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リーマントラベラー・東松寛文さん クイーンズランドで得る癒やしとサステイナブルな視点

旅によって得られるものは人によってさまざま。日常から解放される時間から得られる「癒やし」もそのひとつです。平日は広告会社で働く会社員、週末は世界中へと足を運ぶ旅人として二足のわらじを履くスタイルで旅を続ける「リーマントラベラー」の東松寛文さん。「自分を変える、旅をしよう。」の連載でもおなじみの東松さんは、コロナ禍によって旅に出る人と出ない人の二極化が進むと分析します。今後、旅に出る人はどのようなコンセプトで旅先を選ぶべきなのか――オーストラリアのケアンズ&グレートバリアリーフ観光大使でもある東松さんに「癒やし」、そしてサステイナブルな視点から、自然豊かなクイーンズランドの旅について語っていただきます。

非日常体験から得られる「心の回復」の大切さ

――東松さんはこれまで70か国159都市へ渡航され、2016年には3か月で5大陸18か国を制覇し「働きながら世界一周」を達成した、まさに旅のスペシャリストですが、週末に世界へと旅をするようになったキッカケはなんだったのでしょうか?

社会人になって忙しい毎日を過ごしていた3年目の頃、海外旅行をするなんて難しいと思っていたのですが、ある日大好きなアメリカのNBA(プロバスケットリーグ)のプレーオフのチケットを入手できる機会があったんです。行くことはできなくても、持っているだけで仕事が頑張れるかもと、お守りとして買ってみたんです。

いざチケットが届いたら、観に行かないとチケットに申し訳ないと思うようになり、週末の休みに1日有給休暇をプラスして、アメリカに行くことにしました。これが予想外に楽しかった。その体験から、毎回有給休暇を取るのは難しくても通常の土日の休みだけで行けるスケジュールで海外に行くのもありなんじゃないかと考えるようになって、週末に海外へ行く生活をスタートさせたんです。

休日を家でのんびりと過ごしたほうが身体の疲れはとれます。一方で旅に出れば身体は疲れるけど、それ以上に大きいのが「心の回復」が得られること。僕が旅で大切にしていることは非日常の体験。海外旅行のように日常とかけ離れたところに身を置くことで心が癒やされ、その後の日常がさらに頑張れるようになるんです。

これからの旅において重要なこと

――コロナ禍によって閉塞感に包まれている今こそ「心の回復」が必要だと思いますが、以前のように旅を存分に楽しむのも難しいと考える人も少なくないと思います。

僕は旅というものが、自分ひとりの気持ちだけで成立するものではないと考えています。ひとりよがりな気持ちではなく、旅先の人々と双方向でのコミュニケーションで成り立つのが旅。少しでも後ろめたい気持ちがあると旅は楽しめません。だから現地の人たちが不安を感じているようなタイミングで行くのは僕も違うなと思っています。そういった意味で、旅に出る人と出ない人の二極化はより進んでいくかもしれません。

世界自然遺産に登録されているクイーンズランド沿岸のサンゴ礁「グレートバリアリーフ」

ただ、コロナ禍がはじまったばかりの頃と違って、情報を取りにいけば状況は変わっていることがわかります。たとえばオーストラリア。昨年までオーストラリア市民と永住者を除いて、入国を制限していましたが昨年末から一部緩和され、今年の2月からは規定回数のワクチン接種完了者を対象に全面的に海外渡航者の受け入れがはじまっています。現地に行ったときに新型コロナへの不安は伴ってくるからこそ、きちんと対策を講じてきたオーストラリアのような場所を選ぶというのは、安心を求める上で重要な判断基準になるのではないでしょうか。

――東松さんは、オーストラリアのケアンズ観光局の「ケアンズ&グレートバリアリーフ観光大使」に就任されていますよね。

オーストラリアは旅先の中でも大好きな場所。その理由の一つは時差がほとんど無いことです。仕事をしながらだと時差が大きいと体調管理にも影響します。だけど週末の弾丸旅行でもオーストラリアのような時差が少ない場所なら、身体への負担も少ない。LCCのジェットスター航空も、日本からクイーンズランドにあるケアンズとゴールドコーストへの直行便が復活予定です。日本からケアンズ(7月21日再開予定)へは約7時間30分、ゴールドコースト(8月2日再開予定)へは約9時間で到着します。夜に日本を出て、朝には現地に着くわけです。

コロナ禍になってから飛行機の乗り継ぎは不安要素の一つでした。違う国を経由すれば、想定外の免疫検査などで足止めを食らってしまうかもしれない。だから直行便は旅における安心材料になります。安心して旅ができることこそ、心の癒やしにおいて重要な要素だと思います。

ゆとりを持った柔軟な旅へ クイーンズランドという選択肢

――今、旅をするコンセプトのひとつとして非日常体験から得られる「癒やし」は大きなテーマになりそうですね。

癒やしのもととなる「非日常」を一番わかりやすく体感できるのが、季節や気候が逆であること。なぜなら、現地に着いた瞬間から非日常がはじまるからです。そういった意味で、赤道に近いケアンズは1年中常夏なのでオススメです。また自分が旅するタイミングが旅先のベストシーズンであるかがわからない中で、ケアンズは一年中通して常夏なのでいつ行っても楽しめます。世界中を弾丸旅行してきた僕が断言するんですけど、一番短い休みでも楽しめたのがオーストラリアです。気軽に非日常かつ安心して楽しめる場所としてオーストラリアは最適な選択のひとつです。

