新木優子

新木優子さん「歳を重ねるごとにレベルアップしたと思えたら」

小学5年生でスカウトされたことがきっかけで芸能界デビュー。近年では「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~」シリーズや「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート」など、人気作品への出演が続き、俳優としてめきめきと頭角を現す新木優子さん(30)。7月12日公開の映画『キングダム 大将軍の帰還』で演じた摎(きょう)のように「強い女性」への思いや、30歳の今、年齢について感じること、目指す女性像なども伺いました。
新木優子さん「頼れる人がいるから強くなれる」 映画『キングダム 大将軍の帰還』に出演 【画像】新木優子さんの撮り下ろし写真

もらった以上のものを返せる人でありたい

――作中で、摎が「自分は何のために戦っているのか」を告白するシーンがありましたが、新木さんが仕事を頑張る理由や、根本にある思いを教えてください。

新木優子さん(以下、新木): やっぱりファンの方や応援してくれる人がいることですね。以前、私がお医者さんの役を演じた時に、その作品がきっかけで医療の仕事を目指すようになりましたと言ってくださった人がいて。今はSNSなどで自分が出演した作品に対しての感想などが直接届くし、反応が目に見える環境なので、私が演じた役を通して、誰かの人生に関わることができているのはとてもやりがいを感じます。

あとは、私がまだ無名の頃にお世話になった監督さんやスタッフの方とまたお仕事する機会がよくあるのですが、そういう偶然のようであり必然のようでもある出来事が積み重なっていることに、今すごく達成感があるんです。私と関わったことで楽しい「何か」が起きたなと思ってもらえることが自分にとってのやりがいですし、私がもらった以上のものを返せる人でありたいです。

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――「キングダム」には、 摎をはじめ、多くの「強い女性」が登場してきました。新木さんが思う「強い女性(人)」とは?

新木: 自分が出た作品に対しての感想には、いいこともそうではないことも様々な意見があるのは当然ですが、私たちが伝えたかったこととは違うように受け取られてしまうこともあります。たとえ99%が肯定的な意見でも、たった1%のネガティブな声がすごく大きく見えて、否定的な面が100%に見えてしまうことがあって、私も最初はそういう言葉や意見にひるんでしまうこともありました。それは作品に対しての意見だけでなく、普段の生活の中でもちょっとしたことで落ち込んでしまうことはありますが、そういう時でも自分をしっかり持って堂々としている方っていらっしゃいますよね。

人に流されず「誰がどう思っていても大丈夫」っていう女性はこの業界にもいますが、学生の時にそうまっすぐに伝えてくれた友達を見た時に「すごいな、かっこいいな」と思いました。周りからどんな意見があったとしても、自分の信念を崩さない軸のまっすぐさや、大切にしたいものをちゃんと持っている人は強い女性だと思うし、素敵ですね。

――「強い自分でありたい」と思っても、ちょっとしたことですぐに落ち込んでしまいますが、「こういう人になりたい」と頭の片隅で思っているだけで、少しずつ近づけるような気持ちになります。

新木: そうですよね。それに、俳優やモデルは「私もこういう人になりたい」と思ってもらえる対象になる仕事だと思うので、そう思ってもらえる私でありたいですし、逆に言えば「華やかに見える職業の人でも、こういう気持ちもあるんだよ」ということを伝えられる存在でもあるから、そういうところも大切だなと考えています。

新木優子

年齢も体重も、数字に振り回されないでいい

――「telling,」では、30歳を前に、結婚やキャリアなどについて焦ることを「29歳問題」として取り上げてきました。新木さんは現在30歳。年齢を重ねることで悩んだことはありましたか?

新木: 私は全く悩まなかったんです。学生の頃は「27歳で結婚して、28歳くらいで1人目が生まれて、30歳までにもう1人いたらいいな」と、漠然と思っていました。「なんでそう思っていたんだろう」と今考えてみると、当時はなんとなく「まわりのみんながそう考えているから」という理由だったと思います。

今は、私の周りには自由に人生を楽しんでいる30代の女性がたくさんいるんですよ。 家庭を持っていて幸せな方もいるし、自分の仕事に信念を持って楽しくやっている人もいる。色々な人がいて、どちらの選択を選んでもその人自身がすごく輝いて見えたので「私も大丈夫」と思えたんです。

――20代から30代へ。数字だけ見ると大きな変化だなと思いがちです。

新木: 29歳になった時、自分の年齢に全然ピンと来なかったんです。きっと年齢と体重って一緒で、数字を見るとちょっと滅入っちゃうじゃないですか。私は数字にあまり振り回されなくていいと思います。もちろん年を重ねることで刻まれていくものはあるけど、自分がこれまでどれだけのことを経験してきたか。そして、これからどんなことを経験していきたいかを逆算して、それぞれが決めていけばいいと思います。

年を重ねることは、それだけ経験値やレベルがアップしたと思えたらいいですよね。ゲームで言えば、レベル1から29になることはすごく強くなって嬉しいことなので「レベル」という基準で年齢を考えたらいいんじゃないかな。

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――そう考えると、年を重ねること=「ひとつ強くなった」と思えますね!

新木: そうですよ! 年齢も「age」じゃなくて「level」にすればいいのになって(笑)。

――では最後に、今後、目指している女性像を教えてください。

新木: 自分の思うように行動できる人ですね。もちろん、決まったものの中でやることも成長に繋がると思うのですが、例えば2拠点生活をしたり、海外に住んでみたり。縛られ過ぎず自由さを持った人や、自分の思うままに行動している人に最近惹かれます。これからはそういう自由さや身軽でいられる人になることが目標です。

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新木優子さん「頼れる人がいるから強くなれる」 映画『キングダム 大将軍の帰還』に出演 【画像】新木優子さんの撮り下ろし写真

●新木優子(あらき・ゆうこ)さんのプロフィール

1993年生まれ。東京都出身。俳優・モデル。ドラマや映画など多くの話題作に出演。最近の出演作に『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系)、『SEE HEAR LOVE見えなくても聞こえなくても愛してる』(Prime Video)、『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う』(Netflix)などがある。

■映画「キングダム 大将軍の帰還」

監督:佐藤信介
原作:原泰久「キングダム」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
出演:山﨑賢人、吉沢亮、橋本環奈、清野菜名、山田裕貴、岡山天音、三浦貴大、新木優子、吉川晃司、髙嶋政宏、要潤、加藤雅也、高橋光臣、平山祐介、山本耕史、草刈正雄、長澤まさみ、玉木宏、佐藤浩市、小栗旬、大沢たかお
7月12日(金) より公開

ライター。雑誌編集部のアシスタントや新聞記事の編集・執筆を経て、フリーランスに。学生時代、入院中に読んだインタビュー記事に胸が震え、ライターを志す。幼いころから美味しそうな食べものの本を読んでは「これはどんな味がするんだろう?」と想像するのが好き。
1993年生まれ。大学卒業後、出版社写真部に所属した後、フリーランスとして活動中。