telling,編集部コラム―わたしたちの自由研究

【わたしたちの自由研究02】字をうまく書けるようになりたい、の結果報告

この夏、テリングの編集部メンバーが何かに挑戦するという企画「わたしたちの自由研究」。私が選んだのは、「字の上達」。ジャポニカ学習帳にひたすら「い」と「ぬ」を書き続けて、一体字は上達するのでしょうか?また、練習していく中で、気づいたことを綴ります。

●telling,編集部コラム――わたしたちの自由研究

「新しいことに挑戦する」感覚を思い出す

ずっと字が苦手だった私。

でも、せっかく時間をかけて練習すると決めたのだからうまくなりたい。

というわけで、毎日……というわけには行きませんでしたが、2~3日に1回ずつ、ジャポニカ学習帳に向かい、お手本と向き合いながら字を書くことにしました。

ひらがなをノート1冊分書ききるくらい余裕でしょ~と思いましたが、実際、お手本と見比べながら書くと、1日1回で4ページが限界でした。

集中力がもたない。ただ、漢字練習帳と向き合っている時間は瞑想タイムのようでした。写経に近いのかもしれません。

でも、新しいことに挑戦することで、今までにない視点をたくさん得ることができました。

まず、小学校の時には、漢字練習帳のマスが点線で4つに分けられている意味がよくわからなかったけど、この練習をする今なら身にしみてわかります。

お手本の真似をするためには、ガイドラインめちゃ大事。なんなら4マスでなく、もっと細かく分けて欲しいと思ったくらい。真似をするだけの作業がこんなにも難しいなんて。

また、トライアンドエラーの周期がめちゃくちゃ短いのも、字を練習することの楽しさでした。私は1文字ずつ練習していたので、1マスごとにトライアンドエラーを重ねることができます。

文字を書き終わってお手本と比べた時に、「ああ、書きはじめの位置がもう少し右下の方がいいんだな」とか、「カーブの角度をつけすぎたな」とか、「ここはもっと短く止めないといけない」とか、すぐに自分で見直せます。目で見るので、すごく客観的に評価しやすい。そして、すぐ次のマスを書く時に反省を活かせます。

ただ、頭でわかっていても、体の動きがついていかないんですよね。私の頭はシングルタスク系なのか、書きはじめの位置に注意すると角度への配慮が疎かになり、カーブのことばかり考えると長く線を書いてしまったり、とにかく気づいたことを体の動きに落とし込むのが大変。

でも、それが、不思議と何回か練習していると「あ、できたかも……」という瞬間がやってくるのです。

それは、最初は偶然って感じなのですが、少しずつできる回数が増えていく気がする。

ああ、新しいことに挑戦するって、こうやって一個一個気づきを積み重ねていって、それをスポーツみたいに反復練習で体に覚えさせていく感じなのかも……。

「練習すれば、上達する」という実感は大事

ちなみに、字は上達したのでしょうか…?

練習前(右側)はお手本を見ながら書いてこの感じ、現在(左側)はお手本を見ずに書いてこの感じだから、少しはマシになったような気がします。

ちなみに、練習すればするほどうまくなる実感を得ることはできたので、今後、ご祝儀袋などを書く時は1週間くらい前から練習を重ねて、本番の紙に向かうことにしようと思います。

私は「字が上達する」ということよりも、「上達することを実感する」ことに興味がわきました。

新しいことに挑戦すること、そして自分の世界が広がることの、楽しさ。

できない自分を認めて、できる方に少しずつ進む感じ。

一足飛びにはできないけど、着実に進化している感じ。

こういうのって大人になるとなかなか体験できないんじゃないかなと思います。

極めるためでなくても、何かの一歩を踏み出すことで、見えない世界が少し覗けて、人生が少しでも豊かになることってあるんだな~と。

自由研究を通してそんなことに気づくことができました。

1983年生まれ。社会人13年で転職4回。バツイチ。恋愛・結婚・女性性・人間関係・生き辛さなどの話題に興味があります。お笑い・現代アート・バームロールが好きです。

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