「みーちゃん」が、癒やして笑顔をくれる。―今日のminne―
rarikumaさん
ハンドメイドを「売りたい人」と「買いたい人」をつなぐマーケット、minne(ミンネ)の作家さんにインタビューする「今日のminne」。今回はかわいいキャラクターについつい癒やされてしまう人続出、rarikumaさんにお話を伺いました。
――よろしくお願いします。今は専業作家さんとして活動されているんですね。
はい、専業主婦をしながら作品づくりをしています。大学在学中にminneを始めたのですが、最初は趣味程度。結婚を考えるようになり、彼が転勤族だったので引っ越しても続けられるハンドメイド販売を自分の仕事にできたら……と考えて、本格的に活動を開始しました。昨年大学を卒業したあとに結婚し、現在は福岡に住んでいます。
夜や土日は作業をお休みにするなど、時間を決めてやっています。家で家事とハンドメイドをしていると、はっきりとした時間の区切りがなく、生活にもメリハリがなくなってしまうので、時間を決めて集中して取り組めるようにしています。
――rarikumaさんの作風を教えてください。
主にオリジナルのキャラクターやイラストを手刺繍したポーチなどの布小物を作っています。バッグから取り出したとき、ほっとするような、元気が出るような、そんな雑貨を作ることを目指しています。
「みーちゃん」と呼んでいる女の子のキャラクターは、私の作品によく登場するんですが、お客様にも「かわいい! 癒される!」と言っていただくいちばんの人気者です。たれ目が印象的で、自分でも刺繍しながら癒されています(笑)。
まずは自分が大好きになれる、自信をもってお届けできる作品であることが大切だと思っています。そのために布の組合せやパーツ使いにもこだわり、自分にとってもお気に入りの一品になるような作品づくりをしています。
――たくさん作品をつくってこられたと思いますが、その中でも一番の思い出に残っているものを教えてください。
minneを始めて半年くらい経った頃に作った、「みーちゃん」の刺繍ポーチです。最初の頃は、自分の作品を買ってくれる人がいるのか不安だったこともあり、作品と価格のバランスに悩みながら作っていましたが、minneの勉強会への参加をきっかけに、自分が納得できるこだわりを存分に詰め込んだ作品を作ってみました。
お客様の反応は思っていたよりもよく、自分のこだわりや思いがしっかりと伝わっていたことが嬉しかったです。まずは自分が納得できるものを作り、自信をもって提供することが大切だと改めて気づくきっかけになった作品です。
――やはりお客様からの反応があると、やりがいにもなりますよね。
はい。最近「みーちゃん」をお客様自身やプレゼントする相手の名前と重ね合わせてもらうこともあるんです。自分の世界観が受け入れられていることを少しずつ実感し、嬉しく思っています。また、購入した理由やプレゼントする相手のことなど、お客様と作品とのちょっとしたエピソードを聞かせてもらえたとき、作り手としてのやりがいや幸せを感じます。
こんな機能があったらいいなというお客様の声も、自分だけでは思いつかないようなものもあり、貴重でありがたいです。
ネット販売では顔を合わせることができない分、届いた品物で作品への思いや感謝の気持ちが伝わるようにしたいといつも考えています。
――作品を生み出す道具についてのこだわりなどはありますか?
針やハサミなどよく使う道具は、自作の裁縫箱にしまっています。裁縫箱といっても立派なものではなく、空箱に好きな布やテープを貼って作ったものです。それでもお気に入りのものなので大事に使っています。作業するときは自宅のリビングの机を占領して、思う存分作品づくりをしています。
作品作りで使う生地は、なるべく直接手芸店に行き、自分の目で見て選ぶようにしています。柄の布にはとくにこだわっているため、ピンとくるお気に入りのものにめぐり会えなければ手ぶらで帰ってくることもしばしば。でも布選びはとても楽しく、いいものが見つかると何をつくろうかとワクワクします。
――ありがとうございます。最後にメッセージをお願いします。
minneを始めてからここまで、新しい出会いや気づきがたくさんあり、とても充実した活動ができています。私生活でもハンドメイド生活でも日々の充実が、いい作品づくりにつながると思うので、これからもいろいろなことにチャレンジして自分の世界を広げていけたらと思っています。
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