ルミネ発、コスメの再循環を目指す「COSME Re-Go-Round STORE」レポート
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●わたしと未来のつなぎ方 58
規格外品を販売し、化粧品ロスを減らす
フードロスやファッションロスと同じく、世界的に問題となっているのがコスメの廃棄。ここ日本でも、商品のリニューアルやパッケージの破損などの理由により、毎年2万トン以上のコスメが化粧品メーカーから廃棄されているという調査結果がある。また、コスメを使い切れずに捨てる人が86.3%というデータもある(※1)。
(※1)株式会社モーンガータによる独自調査。調査人数:5423人、調査期間:24時間(2021年6月)
そんな化粧品ロスをなくすための取り組みとして、ルミネが1月13日と14日の2日間にわたりルミネ新宿 ルミネ1で開催したのが、コスメの再循環を目指す販売イベント「COSME Re-Go-Round STORE」だ。これは、パッケージに汚れや傷があるものや商品のリニューアルにより店頭での販売が終了したものなど、まだ使える商品を20~50%オフで販売するというもの。ポップアップ会場には約40の出展ブランドのメイク用品、スキンケア用品、ボディケア用品など幅広いアイテムが並び、2日間とも多くの人で賑わった。
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多くのコスメブランドが企画に賛同
ルミネはこれまでにも、不要になったファッションアイテムを買い取り・回収してリユースやリサイクルを行うサービス「anewloop(アニューループ)」を提供するほか、サンプル品やB品などを販売するイベントを開催するなど、資源の循環に積極的に挑戦してきた。コスメに関しても、家で眠っているコスメを下取りするキャンペーンやイベントを各館で実施してきたが、今回のような規格外品を販売するポップアップイベントは初の取り組み。
「昨年、サステナブルコスメアワード(※2)の審査員長を務めるウェルネスプロデューサーの岸紅子さんから『一緒に何かやりませんか』とお声がけいただいたのがきっかけです。サステナブルコスメアワード、またオーガニックコスメや韓国コスメを手がけるインテルコスメシ・ジャパンさんにもご協力いただき、今回のイベントを実施することになりました」(ルミネ サステナビリティ推進室・土屋李子さん)
(※2)化粧品及びファイントイレタリー分野におけるSDGs視点での評価審査基準を制定した「人にも地球にもやさしいコスメ」を表彰するアワード。環境省「つなげよう支えよう森里川海プロジェクト」のアンバサダー有志が発起人となり、2019年にスタート
「プロジェクトが始動したのが2024年の8月で、出展ブランドさんにお声がけを始めたのが10月。実施までかなりタイトなスケジュールだったにもかかわらず、多くのブランドさんから賛同を得ることができました。コスメの作り手のみなさんの資源循環に対する熱い思いを感じました」(ルミネ新宿店 営業部・白田有香梨さん)
コスメ下取りキャンペーンも実施
ポップアップ会場のレジの脇には、廃棄される予定だった規格外品が購入された数を表示するスコアボードを設置。来場した人の消費行動がコスメの再循環にどれだけつながったのかを可視化するという試みだ。また、コスメ下取りカウンターも用意。家で眠っている、使いかけを含めた不要なコスメを持参すると、「お買い物チケット」などがもらえるという事前予約制のキャンペーンを実施した。下取りしたコスメはクレヨンなどに再生される。
「私たちの目的は規格外品を安く販売することではなく、化粧品ロスの現状を知っていただくこと。コスメを最後まで使い切る、それが難しければアップサイクルするという視点をもっていただくきっかけになればという思いで、こうした企画を用意しました」(土屋さん)
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ブランドとの新たな出合いの場としても
2日間のイベントは大盛況で、「予想以上の反響で驚きました」と白田さん。
「商品の横に各ブランドのホームページに飛べるQRコードを用意していたのですが、その場でアクセスする人も多く、今回のイベントを機に初めて知ったブランドに興味をもった方もたくさんいらしたようです」(白田さん)
「実際に店舗の様子を見ていて、特に若い世代にエシカルに敏感な人が多いということも実感しました。そういう方たちが安くて手に取りやすい規格外品をきっかけに、サステナビリティに積極的なブランドと出合える場にもなれたのではないかと思っています」(土屋さん)
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出展ブランドからも好評で、こんな声が寄せられている。
「お客さまにお得にお買い求めいただくだけでなく、コスメの再循環について知っていただく、また廃棄するコスメを減らせる機会となりました。ブランドの認知につながったことにも感謝しています」(「コスメキッチン」などを展開する「マッシュビューティーラボ」の担当者)
「コスメは箱の潰れや汚れなどで販売できなくなってしまうものが一定数出てきてしまいます。これまでは自社でシークレット販売をするしかなかったのですが、今回のようにお客さまにお伝えいただく場を設けていただけたことは、一つひとつの商品を大切に製造している地域のメーカーとしてありがたい機会でした」(「明日 わたしは柿の木にのぼる」を展開する「陽と人」の担当者)
化粧品ロスを削減するために、また新たな一歩を踏み出したルミネ。今後もよりブラッシュアップした形で取り組みを継続していくとのことなので、ぜひ注目したい。
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Text: Kaori Shimura, Photograph: Ikuko Hirose, Edit: Sayuri Kobayashi
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