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【輝く女性の未来のかたち #32】塩の奥深い世界を啓蒙し 豊かな食文化を育てる | ソルトコーディネーター 青山 志穂

塩のスペシャリストの資格「ソルトコーディネーター」の生みの親、青山志穂さん。料理上手な母の影響で食文化に興味をもち、大学卒業後は食品メーカーに入社。赤字ブランドの黒字化を成功させたのち、29歳で結婚を機に沖縄に移住したことが、塩の世界と出合うきっかけに。

青山さんが関わる新宿の「The Meadow」には数十種類の塩が。後ろの壁は岩塩。 日本の塩コーナーも。

「転職先を探していたら、塩の専門店『塩屋(まーすやー)』を運営する会社の社長とたまたま意気投合。塩業界を盛り上げていくために力を貸してほしいと誘っていただき、挑戦してみようかなと」

ひと口に塩といっても、産地や製法によって味も形状もさまざま。データベース作りのために、国内外の数百種の塩の特徴を調べれば調べるほど、あまりの面白さに無我夢中に。やがて、商品を販売するだけでなく、塩の知識を啓蒙していきたいと一念発起。独立し、2012年「社団法人日本ソルトコーディネーター協会」を立ち上げた。

さまざまな塩が入ったパレット。青山さんは1400種類の塩を所有。

「塩は料理のおいしさはもちろん、健康や美容にも深く関係しているのに、誰がどこでどう作っているのかがあまりに知られていない。塩の奥深さを多くの人に伝えることは、社会的に意義のあることだと思っています」

現在は沖縄と東京を行き来しながら、ソルトコーディネーターの育成のほか、塩専門店のコンサルティングやシェフ向けのセミナーなども行う。目指しているのは、一般家庭に数種類の塩が当たり前に並ぶようになること。

「塩を上手に選べば食材本来の味をしっかり感じられるようになり、食育にもつながりますし、お皿に何種類か添えるだけで食卓がおしゃれに見えるのもうれしい。みんなが塩にこだわることで、食文化がさらに豊かになっていくといいですね」

  • ●あおやましほさんのプロフィール
    1977年生まれ、東京都出身。慶應義塾大学卒業後、カゴメ株式会社で営業、マーケティング、商品開発を経験。2008年から塩屋にて社内資格制度の教本づくりなどを担当。日本ソルトコーディネーター協会代表理事。 

グサーノという虫と唐辛子が入った「Sal de Gusano Sea Salt」(右)、満月の満潮時の海水から作られた「満月の塩 福塩」(左)。
ヒマラヤの岩塩でできたボウルもThe Meadowで販売。サラダなどに。

※この記事は株式会社ルミネと「AERA」のタイアップ連載「輝く女性の未来のかたち」を再編集したものです

Text: Kaori Shimura Photograph: Ittetsu Matsuoka Illustration: super-KIKI Design: Satoko Miyakoshi Edit: Sayuri Kobayashi