【古谷有美】「天職です!」と言えたらなあ―みんみん画伯×telling,
TBSの朝の顔、古谷有美アナ。またの名を「みんみん画伯」。インスタグラムに投稿される、繊細でスタイリッシュなイラストが人気です。telling,の「story」インタビューに登場した女性たちの言葉から、イラストをお届けします。
●みんみん画伯×telling,_Story 「水曜日のカンパネラ」のコムアイさん(26)
「天職です!」と言えたらなあ
ふと、仕事とお金について考えることがあります。楽しいけれど満足できないお給料なら? 楽しくなくてもお財布はホクホクしてるなら?
幼い頃から共働きだった両親をみて育ったわたしは、働くことの対価としてお金をもらい、それによって自分たちが食べさせてもらっているのだと、律儀な考えの子どもでした。習い事で通っていたバレエのお月謝が入った茶封筒を大切ににぎりしめて、先生に渡す。毎月恒例の豪華付録つき少女漫画誌を、コンビニのレジに持っていく。施しを受けた修行の身かと思うほど、これはとても有り難い事なのだと本気で信じていました。一度くらい、もっと子どもらしく、あれが欲しいだの床で暴れて駄々をこねておけばよかったのに……変なところは真面目なんです。お金の価値を学んだわたしは、いまは、どうせ働くなら、それがただの「労働」になってしまわないように、楽しくお金をもらいたいと知恵を絞る日々です。
ある人はこう言いました、「働かざるもの食うべからず」またある人はこうも言います、「いかに働かずして食っていくか」。
どっちもいいなぁ、と思いながらも、なんだかんだと憧れるのは結局、お金よりも「今の仕事が天職です!」と言える人。わたし、なんて向いていないんだろうこの仕事……と毎日思いながら8年も続けてきちゃいましたから。
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