ヒミツの台湾さんぽ

ヒミツの台湾さんぽ ―やって来ますよ、旧正月!#08―

台湾の街を歩いていると、ふとしたところに心ときめくかわいいがあふれています。見ていると台湾の人の暮らしをどことなく感じられる気がして、なんだかうれしくなっちゃうようなすてきな景色たち。何気ない街角にこそそんな“胸キュン”が散りばめられていて、それはまさに宝探しのようです。 この「ヒミツの台湾さんぽ」では、そんな街歩きのちょっとした楽しみをお伝えできればと思います!

●ヒミツの台湾さんぽ 08

街が赤くきらめく!

台湾では日本と違って、旧暦のお正月「旧正月」を祝います。本年2019年の旧正月は2月5日。1月中旬に台北に行ったら、街はすでに旧正月を迎える準備でそわそわし始めていました!

赤と金の洪水っ!!! このきらびやかさ……見ているだけで心躍ります! 
これ全部、旧正月用のお飾りです。福、財、春などおめでたい字が満載。店内には「恭喜你發財~♪」(ゴンシーニーファーツァイ〜♪:儲かりますように、的な意味)という旧正月の定番ソングが鳴り響き、勢い余って爆買いしちゃいました。

戦利品のひとつ。今年は「豬」(ジュー:豚のこと)年なので、豚ちゃんモチーフのお飾りが山盛りありましたが、この手のひらサイズのコイツに一目惚れ。台湾ではイノシシではなく、豚。豚は金運アップの象徴でもあるそうなので、同じく金運カラーの黄色で決め! これで今年は期待できるかも!? なんて。

台北観光には欠かせない乾物の街・迪化街(ディーホァジエ)では、旧正月前の大売り出し「年貨大街」(ニエンフオダージエ)が始まっていました。2月3日までの開催で、通り一帯が臨時の屋台で埋め尽くされます。夜までめっちゃ人いっぱい! 

この日はまだ準備の日だったので、少しおとなしめ。それでもこの賑わいです。新年が来るぞ! という意気込みに満ち満ちています。

キンキン、ギラギラ、量り売りのお菓子ドーン! 年越し用のお菓子屋さんがそこらじゅうに出現し、めちゃめちゃ味見させてくれます。ここも「これなに?」と聞いただけで、「試試看〜」(シーシーカン:試してみて〜)と、必要以上に試食させてくれてびっくり。お姉ちゃんたち、超フレンドリー。

あんまりかわいいので買ってしまった魚型のチョコレート! 金の包み紙の中は普通のチョコ。しかしこの金ぴか具合がたまりません。

台湾には「年年有餘」(ニエンニエンヨウユィ)という言葉があって、ゆとりのある暮らしができますようにという意味なんですけれど、その最後の文字の「餘」の発音が「魚」と同じなので魚は縁起のよいモチーフとされていると聞いたことがあります。だから魚なのかな〜?

コンビニにも豚。もう街中どこを見たって赤、金、豚であふれてます。

建物の窓にもおめでたい切り紙が。激萌え!

お飾り屋さんでは、結構夜遅くまで商品を吟味する人々もいたりして。台北駅北側にある華陰街(ホァインジエ)と太原路(タイユエンルー)あたりの問屋街は、まさにこういった旧正月飾り屋さんがたくさんあって楽しいです。行っていろいろ買ってみるのもありですよ!

ただ一つ注意事項としては、旧正月前後はお休みになる店が多いこと。休みでなくても時間を短縮した営業となるところもあるので、このタイミングで台湾旅行を考えている方は確認をした方がいいかもしれません。ちなみに2020年の旧正月は1月25日です。

ということで、来るぞ旧正月!
浮き立つ台北の街からレポートでした!!
謝謝☆

  • ◆今回のさんぽMap

編集者。台湾に心奪われ隙あらば旅に、あげく勤めていた出版社を辞めて台北に語学留学。台湾や植物関連の書籍制作に携わる。ラブ台湾、ラブ植物!
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