スタバが好き、お金も好き。投資家×お金ワカラナイ女子のQ&A 36

不動産投資の勧誘電話がかかってきたらどうする? 若者を狙う悪徳業者に要注意

「不動産投資なんて自分とはまったく縁のない世界」と思っている人はたくさんいるかもしれません。しかし、今そういった投資初心者こそターゲットにされています。ナシコさん自身や、まわりの人に起きたリアルな体験談話をもとにお伝えします。 生徒のナシコさん:31歳、独身、中小企業に勤める。スタバが好きで、新商品がでるたびに買いに走り、インスタにアップしている。 ジョージ先生: 元公務員。不動産投資で資産形成し、40代でアーリーリタイア。現在は日本の自宅と海外の別荘を行き来し、悠々自適の生活を送る

●スタバが好き、お金も好き。投資家×お金ワカラナイ女子のQ&A  36

20歳代の投資用マンションのトラブルが急増

生徒:先生、私の携帯に「不動産投資しませんか?」って勧誘電話がかかってきたんです。最初は怪しいと思っていたんですけど、「老後2000万円問題のこと、心配ですよね」「保険の代わりにもなりますよ」と言われて段々と気になってきて。「将来のためにお金の勉強をしませんか。会社に来てくれれば詳しくお話します」と勧誘が……。

先生:あなたの個人情報が、どこかの名簿会社で出回っているみたいですね。

生徒:えー! それは困ります! それに投資用のマンションを勧められたって私は20代ですよ。さすがに今すぐに売ろうということはないと思いますけど。

先生:営業マンがあなたにわざわざ時間を使うということは、あなたの年齢でも不動産を販売できる=銀行ローンが通ると踏んだから電話してきたのでは? 不動産投資は額が大きいので、悪徳業者につかまったら大変ですよ。

国民生活センターのデータによると、投資用マンションに関する相談件数は全体としては減少傾向にあるにもかかわらず、20歳代は逆に増えているんですよ。2013年度に160件だった相談件数が、2018年度は405件と2.5倍になっています。しかも、実際に契約してしまってからの相談が多くなっています。

これが意味することは、「お金の知識がない初心者が狙われている」ということです。

「他の人に買われてしまうかも。まずは手付金だけでも」のワナ

先生:あなたみたいな初心者は、営業マンに会う前に『元営業部長だから知っている 不動産投資 騙しの手口』(秀和システム)という本を読んでおくべきです。ここには悪徳営業マンが仕掛けてくる生々しい手口が書かれていますから。

生徒:たしかに、予備知識なしで不動産投資セミナーに行ったり、営業マンに会ったりしたら、とんとん拍子に「契約完了、おめでとうございます!」ってことに!

先生:営業マンは何百人もの顧客に面談して契約率を高める方法を日々勉強しているわけですから、その可能性は高いですね。でも、それがもし、悪徳業者だったら……。

ちょうど1カ月前、私の知り合いの会社経営者のOさんが騙されそうになったんですよ。

生徒:え、本当ですか?

先生:不動産投資を始めたばかりのOさん、物件購入を検討する段階で営業マンから「まずは手付金だけでも払ってください」と言われたそうです。「もし購入しなかったら手付金は戻ってきますか?」と聞いたら、営業マンは「大丈夫です」と答えたんです。

Oさんは、たまたま『不動産投資 騙しの手口』を読んでいたので、本に載っていたケースに近いと思って、契約書を見直してみたら……。

「いかなる理由があっても手付金は返却しません」

という文字が契約書の片隅に小さく書かれていたそうです。

生徒:仮に100万円払ってしまって、あとで「やっぱり契約をやめます」となってもその100万円は返ってこないということですか?

先生:その通り! また、別の知り合いで年収400万円の20代女性が1億円の物件購入を迫られたケースもありました。

彼女、営業マンに「契約に必要な手数料も銀行が貸してくれるオーバーローンを組めますよ」「300万円の貯金も、パソコンで加工して1300万円にすれば大丈夫」といわれたそうです。

生徒:貯金額1000万円の水増しはすごいですね。でも、それって犯罪になりませんか?

先生:はい、私文書偽造罪です。貯金額の改ざんは契約者本人が罰せられますし、ローンの一括返済を迫られます。いざそうなってから私に泣きつかれても、助けられませんよ。

営業マンに迫られてローン契約してしまった。クーリング・オフはできる?

生徒:頭がよくて誠実そうな人が実は悪徳営業マンだったら、騙されちゃいそう。どうしたらいいですか?

先生:まずは、営業マンと1対1で会わない。会う場合はある程度、不動産の知識がある人についてきてもらう。もし不安があれば、消費生活センターに相談したほうがいいです。気をつけないと、営業マンと会ったその日のうちに契約させられることもありますよ。

生徒:怖いですね! でも、契約した日から8日以内ならクーリング・オフ制度に基づいて契約を解除できますよね?

先生:契約書を書いた場所によってはそれができないこともありますよ。

カフェや自宅、勤務先などで契約を締結した場合ならいいのですが、不動産販売会社の事務所やモデルルームなどで契約を締結した場合は、「購入意思があるから行ったんでしょ」とみなされて、クーリング・オフ制度が適用されないのです。

また、「違約金がかかるけど、そのお金、いますぐ払えるの?」などと、契約者の無知につけ込んであれこれ言って日にちを稼ぎ、クーリング・オフ制度を利用できなくさせるケースもあるそうなので、要注意です。

「なんか知らないけど、いいことありそう」と思って気軽に会ってしまうのは危険です。悪徳営業マンに騙されないように、本でも読んで最低限の基礎知識くらいはみにつけておいてくださいね。

(ジョージ先生のつぶやき)
不動産投資に限らず、株、FX、保険など、お金にまつわる勧誘や詐欺が絶えません。お金についての基礎知識がつけば詐欺に遭う確率もぐんと減ります。まずは1日10分でもいいから、お金の勉強を始めましょう。そうすればこの先お金の心配をすることなく、老後も豊かに暮らせるようになりますよ。

●今回のまとめ
・お金の知識がない人ほど詐欺のターゲットにされやすい
・不動産投資について正確な知識がない場合は営業マンと1対1では会わない
・不安なことがある場合は消費生活センターに問い合わせる

(「スタバが好き。お金も好き。投資家×お金ワカラナイ女子のQ&A」は、今回で終了します。ご愛読、ありがとうございました)

明治大学サービス創新研究所客員研究員。ミリオネアとの偶然の出会いをキッカケに、お金と時間、行動について真剣に考え直すことに。オンライン学習講座Schooにて『文章アレルギーのあなたに贈るライティングテクニック』講座を開講中。
明治大学サービス創新研究所客員研究員。就職当時から節約生活を送り投資で財を築く。早期退職した現在は海外の別荘と日本を行き来する日々。著書に「高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法」
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