今日のminne

自分を「ブランド」として発信すると決めてから。-今日のminne-

「買いたい人」と「売りたい人」をつなぐハンドメイド作品のオンラインマーケット、minne。minne(ミンネ)で活躍する作家さんを紹介するシリーズ「今日のminne」。今回は、オリジナルのイラストをプリントした雑貨を制作している鳥越明子さんにお話を伺いました。

minne

――鳥越さんのminneのページ「とりごえ雑貨店」には、本当にいろいろなグッズが揃っていて、どれも欲しくなってしまいますね。

 ありがとうございます。イラストはすべてオリジナルで、明るく優しい色調にしています。レターセットやエプロン、バッグなどがありますが、どれも日常の生活に溶け込むように、使っているとちょっぴり明るい気持ちになれるように、ということを意識して制作しています。

――作家として専業で活動されているのですか?

 いえ、現在はフリーランスのグラフィックデザイナーとして、自宅で仕事をしています。デザイン事務所で働いていたのですが、出産を機に自宅を職場にしました。育児と仕事を両立させるスタイルが、今はちょうどいいですね。

 普段は子ども2人を学校に送り出した後、軽く家事をすませてから、仕事場にしている部屋で机に向かいます。グラフィックの仕事は、コンピュータを使った細かい仕事が多いので、集中力が切れてくると、気分転換として紙を切ったり布を縫ったりしながら作品を考えます。仕事と作品作りを同時に進めることも多いです。

――なるほど。グラフィックデザイナー、育児、作家がいいバランスで成り立っているんですね。ちなみに「とりごえ雑貨店」というお名前で活動されているのは、何かきっかけがあったんでしょうか。

 それまでも自分の名前で作品を作っていましたが、「ブランドとしてもっと発信していこう」と覚悟を決めたタイミングがありました。店名を決めて、ロゴマーク、ショップカードを作り、パッケージ用のシールや帯なども作りました。「とりごえ雑貨店」としての第一弾はレターセット。この作品は、やはり思い出に残っていますね。

――作品たちが生み出される環境を教えてください。

 コの字型に机や第を並べた作業場があります。左側にミシンが置いてある「裁縫台」、真ん中にパソコンが置いてある机、右側に奥行きがある出窓があり、ここに大きなカッティングシートを敷いて紙を切ったりしています。窓からのやわらかい光もあるので、作品を撮影する場所としても使用しています。

――購入してくださるお客様とのエピソードはありますか?

 「応援しています」というメッセージと一緒にいつも注文してくださる方がいらっしゃったり、ポストカードを買っていただいて「額に入れて飾っています」というレビューをいただいたり……ちょっと添えられているあたたかいお言葉に、何度も励まされています。

――素敵ですね。やはり人とのつながりを感じられるって、いいですね。

 はい。イラストを発表する場として作品を作り始めましたが、minneがきっかけで作家さんやお客様との交流が生まれ、人との繋がりを感じています。イベントに参加したり、こういったインタビューに答えさせていただいたりなど、新しい経験もたくさん生まれました。

 未経験の事に対して最初は尻込みする感じでしたが、チャレンジしてみると、いつもやってよかったなと思えます。「やるかやらないか迷った時は、積極的な方を選ぶ」と考えて行動するようになりました。

――ありがとうございました!

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