【8/15-8/21】におすすめの食材

暑さでバテぎみの胃腸と心を整え、どっと出る疲労感に勝つ

長かった梅雨が明け、やってきたのは、じめっとした夏。こんな天気が続いたら、体だけじゃなくて心までまいっちゃいそう。そんなときは「食」を見直してみませんか?国際中医美容師で漢方カウンセラーの大久保愛さんが週替わりで「今食べるべきもの」を紹介してくれる著書『心がバテない食薬週刊』(ディスカヴァー・テゥエンティワン)よりご紹介!初回は8/15-8/21におすすめの「夏のダルさに効く食材」です。

夏のダルさに効果バツグンのナッツ×抗酸化& 消化補助食品でやる気UP

暑さが少しだけやわらぐ日も出てきたころ。お盆が終わると、いつも通りの日常に戻ります。高温多湿の日がつづく中、台風の影響による気圧の変化を感じるときもあります。

この時期にそろそろ気になってくるのが、冷房による冷えや冷たいものの食べ過ぎによる、消化器系への負担です。おなかがゆるくなったり、張ったりすることで、毒素がからだにたまり炎症を起こし、必要な栄養を吸収できない状態になります。この状態は、漢方でいう「脾」が弱っている状態です。8月は活動的で社交的な「陽」の時期なのですが、湿気の影響で「脾」が弱りやすいため、消化器系の不調や気分の重ダルさ、やる気のなさなどを感じやすくなります。

そのため、休日にはあれこれやりたいことを考えるのに、からだが動かなくて寝て過ごしてしまったり、午前中にやる気がなくなったり、ものごとにきちんと向き合えなかったりと、無駄な時間を過ごしてしまいがちです。

83週目の食薬プログラムは、長い夏の気候ストレスを軽減するオメガ3脂肪酸を含むナッツと、抗酸化作用があり、胃腸を強くする食材をとり入れます。

◆ 今週食べるとよい食材◆

クルミ

間食に、ぜひクルミをとりましょう!

クルミには、心を乱す炎症をおさえる働きがあります。

クルミは、ナッツ類の中でもオメガ3脂肪酸が最も多く含まれ、さらに抗酸化作用もトップクラスです。

「クルミひとつかみ」のポリフェノールの量は、グラス1杯の赤ワインよりも多いといわれています。

◆ 合わせて食べるとよい食材◆

ニンジン

ニンジンの特徴は、カロチンを含むことです。胃腸の粘膜を修復したり、活性酸素を除去する働きがあります。

中心部よりも、皮に栄養があるので、皮ごと食べるようにしましょう。

また、ビタミンAは脂溶性のため、油で調理することで、吸収率がアップします。

クルミを細かく砕き、あえて、「ニンジンのきんぴら」にして食べるのがおすすめです。

つづけるポイント

クルミは、今ではどこのコンビニでも売られています。コンビニに入ったら、おやつや飲みものを買うついでにかごに入れるようにし、パターン化すると、常に持ち歩くことができるので、つづけやすくなります。

 

【やってみよう】風船をふくらまそう

風船をふくらませてみましょう。できれば12回が理想的。腹式呼吸が自然にできたり、口の周りの筋肉を使うことで唾液の分泌が促進されます。ストレスにより唾液の分泌が減少すると、口臭や歯周病、虫歯、消化不良などの原因となります。

 

◆ クルミは認知症にも効果あり!

クルミをとることにより、加齢による認知障害や運動障害の改善につながります。その場合、179個の摂取が推奨されています。

 

◆ 加熱調理可能なオメガ3脂肪酸オイル

オメガ3脂肪酸の「インカインチオイル」を多く含むものとして「インカグリーンナッツ」があります。このオイルには、ビタミンEが多く含まれているため、加熱しても酸化しづらいので、加熱調理ができます。

『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』

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『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣 』

著:大久保愛
発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン