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わたしと未来のつなぎ方

「国際女性デー」に踏み出す“新たな一歩“。わたしらしい生き方とは?

2023年3月4日に、telling,×ルミネオンラインイベント「国際女性デーに踏み出したい わたしの新たな一歩」を開催しました。絵描き・イズミダ リーさん、ファームキャニング代表・西村千恵さん、エシカルコーディネーター・エバンズ亜莉沙さんをゲストに迎え、telling,編集部の柏木友紀編集長と共に、女性のエンパワーメントとジェンダーの平等、そして「わたしらしい生き方」について考えました。
右からエシカルコーディネーター・エバンズ亜莉沙さん、ファームキャニング代表・西村千恵さん、絵描き・イズミダ リーさん、telling,編集長・柏木友紀。

日本のジェンダー・ギャップ指数は146か国中116位

「国際女性デー(International Women's Day)」(3月8日)は、1904年、ニューヨークで女性たちが労働条件の改善と婦人参政権を求めてデモを行ったことに由来し国連が制定したもので、女性たちが勝ち取ってきた成果を祝福し、その勇気をたたえる日として、世界各地で様々なイベントが開催されています。

イベントの第1部では、「国際女性デーに思う“わたしらしくあること”の難しさ」をテーマに意見を交わしました。冒頭、世界経済フォーラムが2022年7月に発表した「各国における男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数」が紹介されました。

この指数は、「経済」「教育」「健康」「政治」の4つの分野のデータから作成され、0が完全不平等、1が完全平等を指しています。日本の総合スコアは0.650、順位は146か国中116位と、かなり低い結果になっています。

これについて西村さんは「ジェンダー・ギャップ指数32位のデンマークでは、家庭内でも親子で男女格差について話をするそうです」と、デンマークに在住する知人の話を紹介。「そういった積み重ねが、社会を変える第一歩になるのではないでしょうか」と話します。

ここで今回のイベントの視聴者のみなさんに対して、「家庭や職場、地域など、ご自身の周囲において、女性だからという理由で困ったり、不平等だなど思ったことはありますか?」とアンケートを行いました。すると、69%の人が「ある」と回答。

エバンズさんはこの結果などを受け、「私も、一緒に仕事をしている相手から受ける言葉で、『女性なのにすごいね、よくできたね』というニュアンスを感じる場面があります」とし、女性だからという理由で感じた違和感と経験を語りました。

料理は性別に関係なく、得意な人が作ればいい

ここで、柏木編集長は、telling,が2022年の国際女性デーに向けて公開した記事「料理の頻度、日本では女性が男性の3倍! 国際女性デーに考える『料理とジェンダーギャップ』 」の記事を紹介しました。ジェンダー・ギャップについて、家庭内での料理というミクロな視点から取り上げた内容で、その後多くの反響が寄せられています。

日本では多くの人が「女性は料理をするべき」と感じているのでしょうか? こうした問いかけに、「私自身、そう感じることはない」と言うイズミダ リーさんは、固定概念にとらわれず、役割分担をすればよいと話します。

「私はよく料理をするのですが、それは母親の作る料理が好きで、同じ味をパートナーにも知ってもらいたいからです。パートナーと暮らしているのであれば、性別に関係なく得意な人が作ればいいし、そのほうが効率的だと思います」

イズミダ リーさん

パートナーが調理に関する仕事をしているというエバンズさんは、周囲から“彼がご飯を作ってくれるの?”と聞かれる機会が多いそうで「私が料理をしていることを話すと驚かれます。性別だけでなく、そういった“この人はこういう生活をしているんだろう”という思い込みもなくしたほうがいいですよね」と、ご自身の生活を元に意見を述べてくれました。

3人のお子さんの母でもある西村さんも、料理に関して自身の中にあった思い込みについて触れました。

「子どもたちを夫に預けて、私が夜出かける時に、ご飯を作り置きしたんです。ところが、帰ってきたら食べていなかったんです。なんで食べてないのとがっかりで。でも彼らは『今日外食しよう!』みたいな楽しい時間だった。その時にハッとして、やらねばならないって思っていたのは私自身だけで、みんなはそうじゃなかったんだと。日本の文化背景として『お母さんはこうあるべきだ』みたいなのが(自分にも)染みついちゃっていたのだなと」

西村千恵さん

わたしらしさは日々変化するもの

第2部のテーマは、「わたしらしく生きるにはどうしたら良いの?」です。人によっては、わたしらしさのイメージがまだつかめていないかもしれません。そこで視聴者に「『わたしらしい生き方』が、何となくイメージできていますか?」とアンケートしたところ、「なんとなくイメージできている」が45%、「イメージできていない」が33%、「どちらでもない」が22%と意見が分かれました。

ここで話題になったのは、“わたしらしさ”という言葉を定義することの難しさ。それが、今回のアンケート結果で意見が分かれたことに表れているのかもしれません。そこでゲストの3人に、わたしらしさに気づいたきっかけを聞いてみました。

西村さんは“わたしらしさ”について、海外で暮らした経験が現在の価値観に大きく影響を与えているとのこと。

「高校2年生でドイツに留学をしたのですが、ホストマザーとの会話が“わたしらしさ”を考えるきっかけになりました。洋服を買うときホストマザーに似合うかを聞いたら、“私はあなたじゃないからわからない”って言われたんです。ほかにも事あるごとに“あなたはどう思うの?”と、よく聞かれました。それまでの私は良くも悪くも母の影響を強く受けていて、留学するときに持っていた“わたしらしさ”は、母の常識や価値観に基づいたものだったことに気づいたんです」

アメリカ人の父と日本人の母を持ち、日本で生まれ育ったエバンズさん。学生時代に同級生の真っ直ぐな黒髪に憧れて、自身の髪にストレートパーマをかけたことがあったそうで、そうした時期の自分の行動を振り返って「自分じゃないものになろうとしていたのではないか」と話します。

「(自分じゃないものになろうとしていた)その経験を得たから今の私もいるので、それも含めて“わたしらしさ”として受け入れて、周囲に流されず、自分の本当の好きなことであったり、心地よいと感じる選択をしていけたらないいなと思います」

エバンズ亜莉沙さん

一方、「まだ“わたしらしさ”が分からない」というイズミダ リーさん。「自分の場合はもしかしたら、絵を描き続けてきたことが、考え方や性格を含めて今の私を形作っているのではと思っています」とし、活動を続けてきたことが、絵描きとしての“わたしらしさ”につながっていると分析します。

これらを受け、ゲストの3人は一様に視聴者のみなさんに対して、「今は“わたしらしさ”をわかっていなくても大丈夫」と話しました。エバンズさんが言うように、日々の変化を楽しむことも、その時に応じた“わたしらしさ”を見つけるきっかけになるのかもしれません。

自分らしくいられないと悩んでいるのは女性だけ?

第3部のテーマは、「わたしが世の中に踏み出す新たな一歩」。冒頭で日本のジェンダー・ギャップ指数を紹介しましたが、わたしたちの社会はどのように変化していっているのでしょうか? 最後のアンケートは、「『以前よりは自分らしくいられるような社会になった』と感じた経験はありますか?」。「はい」と答えた人は57%と半数を上回る結果になりました。

アンケート結果をもとに、「自分らしくいられる世の中とは」をトピックに、ゲストと視聴者からコメントをいただきました。

イズミダ リーさんは、「自分らしくいられないと悩んでいるのは、女性だけではない」と指摘します。

「ある程度の年収を求められたり、一定以上の身長がないとダメだと思い込んでしまったり、これまでの固定概念から悩んでしまっている男性もいます」(イズミダ リーさん)

視聴者から「お互い人間として尊重することが大切」「何事も決めつけないこと」といったコメントが寄せられ、西村さんは「自分らしくいられる世の中を実現するためには多様性を認めることが必要。自分は人と違って当たり前、お互いを尊重するという価値観が前提にあると、誰もが生きやすい社会になるのかもしれないですね」と共感していました。

わたしの新たな一歩は、日々のチャレンジからはじまる

視聴者に向けて、エバンズさんは「わたしらしく生きるためには、様々な価値観に触れて視野を広げ、まわりを理解することが大切だと改めて考えさせられました。私と同じように、みなさんにとってもこのイベントがきっかけになったら嬉しいです」と語ってくれました。

また西村さんは、「まずはチャレンジすることを恐れないでほしい」と言い、「一歩踏み出す行動を起こすのも、ストップするのも自分自身。成功も失敗も自分の価値になるので、まずはアクションを起こしてほしいですね」とチャレンジする人への応援を言葉に。

そしてイベントのメインテーマである「わたしの新たな一歩」について、イズミダ リーさんは「多くの人が不安に感じているように、私も新たな一歩を踏み出していないと思っていました」とご自身の経験を振り返り、「ただし、今やっていることが、後々考えてみると大きな一歩だったと気づくこともたくさんあるので、日々チャレンジをすることが大切です」とメッセージを送りました。

みなさんも“わたしらしい一歩”を、telling,と共に考え、踏み出してみませんか。

(文・大川竜弥/写真・すしぱく)

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