編集部コラム

イタリア旅行のお土産は「手作り料理」!?

ゴールデンウィークの10連休が終わりました。大人なのに、10日も休む……。普段しゃかりきに働く我々日本人にはなかなかパンチがありましたね(笑)、みなさんいかが過ごされましたか。私は、GWの少し前に休みをとってイタリア旅行をしてきた友人とホームパーティをしました。

●編集部コラム

年に1度のイタリア旅行のために頑張る友人

生粋のイタリア好きの友人。普段は贅沢せず、美大卒の腕を生かしてなんでもDIYする節約家で、年に1度だけ、イタリアの各地へ旅に出て、思う存分その土地を楽しんでいます。
6度目だという今回の渡航では、ポリニャーノ・ア・マーレという田舎町に滞在。宇多田ヒカルさんが結婚式を挙げた場所、というと日本人には親近感が湧くかもしれません。
7日間の滞在中、特に観光地を巡るでもなく、毎日、近くの海で泳いだり、夜にはバルで大好きな赤ワインを飲んで現地の人と交流したりして過ごしたそう。

泊まったホテルが完全に『テルマエロマエ』な世界観。窓から見える景色がデフォルトでこれって……なんたる贅沢。しかも1泊5000円程度。嫉妬しかない!

旅先から送られてきた写真の中で、グループのメンバーが沸いたのがコレ。

なんと、現地のマンマから家庭料理を学べる料理教室に参加してきたとのこと!マンツーマン指導で、生パスタやフォカッチャを伝授してくれます。完成後は、家族みんなと食卓を囲んできたと言います。

オレキエッテという、通称「耳の形のパスタ」。ナイフでくるんとしごいて1つ1つこの形に

「グーグル翻訳と酒の力は偉大」

と言っても、彼女、ほぼイタリア語は喋れず、現地のマンマも英語はからきし。
「そんなんで料理どうやって学ぶの?」と聞くと、「グーグル翻訳に助けられたし、お酒飲んで一緒にご飯食べたらなんとかなるよ」とケロリ(笑)。
そのたくましさに感服しながらも「言葉が通じないのに習ってきた料理って、どんなモンよ」と嫉妬まるだしのレスをちまちまと日本から送りつける私たち友人一同。ということで、彼女の帰国後、ホームパーティと相成りました。

乙女、パスタに感動。

さぁ、本場仕込みのイタリアン食事会、開始です。

キャプション:マンマ直伝のくるりんぱ。コツがいります
フォカッチャはたーっぷりのオリーブオイル。

完成!!

パスタは茹で上がったら豪快にチーズを。

写り込んでるビールはご愛敬

こっれがもう、叫び出したくなる美味しさ。生パスタはぷりぷりで、飲食店で食べるよりも薄味のシンプルなトマトソースが家族の味って感じで優しい。フォカッチャはあんなにカリカリとふわふわのバランスが取れたものを、お店で食べたことがない!
マーベラスな体験すぎて友人を抱きしめちゃいました(笑)
ワインはどんどん進み、集まり慣れた15年来の友人たちとのホームパーティも普段とは一味違う特別なものになりました。

誰でもできる「ちょっとした冒険」

言葉の通じない知らない人の家で、料理を学ぶ。
それはあまり聞かない旅行体験記のように思います。
変わった場所でガイドブックに載ってないような旅をするのはちょっと不安という方もいるかもしれません。
でも、意外とこれ、検索してみると世界各国で実施されているみたい。旅に関するwebサイト「TripAdvisor」でぱぱっと調べてみた限りでも、上海で一般のご家庭で飲茶作りを学べるツアーや、日本人旅行のポピュラーなスポットであるハワイでも、ハワイアンの地元料理を学べる教室がありました。

お土産は「現地の家庭料理」

毎度イタリアに行く度に素敵なお土産を買ってきてくれる友人だけど、今回の「お土産」は格別でした。彼女自身の忘れられない思い出になることもさることながら、帰国後に何度もなんども、こんな風に他人に料理を振る舞う度に、旅を反すうできる。いやぁ、よくぞ、思いついたものよ。

GW明けで少しお疲れの時にもう次の休みの話は少し気が早いかもしれませんが。こんどの長期休みにはどこで何をしようか、思いを馳せるみなさまに。ぜひ、オリジナリティのある旅を!

おまけ:マンマ直伝のフォカッチャのレシピを友人からもらいました

大学卒業後、芸能事務所のマネージャーとして俳優・アイドル・漫画家や作家などのマネージメントを行う。その後、未経験からフリーライターの道へ。