今は少しゆとりを持って柔軟に対応できるような旅がいいのではないかなと思っています。短い滞在期間中に目一杯遊ぶのもいいけど、いまは混雑を避けたいっていう気持ちもあったりしますよね。検温があったり、入場規制があったりと、これまで通りスムーズな移動ができるかも現地に行ってみないとわからないことだってあります。スケジュールを詰め詰めにして、予定していたことが出来なかったとなったら、それこそ旅に対する満足度に影響します。旅先で予定を変更したいと思った時に柔軟に対応できることは、これからの旅を選ぶ上で重要な要素になってくるのではないでしょうか。

クイーンズランド州都のブリスベンの様子

クイーンズランドにはしっかりと都市部もあって、世界自然遺産になった2つの熱帯雨林やグレートバリアリーフといったオープンエアーで楽しめる大自然もある。時代にあった柔軟な楽しみ方を選べるという点でとてもよいと思います。急がずにゆとりをもった旅にすれば、それこそ旅が癒やしになってくれます。

ケアンズの大自然をたのしめるロープウェイ「スカイレール・レインフォレスト・ケーブルウェイ」© Brad Newton

旅のスペシャリストが選ぶ非日常体験

――オーストラリア大陸の北東部に位置するクイーンズランドは、日本の約5倍の面積で、西オーストラリアに次いで2番目に大きな州です。東松さんが観光大使をつとめるグレートバリアリーフをはじめ、世界自然遺産に登録された場所が5か所もあり、自然豊かな風土が魅力でありながら、人口はオーストラリアの中でも3番目で都市部も発展しています。東松さんは、今ケアンズに行ったらどのような旅をしたいですか?

一番は大自然の体感。中でも今やってみたいことが「ホエールスイム」です。ケアンズでは、ドワーフミンククジラとシュノーケリングで一緒に泳げるツアーがあるんです。グレートバリアリーフの綺麗な海の中で、クジラを間近で体感できるなんて、これぞ非日常ですよね。

ドワーフミンククジラとのホエールスイム

それに島での宿泊。静かな浜辺で夕焼けを見て、さらに暗くなったら満天の星を眺める。南半球なので、日本とは違った星空が待っている。これも非日常体験。

あとは気球にも乗りたいです。朝の時間帯に広大なアサートン高原を気球で飛ぶツアーがあって、朝日に照らされた景色がとても美しいんだそうです。ケアンズなら最終日の朝に気球に乗り、そこから飛行機に乗って日本に帰ってくることもできます。最高の締めくくりですよね。

クイーンズランドはクイーンズランド州政府観光局やケアンズ観光局が積極的に情報発信もしていて、日本にいながら事前にしっかりと情報を得ることもできます。現地では日本語スタッフがいるようなホテルも多く、英語が苦手な人でも安心して旅が楽しめると思います。

サステイナブルがもたらす旅の満足度

――ケアンズのホテルといえば、「ライリー クリスタルブルックコレクション リゾート」(以下、ライリー)のサステイナブルな取り組みが話題ですよね。

ライリーは、2018年のホテル開業時よりペットボットルやアメニティ・ボトルの使用削減に努めていたり、ルームキーはプラスティックではなく木を使ったり、レストランの残食はコンポスト化したりとしっかりとSDGsへの考慮がなされていて素敵だなと思います。

ライリー クリスタルブルックコレクション リゾート

サステイナブルは旅において重要なキーワードです。繰り返しになりますが、旅は現地の人との双方向の関係で成り立つもの。僕らが行ったことで現地によくない影響を与えてしまっては、旅人としては失格だと思うんです。よくない影響は少しでも減らしたいですよね。そうすれば現地の人も喜んでくれるし、旅という行為自体が持続可能なものになると思います。

だからこそSDGsに取り組むホテルを選ぶことはとてもよい選択です。僕らがお邪魔してもいいんだと安心できるし、地球環境に優しいことをしていると思えて満足度もさらに上がります。

僕は普段からマイボトルを持ち歩いていますが、キッカケは海外旅行です。現地でみんなが普通にマイボトルを手にしながら歩いているのを見て意識が変わりました。日本では気づけなかった視点です。クイーンズランドに行くのであれば、そういったサステイナブルな取り組みや暮らしぶりを見てくるのも一つの楽しみになるんじゃないかと思います。

日常との比較で得られる新たな自分への気づき

――東松さんが旅を続ける理由とは何でしょうか?

一番は「自分を知ること」ができるからです。僕が旅に行く時に必ず訪れるところがあります。それはガイドブックに載っていないような、現地の人が行く場所です。地元の人に愛される食堂や、若者が集うクラブ、市場のような場所など。そこで現地の人々の暮らしを体感する。さまざまな生き方があることを知る。そういったものをたくさん吸収して、再び日常に身を置くことで、日常と非日常の2つの自分を比較して「自分を知ること」ができるんです。

会社やリモートワークで仕事をしていると、繰り返しの毎日に次第に五感をフル活用しなくなり、いろいろなことに気づけなくなっていきます。もっともわかりやすいのは喜怒哀楽。旅は自分の中にある好きとか嫌いといった感情もあぶり出してくれる。旅の振り返りを、自分の振り返りにすれば、気づけなかった自分の中のあらたな一面に気づけます。非日常体験があふれるケアンズ&グレートバリアリーフは今とても楽しみな旅先候補です。

東松寛文(とうまつ・ひろふみ)さんプロフィール
1987年岐阜県生まれ。平日は広告会社で働きながら、週末で世界中を旅する“リーマントラベラー”。70か国159都市に渡航する週末海外のスペシャリスト。2016年、3か月で5大陸18カ国を制覇し世界一周を達成。著書『サラリーマン2.0 週末だけで世界一周』『休み方改革』など日本と台湾で発売中。7月には新刊発売予定。『ガイアの夜明け』『ZIP!』などメディア出演多数。朝日新聞社A-Portにて『リーマントラベルサロン』を主宰。2022年、ケアンズ&グレートバリアリーフ観光大使に就任。

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