はキャッチーだけど、要は愛されたい、ということ。自分だけが一方的に受け取りたいんじゃなくて、「愛されたい」は「愛する」とセット。一生誰もが持っている気持ちのように思います。
「モテ」という言葉にとらわれすぎないで、素直に、その気持ちを表現・発信していければ、息苦しさから解放されるのではないかなと思っています。

大学卒業後、芸能事務所のマネージャーとして俳優・アイドル・漫画家や作家などのマネージメントを行う。その後、未経験からフリーライターの道へ。
フォトグラファー。岡山県出身。東京工芸大学工学部写真工学科卒業後スタジオエビス入社、稲越功一氏に師事。2003年フリーランスに。 ライフワークとして毎日写真を撮り続ける。