編集部コラム

ムロツヨシがかっこよすぎる

今週から日替わりでお送りしている「telling,編集部コラム」。金曜日担当の中釜です。ここ数日、私の頭の中は彼のことでいっぱい。そう、その名はムロツヨシ。金曜ドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」のムロさんが、今から待ち遠しいのです。

今度はムロツヨシ

私は、ほれっぽい。会って5分くらいすると、たいていの男性のいいところを20個くらい見つけてしまう。

そんな私が今最も恋しているのは、ムロツヨシ。
ムロさま。いや、ツヨヨと呼ばせてほしい。

きっかけは、もちろん戸田恵梨香とW主演のドラマ「大恋愛」だ。いや、その前からなんとなく気になってはいた。ドラマ「重版出来」とか
映画「斉木楠雄のΨ難」とか
映画「銀魂」とか(長年のファンの方、ごめんなさい)。

これまで、「二枚目でもなく、ブサイクでもない」いわゆる2.5枚目枠として、面白い喜劇役者さんだなと気になっていた。

女子の心をつかんだドラマ「大恋愛」のあの台詞

しかし、
私はドラマ「大恋愛」の第二話で真司を演じるツヨヨに完全にノックアウトされてしまったのだ。
戸田さん演じる尚が若年性アルツハイマーだと告白したときの、真司の一言に。

「自分には希望なんてなかった。だから、尚が病気であることはなんてことない。どんな病気でも俺は一緒にいたいんだ」

オウっ!
女子の理想よ!
こんなかっこいいこと言える人いる?(いや、いない)
「君を守るよ」と上から目線でもない。「病気で大変だね」の同情でもない。
ただ、一人の人間として、尚(戸田さん)に敬意を持って「愛」を伝えている。一過性の「恋心」では言えないね。こんなこと。
私は考えた。もし自分が若年性アルツハイマーになったり、交通事故に遭って体が不自由になってしまったりしたら、私の恋人はそんなことを言ってくれるだろうか 。

少なくとも、私が過去に付き合ってきた男性は、
「俺を養って」
「風邪?近寄らないで、うつるから」
「君は一人で生きていける」
……ツヨヨの足元にも及ばない。

今大人気なのは、素の人柄と演技がつながっているから

断っておくと、私はドラマの真司(ムロさん)だけに惚れているのではない。ありのままのムロツヨシも好き。もう、気になりすぎて、最近のテレビや過去の報道などを夜な夜なチェックしてうっとりしているが、大好きなところを3つ、挙げてみる。

●好きなところ
①親思い(→ムロツヨシは芸名。4歳で離婚後、新しい家庭をもっているらしい母親に迷惑がかからないように本名は名乗らない)
②ひと付き合いのモットーは「どうか僕を好いてほしい」(→気の合う人とだけ仲良くしがちな現代では稀有な前のめり感)
③でも、好きな人へのアプローチ法がシャイめ(→「まずいっぱい話しかけて、ご飯に誘って『好意があって、今ご飯に誘っています』と言います」とのこと。押しが強そうなのにギャップがいい)

ムロさんは交友関係が広いことで有名だ。
それは、②のことばに裏付けられていると思うけれど、彼の今には幼少期の苦労がある。4歳のときに離婚して母が家を出て、育てるはずの父親もすぐに別の女性の元に行ってしまったそうだ。親族に預けられたムロさんを救ってくれたのが、変わらず仲が良かった友達だったらしい。だから「一人でも多く友達がほしい」と、過去のテレビ番組で彼は語っていた。

その彼の人柄は、テレビやネットを通して伝わってくる気がする。ちょっと、昭和っぽいウエットさ。だから、ドラマで主人公の尚(戸田さん)に寄り添う真司(ムロさん)も、追いかけずにはいられない。

見ているだけで幸せな気持ちになるツヨヨ。
うーん、書いても「ここがステキ」をうまく文字にできない。でも、恋に理由なんていらない。くるくるパーマも、深めの二重も、背が高くないところも全部いい。2.5枚目どころか、三枚目を軽く超えた3.5枚目俳優だ。

だから、ドラマ「大恋愛」を今日も見る。

telling,創刊編集長。鹿児島県出身、2005年朝日新聞社入社。週刊朝日記者/編集者を経て、デジタル本部、新規事業部門「メディアラボ」など。外部Webメディアでの執筆多数。