みんみん×まふねこ 結婚を語る〈前編〉

古谷有美✕真船佳奈#3 楽ちんな彼と成長できる彼、どっちがいい?

telling,で大人気連載中の「女子アナの立ち位置。」で、みんみん画伯としてイラストを描いているTBS古谷有美アナ(31)と、毎週月曜日に元気をくれるマンガ「“親指レディ”OLサム子」を連載中のテレビ東京(BSテレビ東京出向)の真船佳奈さん(29)。お二人の共通点は会社員とアーティスト、二足のわらじでご活躍されていること。今回のテーマは結婚。お二人が結婚相手に求める条件とは?

●みんみん×まふねこ 結婚について語る〈前編〉

「男性の前だとちょっといい女を演じてしまう」(真船)

古谷さん(以下古谷) 結婚したいって思います?

真船さん(以下真船) 去年の9月に1年付き合った彼氏と別れたんですよ。彼がどうとかじゃなくて、誰かと一緒に暮らすのが無理なんですよね。人の家に泊まるのがすごくいやなんです。異常だと思う。友達の家で飲もうってなっても、絶対帰るんですよ。なので、私が結婚するなら、同じアパートの隣の部屋がいい。

古谷 芸能人カップルみたいですね!(笑)

真船 女友達といる時は、このまんまのオッサンキャラでいるけど、男性といる時はちょっといい女を演じてしまうんですよ。どうやったって酒焼けの声なのばれているのに、高い声だすように頑張ったり。「え~すごぉいおいしそぉ~」とか。

古谷 1年付き合っていた彼にもそんな感じだったんですか?

真船 最初だけ。だんだん気を使わなくなってきてやらなくなりました。ありのままの私でいたいけど、今後は逆にだらだらしすぎて何も成長できないなって思って。

古谷 それは難しい問題ですよね。喜怒哀楽全部出せて、気取らずに会える彼と、「いい状態じゃないと会うの無理」みたいな、ちょっと背伸びして会う分、刺激がもらえる彼。どっちがいいのかなって。

真船 どこまでも楽ちんな人は、付き合ってて楽しくなくなっちゃう。背伸びをしなきゃいけないのも、疲れちゃう。

古谷 どういう人がいいか、洗い出してみましょうか。

真船 私は2つだけ条件があります。1つ目は定職についていること。2つ目はオシャレじゃなくていいけど、ある程度恥ずかしくない格好をしていること。

初めて付き合った彼氏が本当に見た目にこだわらない人で。破れたパンツにあててあるカエルのワッペンと目があって「この人のことを男性として見られないかも……」と思ったトラウマが。

古谷 それはお金と時間を何に費やすのかっていう価値観の違いなのかなって思うんですね。どんなに稼いでいても、洋服選びに時間やお金をかけたくないっていう人もいるわけじゃないですか。有名な話だけど、スティーブ・ジョブズとかもそうですよね、服を選ぶ時間がムダだから、毎日決まったお洋服を着る。その価値観を尊重できたらいいんですけどね。

「相手が誰でもラインは常にボケ倒しますね」(古谷)

真船 古谷さんが男性に求める条件ってなんですか。

古谷 う~ん。自分と同じか、それ以上に忙しい人が良いですね。忙しいというか、仕事を愛している人。仕事をある程度頑張ったってことがないと、子どもに教えられることが少ないような気がするんですよね。共働きの家庭に育ったので、働くことにポジティブなイメージなんです。

「あと2日寝たら会える」「今なにしてるの?」と言われるのが苦手。「もうちょっとだから待っててね」っていうやりとりはしないですし(笑)。ラインとかはいかにユーモアをこめるかだと思っていて、彼氏でも気になる人でも、常にボケ倒してますね。

真船 すごい。古谷さんはちゃんと素が出せている! 私が好きな男性に送るラインなんてくっそつまんないですよ。「若い子はスタンプを使わない、絵文字を使う」って聞いたたから、あざらしの絵文字を買ったり……。

古谷 自作の「まふねこ」スタンプ使わないんですか?

真船 あんなモテないスタンプ絶対使わないっすよ。好きな人とラインするときは、「すぐに送っちゃいけない」ってサイトに書いてあったので「3日待つぞ」って。自信無いときは友達に文面を書いてもらう時もあります。めっきを塗りまくった恋愛しかしていない。

「著名人でも『今のオチつまんない』と突っ込みます」(古谷)

真船 仕事で、たとえば作家さんとか、芸人さんとか面白い人と話す機会がありますよね。そうすると日常生活においても男性のトークへのハードル上がりません? 「今めっちゃオチのない話をしたな」とか。

古谷 ハードルが上がるってことは不思議とないですね。すごく著名な方が面白くないことをおっしゃって、びっくりすることはありますが。「この年齢までこんなにつまらないこと言っても大丈夫だったんだな!」って(笑)。

真船 結構ひどいこと言いますね(笑)。

古谷 「やばいですやん、今のオチ」って普通に突っ込みますけど。さすがに男性に言われたらムッとしてしまうかも知れないけど、突っ込みながら教えてあげられることも女性の特権かなと。

真船 それはもう優しさですよね。私は「へ~うける~!」(で、オチは)って思います。下げ眉にして、手をバンバンたたいてごまかす。全然笑っていないので、口は手で隠して(笑)。

  • お二人の「結婚をめぐる対談」は後編に続く…!
1988年3月23日生まれ。北海道出身。上智大学卒業後、2011年にTBSテレビ入社。報道や情報など多岐にわたる番組に出演中。特技は絵を描くことと、子どもと仲良くなること。両親の遺伝子からかビールとファッションをこよなく愛す。みんみん画伯として、イラストレーターとしての活動も行う。
テレビ東京社員(現在BSテレ東 編成部出向中)。AD時代の経験談を『オンエアできない! 女ADまふねこ(23)、テレビ番組作ってます』(朝日新聞出版)にまとめ、2017年に漫画家デビュー。ツイッターアカウントは@mafune_kana
telling,の妹媒体?「かがみよかがみ」編集長。telling,に立ち上げからかかわる初期メン。2009年朝日新聞入社。「全ての人を満足させようと思ったら、一人も熱狂させられない」という感じで生きていこうと思っています。
写真家。1982年東京生まれ。東京造形大学卒業後、新聞社などでのアシスタントを経て2009年よりフリーランス。 コマーシャルフォトグラファーとしての仕事のかたわら、都市を主題とした写真作品の制作を続けている。
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