恒松祐里さん 「リバーサルオーケストラ」で“応援団長”、ネトフリで話題の「今際の国のアリス」では戦う!
楽しみな門脇麦さんとの共演
――11日から始まる「リバーサルオーケストラ」は、門脇麦さん演じる地味な市役所職員で“元”天才ヴァイオリニスト・谷岡初音と、田中圭さん演じるマエストロ・常葉朝陽の2人が、赤字続きで市の財政を圧迫する「児玉交響楽団」を一流オケに改造するべく奮闘する物語です。
恒松祐里さん(以下、恒松): 個性的なキャストの方々が出演する作品。私が演じる奏奈の姉役の門脇麦さんは、ちゃんとご一緒するのが初めてなので楽しみ。ワクワクでいっぱいです。奏奈はすごく素直で社交的でお姉ちゃん思いでもある大学生。流行に敏感で、明るくて、いい子なんだけど、お姉ちゃんにずっと明かせなかった思いもあって……。
私の役は楽器の演奏はしないので、楽団の応援団長のような役回りになっていきます。みなさんの背中を押していくようなパワーがある女の子なので、明るく元気に頑張りたいです。
家族で楽しめ、ほっこりした気分で見られる
――門脇さんとの共演が「楽しみ」というのは。
恒松: 共演するにあたって改めて、門脇さんの過去の作品を見直したのですが、映画「愛の渦」での地味だけど性欲の強い女子大生など、個性的な役を演じられることが多い。だから、今回の根が明るく、優しい役柄の初音と、門脇さん自身が持っている独特の雰囲気がどのように作用し合うのかが、一緒にシーンをつくるにあたって楽しみです。
――ドラマの見どころを教えてください。
恒松: 家族で楽しめるし、ほっこりした気分でも見られて元気が出る作品です。
ちゃんとした演奏シーンがたくさんあるので、そこも見どころ。加えて、心温まるエピソードも多く、“元”天才ヴァイオリニストの初音だけでなく、オーケストラに所属する方の事情だったり、音楽への向き合い方であったりが各回で描かれていて、勇気をもらえます。それぞれの人物のエピソードが充実していることで、演奏シーンがより映える。音楽が持つパワーを感じていただきたいと思います。
リアルに演じることができた「今際の国のアリス」
――義足と弓矢で戦いに挑むヘイヤを演じられたNetflixシリーズ「今際の国のアリス」シーズン2も、12月22日から配信が開始されました。漫然と生きていたゲーマーが迷い込んだ異次元の東京で、次から次へと理不尽なゲームを突きつけられ、生きるか死ぬかの戦いを強いられる物語です。
恒松: この撮影をしたのは2年前の2021年で、オーディションを含めると約1年間にわたって、この作品に関わってきました。やっとみなさんにお届けできて嬉しいです。
私が演じたヘイヤは、生命力があり、言葉遣いも荒い弓道部の女子高生。これまでの人生で感じてきた悲しみだったり、苦しみだったりを出さないようにするため、どんどん強くなってきた。彼女がどのように生きるかは演じていて複雑であり、楽しくもありました。
――「今際の国のアリス」は配信作品、一方で「リバーサルオーケストラ」は地上波のドラマです。配信と地上波の違いは感じますか。
恒松: 「今際の国のアリス」は、配信作品の中でも特に時間をかけてつくられています。アクション練習を含めたら半年以上、準備をして臨みました。すごくぜいたくですし、撮影に使うセットも0から丁寧につくられていました。だからリアルに演じることができて、とてもありがたかったですし、見ている方も“非現実”な設定でも入っていきやすいと思います。
――地上波ドラマの良さは。
恒松: 撮影の期間は短いですが、放送とのタイミングが近いことが多い。だから、視聴者の方の反応を得ながら撮影できるというのが、楽しいところ。一緒につくりあげていく感じが、地上波の良さなのかと思います。
それぞれの長所があるので、みなさんには双方、楽しんで貰えると嬉しいですね。
●恒松祐里(つねまつ・ゆり)さんのプロフィール
1998年、東京都生まれ。2005年「瑠璃の島」(日テレ系)で子役としてデビュー。映画「凪待ち」で、おおさかシネマフェスティバル2020新人女優賞。主な出演作にドラマ「真田丸」、「おかえりモネ」(ともにNHK)、「全裸監督シーズン2」(Netflixシリーズ)。「きさらぎ駅」で映画初主演。
1月11日スタート、毎週水曜よる10時~(日テレ系)
出演:門脇麦、田中圭、永山絢斗、瀧内公美、坂東龍汰、恒松祐里、前野朋哉、行平あい佳、ロイック・ガルニエ、濱田マリ、岡部たかし、津田健次郎、平田満、原日出子、生瀬勝久ほか
脚本:清水友佳子
音楽:清塚信也、啼鵬
演出:猪股隆一、小室直子、鈴木勇馬
チーフプロデューサー:三上絵里子
プロデューサー:鈴間広枝、松山雅則