takasuu/iStock/Getty Images Plus
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【編集長コラム】「脱・受け身」時代の婚活、どう動く?

30代前半の女性の未婚率が4割に迫るなか、婚活はこの年代にとって人生の大きな分岐点となりえます。結婚、妊娠、キャリアなど、ライフステージの変化を迎える女性の多様な生き方、価値観を伝え、自分らしい一歩を共に考える「telling,」としても、大きなテーマのひとつ。どう向き合ったらいい?柏木友紀編集長のコラムをお届けします。
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2024年冬のテレビドラマ界は正面からの“婚活モノ”が3本。そのひとつ「婚活1000本ノック」は何度も“クソ男”にだまされてきた女性が一念発起し、次々に個性的な面々と婚活する物語です。毎回心の奥がザワついて成約せず、やがて結婚や自分自身、人生に思いを巡らせていく。当サイトは毎話レビューを載せ、婚活とは何か、結婚とは何かを問いかけています。

かねて「恋愛・婚活」はtelling,のテーマのひとつ。特集「婚活をナナメから」をはじめ、最近も「マッチングアプリで最初に会った人と35歳でオタク婚」「バツイチも婚活の視野に入れるべき?」「他人の婚活見て我が婚活直せ!」などの記事で、様々な角度から考えてきました。

「30歳過ぎたら婚活市場ではおばさんって言われて、黙ってられますか」と結婚相談所での「年齢至上主義」に異を唱えるライター。40歳を過ぎてマッチングアプリに登録したが、「穏やかな人」「子どもが欲しい」など男性会員の“求める女性像”にモヤモヤし、数カ月で退会した女性も。

芸人・横澤夏子さんは婚活パーティーに100回以上参加し結婚にこぎ着けた経緯を著書「追い込み婚のすべて」につづっています。インタビューでは「皆さんもぜひとは思いません。結婚はしてもしなくてもいい。でも婚活は、自分のことを見つめ直すにはこのうえない機会の連続でした」。

SNSで人気の恋愛カウンセラー・見知らぬミシルさんによると、「いまは女性がアプローチしないと恋が始まらない時代」なんだとか。「女性が受け身だと対等な信頼関係が築けず、時に男性がモラハラ気味になっても抜け出せない」こともあるとして、「脱・受け身! 婚活女子は、自分から動いて選ぶ恋愛を」と勧めます。さあ、あなたは明日からどう動きます?

【2024年3月5日朝日新聞夕刊掲載】

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telling,編集長。朝日新聞、AERAなどで記者として教育や文化、メディア、ファッションなどを幅広く取材/執筆。教育媒体「朝日新聞EduA」の創刊編集長などを経て現職。TBS「news23」のゲストコメンテーターも務める。
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