「レスポートサック」が３世代にわたって愛されるはなぜなのか

始まりはニューヨーク街角の小さなショップ

レスポートサックのバッグは、おそらくミレニアル世代の女性なら一度は目にしたことがあり、普段から使っている方も多いかもしれません。
私たちの身近にある「レスポートサック」というブランド名、どういう意味かご存じですか。これはフランス語と英語を掛け合わせた造語で、「スポーツバッグ」という意味なんです。

レスポートサックが初めて販売されたのは、いまから45年前の1974年。ニューヨークの街角にある小さなショップでした。創設者のメル・シフター夫妻が、ビーチで目にしたナイロン素材が耐久性に優れていることに着目し、今までにないバッグを作れないかと考えたのが始まりでした。
パラシュートやボートの帆にも使われていた「リップストップナイロン」と呼ばれる素材を使ったレスポートサックのバッグは、当時としては画期的なバッグとして注目を集めました。丈夫でおしゃれで機能的。そんな新しいスタイルが、ファッション感度の高いニューヨーカーの心を捉えたのです。

1987年に日本で販売されるようになると、都会のライフスタイルに生きる女性やファッションリーダーたちが持ち歩いたことで話題を呼び、一躍ブームに。人気商品は入荷からわずか数日で完売し、ショップには行列ができるなど、憧れのブランドとして定着していきました。

世代を超えて愛され続ける理由

ブランドが誕生してから現在にいたるまで、世界中の女性を魅了し続けてきた最大の理由が、使い心地と機能性の高さです。
すべてのバッグはニューヨークにあるクリエイティブチームによって開発され、持ち手の太さから体に触れる面積、体感する重さまで、あらゆる面が人体科学に基づいて作られています。「形は機能に従う」というブランドアイデンティティーのもと、生地からパーツ、ポケットの位置やサイズまで細部にわたるまで徹底的なこだわりが貫かれているのです。さらに素材は、折りたたんでもシワになりにくく破れにくいすぐれもの。旅先などでも、大活躍ですよね。

もう一つの理由が、豊富なデザインバリエーション。無地の定番バッグからカラフルでポップなプリント柄、人気デザイナーとのコラボ、さらには日本限定アイテムまで、常に新しさを提案。
新作が発表されるペースは、なんと２週間に１回！　常時何種類ものコレクションが店頭に並んでいるので、いつ行っても新しいバッグに出会うことができます。選ぶ楽しみや新作を待ちわびるワクワク感も、女性たちを夢中にさせてきました。

昭和、平成、そして令和へ——受け継がれていくもの

母が使っていたバッグを娘が使ったり、一つのバッグを母と娘で使ったりと、２世代、３世代にわたって共有できるのもレスポートサックならでは。たまには母娘で、あるいは３世代で誘い合って、“myレスポートサック”と一緒に出かけるのも楽しそうですね。エイジレスな魅力を持つレスポートサックは、家族への贈り物にもおすすめです。
昭和、平成と時代を超えても色あせないレスポートサック。その魅力は世代から世代へと受け継がれ、新しい令和の世でも多くのファンを魅了するに違いありません。