マイペースに、ゆっくり。私らしく作り続けたい。ー今日のminneー
Chisholmさん
麻ひもをメインとしたかぎ針作家のChisholm(チズム)さん。あたたかみのある作風が特徴的です。
――Chisholmさんの作品の特徴を教えてください。
麻ひもをメインに、かぎ針を使ってバッグを作っています。
麻ひもはひもの種類によって硬かったり柔らかったり、手触りがゴワゴワしたり、さらっとしたりと様々なものがあります。また、重たいものをバッグに入れるとバッグの底が下にたるんでしまうという難点があり、私はバッグの底がたるまないよう編み方を工夫しています。ペットとの公園でのお散歩や、ちょっとしたお出かけの時に使ってもらえることをイメージして作っています。
――どういった経緯でハンドメイドを始めたのですか?
いま37歳ですが、小さいときにモノ作りが好きで、絵を描いたり、木工や鉄工をかじる程度に経験していました。趣味はバドミントンでずっとやっていたんですが、バドミントン以外の趣味を探そうと思ったときに、たまたま友人とハンドメイドの作品展に行ったんです。様々な作品と、たくさんの作家さんとの会話がとても楽しく印象的でした。そこでモノ作りの楽しさを思い出し、2017年8月よりハンドメイド活動を始めました。
――作品作りに使う道具はどんなものを使っていますか?また、作業はどこでされるのでしょうか。
ハンドメイド活動を始めるまで、まったく麻ひもバッグのことを知らなかったので、近くの手芸屋さんで初級編の本や材料を購入して、自宅のリビングで作業を始めました。
最初は、いくつかの手芸屋さんを回ったり、ネットでどんな麻ひもが売っているのか調べては少し購入して試したりと、試行錯誤しました。現在はネットで麻ひもやそのほかに必要な物を購入するようになりました。
普段から作業場所はリビングで、座椅子に座って作業しています。木製の小さな棚を自作して、材料などを収納できるようにしています。
――作品作りと他のお仕事のバランスを教えてください。
普段はフルタイムで働いています。残業や繁忙期があったり、趣味のバドミントンの練習に出かけたりと色々やることがあるので、なかなか集中して時間を取ることはできませんが、気分転換に寝る前の1時間だけ、など短い時間を積み重ねながら作品を作っています。
――普段の作品作りは、どうやって進めていますか?
現在は友人の意見を参考に作品作りをしています。男性向けの麻ひもを作った作品をプレゼントしたい、山登りの時に使えるポシェットがほしい、などの相談をもらいました。一緒にイメージを具体化して、自分ができる範囲内で作品を作り上げ、それを喜んで受けとってもらえた時の笑顔を見ると、色々苦労はあったけど、頑張ってよかった、と次の作品作りの励みになります。
――今まで作った中で、一番思い出に残っている作品とそのエピソードをぜひお聞かせください。
minneの特集に作品が掲載されたハンドバッグです。
minneのアトリエで作品の撮影方法を学び、ベニヤ板や陽の光を使って作品の写真を撮影していましたが、この時はどんなイメージで使ってもらいたいのかを考えて、友達にモデルをお願いして撮影をしました。
撮影の出来栄えに二人だけで盛り上がっていたら、しばらくして、その作品が特集に掲載されると連絡を受けて、びっくり!何かの間違いではないのか!?とすら思ってしまいました。特集に掲載されてからは、どんどんお気に入り登録数が増えてとても嬉しかったです。ただ、ちょうど仕事が繁忙期に入る直前だったため、多くの作品を作ることはできませんでしたが、それでも数点ご購入いただけたことはとても嬉しかったです。
――最後にメッセージをお願いいたします。
様々なハンドメイド作家さんがいらっしゃって、作家を専業にしていらっしゃる方から、私みたいにマイペースに、作業場所も普段の生活の場所を使っている方もいらっしゃいます。
ハンドメイド作家さんだから、こういう生活スタイルじゃないといけない、こういう素敵な部屋じゃないといけない、ということはなく、まずは自分がほしいモノから作品を作り、試行錯誤しながら満足がいくものが出来上がっていくことを楽しんでほしいと思います。
私は定年後もできる趣味としてハンドメイドの作品作りを始めましたので、急がずゆっくりと作品作りを続けたいと思っています。
――ありがとうございました!
-
第3回ロンドンで学んだデザイン、日本のランジェリーに生かしたい。
-
第4回「独立したい」と言いつつ、ウダウダ悩んでいたけれど…
-
第5回マイペースに、ゆっくり。私らしく作り続けたい。ー今日のminneー
-
第6回のん 撮り下ろし 「躊躇せず、とにかくやってみる」
-
第7回のん 「ヘタクソだからやっちゃダメ」って、誰が決めるんだろう