手取り15万円でも『貯金100万円』貯まる「お金のルール」とは?

「将来に備えて貯金したいけど、元々の給料が少ないからムリ」なんてあきらめていませんか? 実は収入が低くても、一定のルールや明確な目標を作っておくことで確実に貯まるのです。逆にいえば、いくら収入が増えても、ルールや目標がなかったらお金は出ていく一方。いまのうちに貯まる仕組みを作っておくかどうかで、この先の人生が大きく変わります。

ポイント① お金が貯まる「消費・投資・浪費」の黄金比

お金を貯めようと思ったらまずやるべきことは、貯める目的を明確にすること。旅行に行きたいのか、家を買うための資金なのか、資産形成の第一歩として貯金を始めたいのか。そのためにはいくら必要なのか。
とはいえ、なかなか具体的な目標を立てられない。もしくは目標が大きすぎてお金が貯まるまでに時間がかかるということもあります。そのため、まずは「100万円貯めたら○○する!」という具体的な目標設定をしましょう。

次に大事なことは、給与などで得た収入の使い道を「消費・投資・浪費」の3つに分けて考えること。

具体的に説明すると、

消費……家賃、光熱費、食費、交通費など生活で欠かせないものに払うお金
投資……書籍、セミナー、スポーツジムなど、将来自分のためになるものに払うお金(自己投資)
浪費……コンビニで買うお菓子、衝動買いした洋服や雑貨など、本来なら使う必要がなかったムダなお金

ただ分けただけではお金は貯まりません。大事なことは「消費・投資・浪費」を「お金が貯まる黄金比」に近づけること。
この黄金比は、消費70%・投資25%・浪費5%となります。

ポイント② 毎月出ていくお金を「固定費」と考える

手取り15万円を消費70%・投資25%・浪費5%に当てはめて考えると、消費に当たるのは、家賃、光熱費、食費、交通費など生活で欠かせないもの。毎月一定額が出ていくことから「固定費」とします。具体的な数字は上の画像にある通り。
ここでは30%ギリギリまで使っていいということではなく、30%を目安にそれ以下になるように家賃や食費、水道光熱費、通信費を抑えて計算してあります。

「家賃4万5000円の家なんてありえない!」と思うかもしれませんが、友達とルームシェアをすれば2人で9万円の部屋が借りられます。ほかにも、水道光熱費、自宅に設置するwi-fi代なども割り勘にすれば抑えられます。
実家暮らしの場合は、この家賃や水道光熱費、通信費などの部分を貯金にまわすこともできるので、より多く貯めることができるのです。

自分の普段の支出と見比べてみて、どうですか?「家賃はもう少しかかっているけど、自炊しているから食費は2万円もかかっていない」などという人もいるかもしれませんね。逆に、外食ばかりで食費にお金をかけすぎている場合は、見直したほうがいいかもしれません。

ポイント③変動費をコントロールすればお金は貯まる

固定費の次に見るのが、投資と浪費。この2つを合わせて変動費としています。手取り15万円の場合、変動費は1カ月3万7500円~4万5000円となります。
投資は、貯金や投資などに加えて、「将来自分の役に立つ、収入源になりそうなことに使うお金」をいいます。たとえば、勉強のために買った書籍代、習い事、セミナー代などです。
浪費は、コンビニで買うお菓子やカフェ代、買っただけで読んでない本、セールで買ったもののほとんど着ない服など、本来買う予定のなかったもの、無駄なお金のことを指します。

固定費が毎月一定額かかるのに対して、変動費は月によってばらつきがでることも。逆にいえば、この変動費を上手に抑えることができれば貯金の額も多くなります。

手取り15万円でも9000円から3万円以上貯められる!

手取り15万円の場合、固定費は7万5000円~9万6000円、変動費は3万7500円~4万5000円のうちに抑えれば、1カ月9000円~3万7500円が貯められることになるのです。

「手取り15万円じゃ貯金なんて無理」と思っていた人も、これなら毎月しっかり貯めていくことができます。ボーナスなども併せれば、目標の100万円も無理なく貯められそうですね。一度、自分の収入に合わせて見直してみてくださいね。

画像・取材協力:ファイナンシャルアカデミー

明治大学サービス創新研究所客員研究員。ミリオネアとの偶然の出会いをキッカケに、お金と時間、行動について真剣に考え直すことに。オンライン学習講座Schooにて『文章アレルギーのあなたに贈るライティングテクニック』講座を開講中。

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