ヒミツの台湾さんぽ

ヒミツの台湾さんぽ ―シャッターいろいろ#07―

台湾の街を歩いていると、ふとしたところに心ときめくかわいいがあふれています。見ていると台湾の人の暮らしをどことなく感じられる気がして、なんだかうれしくなっちゃうようなすてきな景色たち。何気ない街角にこそそんな“胸キュン”が散りばめられていて、それはまさに宝探しのようです。 この「ヒミツの台湾さんぽ」では、そんな街歩きのちょっとした楽しみをお伝えできればと思います!

●ヒミツの台湾さんぽ 07

店が閉まっているときがチャンス!

台湾のシャッターって、上の方に何気なく模様が入っていることがあります。その模様に割と個性があって、オモシロいものを見つけるとついついテンションがあがります! これはドットスタイル。空色のシャッターと相性抜群!

ふわふわ雲スタイル。なんだかファンシー。

三つ山タイプ。

二つ山タイプ。ちょっと唇っぽい?

激萌え! 富士山タイプ!!!

こんな感じの風通し重視タイプもあります。

色も鮮やかなブルーだったり、淡い青だったりしてなんかいいんですよね。こうして赤地に金文字のおめでたいペーパーが貼ってあったりすると、さらに萌え度アップ!

開店前、閉店後、店が閉まっていると残念……とは思いますが、シャッターの模様はそのときだけ見られるちょっとしたレア風景でもあります。古い市場のシャッター街なんて、オモシロ模様の宝庫なので、迷い込んだらもうウキウキです!

このレトロ感。どんなシャッターに出会えるかトキメキが止まらないっ! 台北でも地方都市でも、とにかくシャッターを見たら上を見てみる。シャッターウォッチにハマって以来、それがクセになってきました。

赤いシャッターと、唯一空いていた古いテーラー。すてき過ぎ。

こうしたシャッターの模様って、別にあってもなくても商売には関係ないと思うんです。でもあえてその柄を選ぶ店主の個性というか、こだわりみたいなものが感じられる気がして、こういうのっていいなぁって。チャーミングですよね。

台北イチオシ、シャッタースポットで

個人的な台北のシャッター模様スポットは、東門市場(ドンメンシーチャン)。ここで前述の富士山模様のシャッターに出会いました。古い市場なのでほかにもいろいろな模様がありそう……もっと探検したい場所です!

そして東門市場に行ったら寄らずにはいられないのがこちら。「江記東門豆花」(ジャンジードンメンドウホァ)です。プリンとした豆腐を甘い汁とともに食べる台湾の昔ながらのスイーツですが、ここのものはシンプルに美味。

いつも食べた過ぎておいし過ぎて、豆花の写真を撮るのをすっかり忘れてしまいます……。メニューは潔く、甘く茹でたピーナッツを入れた「花生豆花」(ホァセンドウホァ)のみ。それを冰(ビン:冷たい)で食べるか、熱(ラー:熱い)で食べるか。寒いときには「加薑」(ジァジャン)といって、ショウガの汁を加えてもらうと体がポカポカです!

有名店だけに混んでいますが、根性出して食べる価値アリ!! 昼過ぎまでの営業なので、早起きして行ってみるのも◎。

店が閉まっていても、シャッターを愛でれば悔しくないかも!?
そんなシャッターウォッチのご提案でした。
謝謝!

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編集者。台湾に心奪われ隙あらば旅に、あげく勤めていた出版社を辞めて台北に語学留学。台湾や植物関連の書籍制作に携わる。ラブ台湾、ラブ植物!
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