法律婚、事実婚、別居婚、自分に合った結婚スタイルは?
●編集部コラム
このままずっと……
「この先ずっと一人でいるのは寂しいから結婚したい」という人がいる一方で、「このままずっとこの旦那と二人でいるのは耐えられないから離婚したい」という人もいる。
どちらも、今いる立ち位置で価値観が逆転する。
独身のときは一人でいる寂しさを感じ、結婚することで誰かと一緒にいる温かい家庭を夢見る。
でも、結婚していざ一緒にいたら、当然いいときばかりではなくて……。
むしろ、一緒にいることで毎日起きるちょっとしたズレ(トイレの蓋を閉めない、使った食器をすぐに洗わないで放置しておく、冷暖房の温度差など)がストレスになってくる。
ひとりでいたときは、食事の時間も食べるものも自由で、稼いだお金の使い道も自分で決められる。
人間関係も、「彼と自分」だけだから、義父母をはじめ、親戚づきあいのわずらわしさも感じなくていい。
かといって、結婚しないで一人でいたら、狭い部屋にひとりっきり。この先、いつまで仕事が続けられるかわからない。定年まで働き続けたとしても、今の給料だけじゃ老後の生活費が不安。もし今ここで病気になっても誰にも気づいてもらえないかも? そんな寂しさや恐怖。それに子どもを産むなら、やっぱり一人よりも家族となる人がいたほうがいい。
結婚していたら、2人でいるわずらわしさを感じ、ひとりでいたら孤独や不安を感じる。
結婚も離婚も、書類が複雑すぎる
今の私の立場をいうと、結婚している。いわゆる法律婚。今はまだ離婚はしていないというほうが正確な表現かもしれない。そんな私からみると、どうしても結婚に対してネガティブなことしか思いつかない。といって、独身に戻ったとしてもネガティブなことしか思いつかないのかもしれないけど。
でも、そう思うのはもしかしたら私だけかもしれない。
結婚しても楽しそうにしている人は、いる……と思う。
24時間365日「結婚していてよかった!」と思う日ばかりじゃないのかもしれないけど、1年の大半の日を楽しく過ごせているんだろうなと思う。
結婚して大変だなと思うのは、「やっぱりひとりがいい」となったときに、簡単に独身に戻れないこと。婚姻届け1枚とはいえ、離婚するとなったら実印も作りなおさなければいけないし、免許書も、保険証も、年金手続きなんかも、面倒な書類をいっぱい書いて、役所に提出して、親戚や友達、会社の人に苗字が変わることの説明をして……。
と考えたら、離婚ってものすごーく面倒。
もちろん、結婚するときも面倒な手続きはたくさんあったんだけど、そのときは気分がハイになっているから、たとえ同じ量の書類を書いたとしてもそんなに気にならない。それに財産分与なども考えなくていいし。
そう考えたら、結婚して籍を入れるよりも、事実婚のほうがいいかもと思ってしまう。
事実婚であれば、印鑑を作り直す必要どころかそもそも籍が別だから作る必要もないし、なんの手続きもない。それでいて「結婚している安心感」や「家族としてのつながり」も感じられそうだから。
別居婚にしたら「結婚はいいものだ」と感じられるのだろうか
現在、私は法律婚によって籍を入れているので、抜くのは面倒に感じる。それに、このさき本当に一人でやっていけるのかなという不安もある。そこで、籍を抜かないのであれば、別居婚なんていうのもアリなんじゃないかと思う。
マンションの別の階に住んでいて、お互いそれぞれ生活は別。お財布も別。子どもがいたら、どっちかの家を行ったり来たりきたりできるようにする。
そしたら、「生活のズレ」によるストレスはかなり軽減されるし、どっちが家事をやるか、もっといえば、どっちがお金を多く出しているかということでもめることも、かなり減るんじゃないかと思う。
それでいて、「結婚している」「なにかあったら相談したり、頼ったりすることもできる」という安心感も、つながりも感じられる、じゃないかと想像する。
日々の些細なストレスが減ったら、結婚もすごくいいものだと感じられるようになるかもしれない。
実際に別居婚となったら、いったいどんなふうに感じるのだろうか。
私のまわりには別居婚をしている人がいないので、想像するしかないのだけど、すごく気になる。誰か別居婚をしている人がいたら、教えてほしい。話を聞いてみたい。
ついでに、男性側からしたら法律婚、事実婚、別居婚はどう感じるのかも、聞いてみたい。
どなたか「結婚スタイル」について、お話を聞かせてください。