怒れる女

磯野貴理子さんの離婚、夫の発言はやっぱり残酷?それとも……?

タレントの磯野貴理子さん(55)が24歳年下のバーテンダーの夫と離婚したことが明かされました。離婚の理由は、夫が「自分の子どもが欲しい」からだそう。この理由に、「夫は無責任だ」「その理由はひどすぎる」とネット上では多くの批判が集まりました。一方で「他人の夫婦関係に口出す権利はない」という声も。telling,編集部で、このテーマについて話し合ってみました。

〈座談会出席者〉
 A: 貴理子夫に対して憤りを隠せないバツイチ女子(34歳)
 B: 芸能事情通の冷静系女子(32歳)
 C: 彼氏が途切れないグレートマザー系女子(37歳)

31歳の男が55歳の妻に「子どもが欲しい」というのは残酷か

A: 貴理子さんのお金を使ってバーまで開いた上で、55歳の妻に「自分の子どもが欲しいから離婚して欲しい」といった元夫には残酷すぎるという声があがってますね。。

B: 確かに。そんな仕打ちを自分の友達にする男がいたら、私だったら許せなくて文句を言いに行くかもしれない。。

A: なんか、他に女性ができたから、貴理子さんが断れない理由を持ち出したようにさえ、見えてしまいます。まあ、それは本人に確認しないとわからないので、完全な妄想ですが……。

C: でも、それならもしかしたら「他の女ができた」とダイレクトに伝えるよりも、どうにもならない理由を持ち出された方が、スパッと諦めがついていいのかもしれませんよ。「好きだけど、人生の方向性が違うよね……」とか曖昧に言われたら、いつまでも引きずって次に行けないかもしれませんし。

A: うーん、そうかもしれないですが、今回の発言は相手への配慮を欠いているのでは。年齢的に子どもをつくれないことは結婚する時からわかっていたはずで、今さらそれを言うのかと批判が出るのもわかりますよ。

実は過去にもよくあった話?

C: とはいえ、こういう話って昔からよくあったような気もしませんか?古くはいしだあゆみさんとか、小柳ルミ子さん、RIKACOさんとか。自分が惚れた男の才能を育てて、世に放つ系の女性です。

B: TV局で働く友人から、その時はまだ無名だった某俳優の夫を売り込む某タレントさんの様子を見たと話を聞いたことはあります。実際に、大物女性が無名男性の才能を見込んで育てているのってあるんだと驚きました。その俳優さんは今は押しも押されぬビッグネームですから。夫側が売れてから、その夫婦は別れてしまいましたけど。

A: 糟糠の妻を捨てる系男子に対しては、私は正直、嫌悪感がありますよ。女に育ててもらって、めちゃくちゃモテるようになって、恩を忘れて他の女に乗り換える。そんなこと許されるかな?って思います。

C: 個人的には、確かに男は勝手だなぁとは思いますが、正直、「想定の範囲内」という感覚もあります。。やっぱり男ってこんなもんよね、と。

若い男を育てて送り出すのは楽しい

C: 私、パチプロだった彼氏を、高校教師にしたことがありまして。「こういう人と付き合ってはダメ!」「こういう勉強をした方がいいよ」と導き続けて、数年かかって学校に就職させたんです。就職決まった瞬間なんて、「この人はもう私なしで大丈夫ね!」と、達成感がすごかった。「プロジェクト完了、納品!」みたいな感じでその人への興味が急速に薄れて、結局すぐ別れちゃったんですけど。

A: もう、それ母親の境地じゃないですか。

B: Cさんは男を育てるのが楽しかったのかもですね。こういう男って、友達の彼氏や夫だったら許せないかもしれませんが、自分の男だったら意外と「よしよし、よく育ったな」と思って、満足してあっさり手放せちゃうのかも。

C: そうなんです。もう、途中から「いつかこの子は巣立っていく」というような予感はしていて。産んでないけど1人育てたみたいな、子育てに似てるような心境。

A: それにしても、今回の「自分の子どもが欲しい」発言については、男性側がワガママすぎる印象は拭えないですよ。もっと違う言い方はなかったんですかね……。

B: そこまでの「ぶっちゃけ」発言をしてしまうのも、子どもが無邪気なワガママで母親を困らせる、みたいなことの一環なのかもしれませんよ。その夫婦のことは、その二人にしかわからないから、これも想像の範囲を出ないんですが。

C:  多くの女性にとって他人事と思えない出来事だから、みんなああだこうだ言いたくなってしまうのかもしれませんね。どんな経緯にしても、離婚を機にまた新しい人生が始まるわけですから、それが前向きな出発になることを願ってやみません。

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