今日のminne
表情も性格もばらばら。だから、楽しい。―今日のminne―
――siinamiinaさんは、ずっとデザイナーとして活動されているんですね。
はい。京都造形芸術大学を卒業した後、ニットデザインやグラフィックデザインなどのデザイナーとして活動しています。フリーランスなので、時間の使い方は比較的自由な方だと思います。

siinamiinaを始めてもうすぐ2年になるんですが、今後どういうスタイルで活動していこうか、今ちょうど試行錯誤しているところなんです。いつもたのしい気持ちで作品を作っていたいので、心地よいスピード感やスタイルがどのあたりにあるのか自分にとってのいい塩梅を見つけたいと思っています。
――作品、どれも個性があってかわいいですね!
ありがとうございます。「マサイフレンズ」は、マサイ族の色鮮やかな色彩をヒントに、ビーズやいろいろなカタチのパーツをひらめきで刺繍した「ヘンテコなかお」アクセサリーです。
マサイフレンズは、ひとりひとりに名前とストーリーがあり、表情も性格もばらばら。それぞれが世界にたったひとつしかないアクセサリーです。「作る私にも、作品にふれてくださる方にもたのしい作品づくり」をモットーにしています。
色とカタチを組み合わせて絵を描くようにデザインしているんですが、自然光のほうがひらめきやすいので、明るい時間に創作をすることが多いです。

――「たのしい作品づくり」のために工夫していることはありますか?

部屋の隅に作ったアトリエ空間で作業をしているのですが、目の前にお気に入りの雑貨やポストカードを飾って、楽しい気分になるようにしています。また、材料も本来の用途にはこだわらず、カタチと色を基準に選んでいます。

ユザワヤ、貴和製作所などはもちろんですが、蚤の市や、実家で母や祖母が使っていたものから材料を調達することもありますよ。
――今までminneでたくさんの作品を出品されてきたかと思いますが、一番思い出に残っている作品があれば教えてください。

初めてのイベント出展「minneのハンドメイドマーケット2017」でリリースした作品で、マサイフレンズにカスタムできるスカートパーツ(タッセル)です。この作品のリリースに際して、ちょっとしたおたのしみ企画を企てました。
これまでにminneで購入してくださったマサイフレンズを連れて当日会場にお越し下さった方へスカートパーツをおひとつプレゼントします!という企画です。果たして反応してくださる方がいるのだろうか?という不安もありつつのチャレンジでしたが、当日たくさんの方がこの企画に参加してくださり、お客さまと直接お話しできるきっかけになったり、懐かしいフレンズとの再会ができたりととてもうれしかったです。
――それは素敵!作家冥利に尽きますね。
はい、ありがたいことにリピートしてくださるお客さまが多くいらっしゃいます。
たくさんコレクションしてくださっているお客さまとは、レビューに限らずメッセージのやりとりも多く、会ったことがないのになんだか昔からのおともだちのような不思議な感覚になることがあります。

つい先日、対面ではお会いしたことのないお客さまから「siinamiinaさんが作っているからまた欲しいと思っちゃいます」という言葉をいただきました。作品に込めた想いを受けとっていただけたのかなと思うととてもうれしかったです。
作品を一緒に楽しんでくださり、マサイフレンズを私と同じ想いで愛でてくださるお客さまと出会えることにこの上ない喜びを感じています。
――作品のやり取りを超えた、心の交流が生まれているんですね。最後にメッセージをお願いいたします。
作りたい気持ちが溢れ、生み出した5つの作品をなんとなくminneで公開したことから始まったsiinamiinaのマサイフレンズが、今ではいろんな方とたのしめるアクセサリーになり、海の向こうからオーダーいただくことも増えました。今では表現するたのしさにすっかり魅了されています。
今後どんな展開が待っているかを想像するとわくわくします。より深く世界観を伝えるために、個展にはチャンレンジしてみたいと思っています。
――ありがとうございました!

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