花屋さん、今日はどのお花がおすすめですか12【スプレーバラ】
●花屋さん、今日はどのお花がおすすめですか12
お得で楽しいスプレー咲き
バラの旬というと、春か秋。夏は暑さでヘタリやすいので長持ちはあまりしないかも……なんですが、店頭で一目惚れしてしまったのでしょうがありません!
ババン!目の覚めるようなサーモンピンクの小さな小さなバラ。その名も”トロピカルレイン”。名前まで胸キュンもので、連れて帰らずにはいられませんでした。
全体はこーんな感じ。これで1本。いくつか枝分かれしていて、こういうバラはスプレーバラと呼ばれています。バラって言うと大輪のゴージャスな姿を思い浮かべがちですが、小さな花がたくさんついた可愛らしいのもいいもんです。
この子もスプレーバラ。茎が細くて花が大きめ。
花芯の黄色とビビッドピンクのパキッとしたコントラストが美しー!しかし名前失念、無念…。
こんな枝分かれして咲いている花をスプレー咲きとも呼び、バラだけでなくキクの枝分かれタイプならスプレーギク、カーネーションならスプレーカーネーションとか呼んだりします。花屋さんで気をつけて見るとちょっと楽しいですよ。
切って分けて、いろんなところに
さて、スプレータイプの花って、うまく茎を切り分ければ飾り方の幅が広がるので生けるのがとっても楽しいのであります。
たとえばこんな感じ。マグカップに合わせてバラを8cmくらいの長さに切り分けて、盛りっとワサッとアレンジメントみたいなイメージで生けてみました。素人ながら、なんとなく様になっているような……と自画自賛。
バラとバラの間には、クッションになるボリュームのある花をサンドしております。今回使った黄色の花はソリダゴ。
コイツです。このボリュームでなんと1本!ワッサワサ〜!!しかも比較的リーズナブルというめちゃ使える子なのです。
近づいて見るとこんな感じ。粒々とした小さな黄色い花が大量。
明るい黄色の波がバラをフワッと包み込む。適当に生けてもいい具合になる優秀さは、ソリダゴ万能説を唱えたくなるほど。
グレーのドットがインパクトあるマグカップは100円均一のものです。いや〜、いまの100均っていい器ありますね!
文庫本とサイズ比較。小さくまとまったのでテーブルの上でも邪魔になりません。
マグカップに入り切らなかったバラ1本は、一輪挿しにポン。一輪でもばっちり絵になるあたりにバラの力強さを感じます。こんな風に切り分けたものをいろいろな場所に飾れるのもスプレー咲きの花の魅力のひとつ。
バラ”トロピカルレイン”の花びらは、内側にいくほど黄色が差して夕暮れ空みたいなグラデーション。本当にきれい。
予想外の暑さにより数日でバラの首が折れてしまったけれど、花自体はきれいだったので分解して干してみることに。花びらモギモギ、その手に伝わる感触も癒やしです。
バラはヘタってしまったけれど、ソリダゴはまだまだ元気!なのでスプレーカーネーションを追加。こうやってどんどん買い足して変化させていくのも、花を生ける醍醐味だなって思いますっ!
ということで、バラというと大輪ドカン!というのも素敵ですが、小さな花がたくさんついたスプレーバラをささやかに生けるのも楽しいですよ〜。という回でした〜。
今回のお花代:合計約1,000円(カーネーション代除く)。
さて、次はなんの花を家に連れて帰ろう?
やっぱ花っていいな。